無名会

連 句 で 遊 ぼ う!
楽しくなければ連句ではないよね。

無名会、高原にて

2014-09-30 22:23:42 | Weblog

無名会鍛錬会 清水高原にて   2014年9月30日発行

今年は早く秋になりましたね。

キバナコスモス、蝶、蟷螂。(知らずにカマキリさんが写ってました
左上に・・・)

夏休みに清水高原で巻いた歌仙です。

         歌仙「流火」の巻 膝送り

 オ   はるばると友の集いし流火かな        星  明子
      夜長楽しむ三吟歌仙            玉木  祐
     月の面よぎりて鴨の渡るらん         古賀 直子
      靴新しく明日は早起き               明
     豆腐屋の行列いつも笑い声              祐
      水鉄砲は父の手作り                直

 ウ   富士垢離のツアー参加に申込み            明
      ごきげんようと朝な夕なに             祐
     お嬢さんぶったあの娘に首ったけ           直
      半世紀ぶり戦友会                 明
     タブレットで写真を撮って八十歳           祐
      ステッキ替わりの傘が目じるし           直
     雪の降る倫敦塔に鐘を聞く              明
      舟の上行く冴え返る月               祐
     乾杯のグラス高々デイナーショー           直
      グランドピアノ弾きこなす指            明
     今年また花の扉を開ける夢              祐
      子等とかけ出す陽炎の中              直
  
ナオ   新入生母は紋付五つ紋                明
      飢えたる昭和遠くなりたる             祐
     体重計のって驚くダイエット             直
      苦節十年プロレスチャンプ             明
     着飾って夏の館に仮面劇               祐
      葉先の揺れる庭の帚木               直
     プリンセス出雲大社に舞い降りて           明
      インタビューする彼はハンサム           祐
     犯人は隣の猫か泥点々                直
      自在鉤には鉄瓶をかけ               祐
     残る月座敷童のふと消ゆる              明
      文庫本買う新涼の頃                直

ナウ   秋の蝶自転車こいで帰る道              明
      草間弥生の水玉模様                祐
     漢方の薬の匂う昼下がり               直
      朦朧体の詩を読まされる              祐
     苦も楽も丸く納めて花の宴              直
      風やわらかに煙たなびく              明

 (注)  流火:(初秋)陰暦七月の称 文月

   平成二十六年八月三十一日 起首   九月一日 満尾
      於 信州清水高原 スカイランドきよみずにて


山椒の実(秋ですね~)

    二十韻 『道祖神』の巻    両吟

 オ   秋霖の森林の間道祖神       玉木  祐
     ホテルの屋根のけぶるやや寒   古賀 直子
    後の月射し込む窓の温泉に入りて      祐
     珈琲の濃さ好みいろいろ         直

 ウ  マックよりモスが美味しいハンバーガー   祐
     やっぱ割り勘詰襟の彼          直
    故郷は世代交代青年会           祐
     ダム建設で議員当選           直
    御器嚙のよく知る安全地帯あり       祐
     風鈴売りの渡る十字路          直 

ナオ  教会の弥撒に遅れて急ぎ足         直
     ライン下りに城を数える         祐
    新婚の妻と探したこうのとり        直
     冬ざる朝はまず抱きしめて        祐
    月天心とび出しそうな雪兎         直
     北の誉を陣中見舞            祐
    
ナウ  草野球勝って胴上げされた夢        直
     彼岸河豚盛る有田大皿          祐
    陶工の守る窯場の花篝           直
     ぬくしぬくしと嬰児に頬ずり       祐

  平成二十六年 九月朔日 満尾
     於信州清水高原 スカイランドきよみずにて

 シュウメイギク
シュウカイドウ


地球規模の異常気象?

2014-09-04 00:30:25 | Weblog

今年の夏   2014年9月4日発行

みなさま、今年の夏はいかが過ごされましたか?
異常気象の猛暑と大雨。土砂災害!
被害にあわれた方々は本当に大変なご苦労をされていて心が痛みます・・・。
関東は去年の今頃は34℃の暑さでひいひい言ってましたが
今年は10月の気温になったりで、もう暑さは戻ってこないのでしょうか?

   みちのべの狗尾草も野分かな        鷹女

8月は無名会はお休みでした。明子さんが夏は清水高原に居られるので、
9月の最初に祐さんと直子さんが訪れると伺っております。
涼を楽しみながら連句を巻かれたのではないでしょうか。
次回はそれを掲載させていただきますね。

  来てみれば湯けむりの中沢の秋      堀口忠子


乳頭温泉郷の湯煙り漂う露天風炉
(源泉かけ流しの澄んだお湯)隣の沢もきれいなお水!
空気もおいしい!)

今回は編集子の秋田駒ケ岳、乳頭温泉の旅の少々の花をごらんくださいね。
秋田駒ケ岳ですが5年ほど前に登山を試みたものの花に見とれて道草を食いすぎて
登頂をあきらめたので、再度のトライでした。
今回は花の時期は外れているので、無事登頂できました!

 秋田駒ケ岳 晩夏

 
       
∞∞  俳諧連歌  ∞∞

   秋もはやそのひぐらしの命かな             蕪村 
                其
  蜩    
       雲に水有り月に貸す菴               宋屋

            ∞∞∞