無名会3月2010年3月30日発行
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二十韻「チューニング」
地虫出ず吹奏楽のチューニング 玉木 祐
公民館の窓に貝寄風 古賀 直子
粧いて利茶の仲間しとやかに 梅田 實
子供ピコピコゲームセンター 藤尾 薫
ウ
神様を野次った夏の欠けた月 祐
定家葛の墓石に蟇 太田 六魚
懸想され迷惑をする美女もいて 實
乗り遅れますノアの箱舟 直
よる夜中動物鳴いてブレーメン 薫
柱時計は響くBONBON 魚
ナオ
寒空にぼろまとう婆羅生門 薫
焚き火囲んで盗人の群 實
龍しょったあいつがなぜか気にかかる 直
新酒にほてる肌を抱きよせ 魚
月照らすプリウスちょっと涙顔 直
野山の錦遊ぶひととき 薫
ナウ
手を拍ちて人面魚呼ぶ五色沼 祐
土産物やに銘菓数々 魚
旧街道桜並木の花吹雪 實
雲雀の庭に深々と入る 執筆
2010年3月6日 於 関戸公民館
目のような!
二十韻「マンホールから」
啓蟄やマンホールから人の顔 古賀直子
安全帽にひらり初蝶 藤尾 薫
花衣三々五々に行き交いて おおた六魚
日本画の美を愛でて集いぬ 玉木 祐
ウ
侘住まい明石の里の夏の月 梅田 實
菖蒲湯の香の残る胸元 直子
先々で女性にもてた龍馬さん 薫
海路はるかに鉄鋼船で 六魚
混声の詩吟の響く隣から 祐
話題の尽きぬ童話かずかず 實
ナオ
大鍋の冬至南瓜も煮える頃 直子
足袋もどかしく急ぎの用事 薫
みそかごとふたり酔わせる奥座敷 六魚
姐さん芸者に夜這い星来る 祐
運動会月影淡く浮かびおり 薫
松茸飯のおかわりをして 實
ナウ
カナダからやってきました居候 直子
迷宮となる地図の大都市 六魚
下町の産土神の花筐 祐
夢かうつつか鶯の鳴く 實
平成22年3月6日首尾
ソラマメの花
二十韻 「吹きよせられて」
彼岸西風吹きよせられて渡る船 星 明子
川面にごりて黄沙降り来る 玉木 祐
春炬燵おしゃべり好きの友といて 古賀直子
リモコンボタン孫は自在に 古谷禎子
ウ
雑踏の築地市場に月涼し 梅田 實
汗を拭きつつ僧に従う 峯田政志
うかうかと紅殻格子閉め忘れ 明
髪振り乱しあわてとびだす 祐
龍馬にはなりきれないがした離党 直
金に汚いなんて云わない 禎
ナオ
熱燗を酌みあれこれとむし返し 實
さすってやろう皹の足 志
番頭は丁稚頃より恋い焦がれ 祐
無情の鐘の秋の夕暮 明
天に月皓々として地に私 禎
やめられないよおかきピーナツ 直
ナウ
阿弥陀くじ主役を決めて演し物に 志
線一本で馬の脚なり 實
じょんがらの太三味線で花の宴 祐
農夫見廻るおそ春の畑 執筆
平成22年3月21日 於関戸公民館
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二十韻「チューニング」
地虫出ず吹奏楽のチューニング 玉木 祐
公民館の窓に貝寄風 古賀 直子
粧いて利茶の仲間しとやかに 梅田 實
子供ピコピコゲームセンター 藤尾 薫
ウ
神様を野次った夏の欠けた月 祐
定家葛の墓石に蟇 太田 六魚
懸想され迷惑をする美女もいて 實
乗り遅れますノアの箱舟 直
よる夜中動物鳴いてブレーメン 薫
柱時計は響くBONBON 魚
ナオ
寒空にぼろまとう婆羅生門 薫
焚き火囲んで盗人の群 實
龍しょったあいつがなぜか気にかかる 直
新酒にほてる肌を抱きよせ 魚
月照らすプリウスちょっと涙顔 直
野山の錦遊ぶひととき 薫
ナウ
手を拍ちて人面魚呼ぶ五色沼 祐
土産物やに銘菓数々 魚
旧街道桜並木の花吹雪 實
雲雀の庭に深々と入る 執筆
2010年3月6日 於 関戸公民館
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二十韻「マンホールから」
啓蟄やマンホールから人の顔 古賀直子
安全帽にひらり初蝶 藤尾 薫
花衣三々五々に行き交いて おおた六魚
日本画の美を愛でて集いぬ 玉木 祐
ウ
侘住まい明石の里の夏の月 梅田 實
菖蒲湯の香の残る胸元 直子
先々で女性にもてた龍馬さん 薫
海路はるかに鉄鋼船で 六魚
混声の詩吟の響く隣から 祐
話題の尽きぬ童話かずかず 實
ナオ
大鍋の冬至南瓜も煮える頃 直子
足袋もどかしく急ぎの用事 薫
みそかごとふたり酔わせる奥座敷 六魚
姐さん芸者に夜這い星来る 祐
運動会月影淡く浮かびおり 薫
松茸飯のおかわりをして 實
ナウ
カナダからやってきました居候 直子
迷宮となる地図の大都市 六魚
下町の産土神の花筐 祐
夢かうつつか鶯の鳴く 實
平成22年3月6日首尾
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二十韻 「吹きよせられて」
彼岸西風吹きよせられて渡る船 星 明子
川面にごりて黄沙降り来る 玉木 祐
春炬燵おしゃべり好きの友といて 古賀直子
リモコンボタン孫は自在に 古谷禎子
ウ
雑踏の築地市場に月涼し 梅田 實
汗を拭きつつ僧に従う 峯田政志
うかうかと紅殻格子閉め忘れ 明
髪振り乱しあわてとびだす 祐
龍馬にはなりきれないがした離党 直
金に汚いなんて云わない 禎
ナオ
熱燗を酌みあれこれとむし返し 實
さすってやろう皹の足 志
番頭は丁稚頃より恋い焦がれ 祐
無情の鐘の秋の夕暮 明
天に月皓々として地に私 禎
やめられないよおかきピーナツ 直
ナウ
阿弥陀くじ主役を決めて演し物に 志
線一本で馬の脚なり 實
じょんがらの太三味線で花の宴 祐
農夫見廻るおそ春の畑 執筆
平成22年3月21日 於関戸公民館
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