無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会7月

2009-08-14 21:19:23 | Weblog
無名会7月2009年8月14日発行
町田薬師池の大賀はす(8/13)

二句表「巴里祭」


  朔太郎の詩集古りけり巴里祭      古賀直子
   竹の地下茎おもう晩涼        玉木 祐

  超俗の書を真似せんと墨すりて     藤尾 薫
   蜻蛉パズルをばばと楽しむ      宮澤佳子
  杉山に昇る姮娥のまろやかに      峯田政志
   今年の酒をじっくりと飲む      梅田 實
  花嫁の口紅少しひき直し       おおた六魚
   見ても見ぬふり隠したる角         直
ナオ
  あの姫が山の神とて子沢山          祐
   三寒四温そぞろ月照る           薫
  凍傷の手にはやさしきマグカップ       佳
   頼りがいある料理長殿           志
  麻雀の相手変わって負けがこみ        實
   東南西北めぐる日月            魚
ナウ
  とはいえど桜満開ポットマック        祐
   ポルシェを駆って春の暮れゆく       薫


  平成21年7月19日  於 関戸公民館第3学習室


                  


二句表「三尺寝」
膝送り

  三尺寝親父の齢に近くなり       梅田  實
   西瓜提灯用意する子等       おおた 六魚
ウラ
  小田原の友の息災よろこびて      古賀 直子
   ものの音澄みて山に金時       玉木  祐
  海原は白波立ちて昇る月        藤尾  薫
   難題疲れ菊枕かぐ          宮沢 佳子
  忘られぬ俤今も追い続け        峯田 政志
   岡焼きをする奴も出てきて          實
ナオ
  力士には大盃を干す技もあり          魚
   月はまんまる並ぶ雪像            直
  飛行機は定時に着きて空っ風          祐
   ガテマラ珈琲香り癒され           薫
  すーと立ち軽くワルツで歩き出し        佳
   華族の血筋今も変わらず           志
ナウ
  柱時計時時鳴らず花爛漫            魚
   もうひと遊びしたき春暖           直
平成21年7月19日首尾 於聖蹟桜ヶ丘関戸公民館



 
                           


二句表「かなぶん」
膝送り

  かなぶんの鼻先を切る羽音かな      藤尾 薫
   優曇華のつく裸電球          玉木 祐

  蛸やき屋屋台にずらり列できて      梅田 實
   運動会は赤を応援           古賀直子
  宇治川の浪音散らし月移る       おおた六魚
   さびし館に重陽の宴             祐
  マイケルのステップまねて捻挫して       直
   おたんこナース僕には天使          薫
ナオ
  連れ立て世界一周船の旅         峯田政志
   子午線を過ぎくさめする月          魚
  篝火をあかあか灯すイオマンテ         直
   翼よあれはどこの街かな           魚
  あくびする猫を抱きて語りかけ         志
   清少納言きょうも観察            薫
ナウ
  総選挙どうなることか花吹雪          實
   東踊りを真似て振り舞う           佳


  平成21年7月19日  於 関戸公民館第3学習室

(2005年乗鞍にて)