無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会4月~5月

2012-06-08 20:44:51 | Weblog

2012年6月8日発行

もう梅雨も間近だそうですね。
遅れておりました 無名会通信です。    

キューイフルーツ
(♂)花

満開になると花蜂さんが
ぶんぶんと忙しそうに蜜を集めるんですよね。
甘い香りがあたりに立ち込めて幸せな気分になります・・・。

 

 

 

 

 

 
  「朱儒」の巻

    侏儒浮かれ云いえて妙や四月馬鹿     坂本統一
   踊るグループ地虫出ず頃        藤尾 薫
  春疾風弓なり歩む杖つきて        玉木 祐
   自転車駆ってセール会場        星 明子
ウ 
  生ビールぐっと飲み干す背に月      古賀直子
   龍の刺青の汗に魅せられ          統一
  あこがれは琴弾く人ぞ忍ぶ恋          薫
   昭和の残る路地の黒塀            祐
  なゐ津波爆弾ロケット次は何         明子
   びっくり箱がぼくのお宝          直子
ナオ
  霊魂の巫女呼び出す声冴ゆる         統一
   梟の鳴く森の湖               薫
  ヘアピンの落ちあるベッド三鬼の愛       祐
   秋の簾にこもる睦言            直子
  清流に月をくだきて舟下る          明子
   おのずとハモル照る山紅葉         統一
ナウ
  断捨離で色留袖を捨て難く           薫
   夢叶うまで努力奮闘            明子
  飛花落花花びら立ちてコロコロと        祐
   凧合戦の空の広々              直
  
 *皆様不調で完成になかなか至らず、挙句は編集人が2句の中から勝手に選ばせてもらいました。
    これで1巻出来上がりといたします。コメントお願いします。

 2012年4月7日 以後、名残の裏から文韻4月22日満尾  於 関戸公民館

 

 カンパニュラ(鐘)

フジ子ヘミングさんの
ピアノを思い出しますね。
ホタルブクロの親類です

 

 

 

 

 

 

 

 二十韻「万歩に満たぬ」

  薫風や万歩に満たぬ万歩計         古賀直子
   しばしば起こる遠き雷          星 明子
  好物を買い込む夕餉時にして        玉木 祐
   ナイフフォークを磨く楽しさ         直子

  月の舟連子の窓を覗きゆく           明子
   後朝の庭白露を踏む              祐
  残り香を抱きしめている秋袷          直子
   満期の保険忘る爺婆             明子
  入学金に使いなさいと遺言に           祐
   つい飲み過ぎて猫を蹴飛ばす         直子
ナオ
  冬麗欧州特急ひた走る             明子
   東南東に風疼く月               祐
  燭台の灯影に祈る神父様            直子
   峠を越えて襷をつなぐ            明子
  今宵こそ決死の覚悟でプロポーズ         祐
   弱気の彼がちょっと可愛い          直子
ナウ
  射幸心煽るゲームに禁止令           明子
   テレビ賑わす熊穴を出ず            祐
  狩衣の冠者舞いたる花吹雪           直子
   棚田見廻る土匂う頃             明子

              平成24年5月12日首尾  於関戸公民館創作室