無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会6月

2011-07-10 20:12:28 | Weblog

無名会6月  2011年7月10日発行

柏葉あじさいカシワバアジサイ

梅雨だというのに本当に暑い暑い日が続きましたね。
そしたらもう梅雨が開けたんですって!!
あ~あ~これから本格的な夏になるんですねー
熱中症に気をつけましょうねー。

 二十韻「父の日や」    梅田 實 捌

     父の日や腹式呼吸ゆっくりと     梅田   實  仲夏
      積乱雲のくっきりと朝       玉木   祐  三夏
     遠来の友と珈琲楽しみて       古賀  直子
      蹲っているお預けの犬       峯田  政志

ウ  初月を載せた列車は港町       おおた六魚   仲秋
    林檎を剥いて待ち侘びている         實  晩秋
   頬染めて秋の灯そっと消し           祐  三秋
    神経痛の湿布張替え             直
   夢にまで死んだ亭主の法螺話          魚
    こわれそうです宰相の椅子          直

ナオ 音たてて風吹き抜ける冬木立ち         實  三冬
    ボーナスが出て月と飲んだよ         祐  仲冬
   それからは競輪競馬つきにつき         魚
    往生時よ南無阿弥陀仏            實
   世界中おばたりあんが元気とか         志
    胸とお尻が円く艶々             魚

ナウ 人知れぬアバンチュールをゴンドラで      祐
    踏んでしまった風船がぽん          魚   三春
   花眩し道頓堀は満開に             志   晩春
    お玉じゃくしがゆらりゆらりと        執筆  晩春

 平成23年6月4日首尾  

 クレマチス

ビヨウヤナぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二十韻『一羽一声』

    電線の一羽一声梅雨がらす      玉木  祐
     傘傾けて揺らす枇杷の実      藤尾  薫
    遠来の友に珈琲濃く入れて      古賀 直子
     フォマルスーツ決めて来たりぬ       祐
ウ   月今宵楽しむ野外コンサート         薫
     うそ寒だねと抱き寄せる肩         直
    くちびるに酸漿の香の残される        祐
     何語を話す隣の座席            薫
    オリエント急行車掌ポアロ似で        直
     平積みにして本屋大賞           祐
ナオ  鬼ころし炬燵囲んで杯をつぐ         薫
     除夜の鐘打つ月の山寺           直
    日曜のテレビ政談菅おろし          祐
     ギャル投票は商魂みえみえ         薫
    祖母仕込み狙った的ははずさない       直
     若旦那から横恋慕され           祐
ナウ  定年後末広亭に通う日々           薫
     泣いて笑って万愚節です          直
    花の下ア・カペラでソロ大喝采        祐
     子犬ヨチヨチたわむれる蝶         薫

  平成二十三年六月十九日 首尾 
   於関戸公民館創作室

キョウカノコ

 

  人々の祈りの部分が
   もっとつよくあるように

 人々が地球のさびしさを
  もっとひしひし感じるように

  ねむりの前に
     僕は祈ろう

  * 「ニ十億光年の孤独」から

 

 

(京鹿の子)