香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草159:クリスマスライトアップスタート!

2006年11月30日 01時20分47秒 | 【香港】見る
クリスマスまで1ヶ月を切りました。
今年の11月の香港の気温は120年ぶりに暖かい11月だとかで、平均気温がなんと23.6度。
まだまだ半そででもいける陽気なので、いまいちクリスマスまであと1ヶ月と言われてもピンと来ません。

とはいえ、街はすっかりクリスマスムードになってきました。
あちこちでクリスマスの大掛かりな飾り付けが登場し、流れるBGMもクリスマスソングになってきています。
大型ショッピングセンターでは、ほぼ飾り付けが終了し、ビルの電飾も登場しはじめました。
これでウインターセールが始まれば、クリスマスムードが高まる事間違いなし!



九龍サイドから見る香港島の夜景はクリスマスのライトアップがない時期でも十分きれいなのですが、やはりクリスマスライトアップが始まると一段ときれいです。
昨年は文化センター側にあった昔の展望デッキが改装工事をしていたので、アベニューオブスターズのあたりぐらいしか夜景観賞のベストポイントがありませんでしたが、今年はその改装工事が終わり、展望デッキが新しくなっていますので、ここからの眺めが抜群です。


展望デッキへと続く階段

展望デッキの様子1

展望デッキの様子2


展望台の上に上がるには全部で3ヶ所の階段がありますので、そこから登ることが可能です。
上の展望台フロアはベンチ形式になっていて座れるようになっていますので、運がよく場所が空いていれば、のんびり座って観賞するのもいいですね。ただ、絶景ポイントだけに人気も高く、ほとんどの席がカップルで占領されていますから、空いている席を見つけるのは至難の業だと思います(笑)

展望デッキからの夜景


香港の夜景は毎年毎年、見るたびに新しいビルが登場して形が変わっていたり、広告看板が変わっていたりするので、同じように見えても違うので、その違いも楽しみのひとつです。
どのメーカーの広告が目立つかで、その業界や会社の勢いが分かりますので、そのあたりも注意してみると面白いですよ。
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香港徒然草158:静かな車両

2006年11月22日 01時26分57秒 | 【香港】なんでも
ブログ開設から約1年が経ちました。
おかげ様で44から始めたブログも158までになり、細々ではありますが、皆様に支えられて更新を続けております。
今では1ヶ月で約4000人、ページビューにして約8000ビューぐらいのペースでご訪問をいただいております。
はじめた頃はこんなに沢山の方に訪れていただけるとは夢にも思いませんでしたが、そのご期待に副えるようこれからも更新を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ということで、今日はこの話題を。

ふるさとのなまりのなまりなつかし停車場の
人込みの中にそを聞きに行く


とは、石川啄木が読んだ有名な詩。

私自身は東京出身なのでこれという方言らしきものがないせいか、東京に戻っても、ふるさとに帰ってなつかしい~という感じにはならないのですが、現在海外に住んでいる身だと、時々この詩のような感傷的な気分になることがあります。

帰国休暇で日本に帰っていて、しばらく広東語と無縁の生活を送っていて香港に帰ってきたときに、空港やバス、電車の中などで聞く広東語に「なつかしい~」と思い、同時に「ああ~、帰ってきた~!」と思うのです。
不思議と日本に帰ってもそういう風に「帰ってきた~」とは思わないのですよね。

現在の私の生活拠点が香港にあるせいもあるのでしょうが、そればかりではなく、どうもレストランの中や、乗り物の中のにぎやかさにも理由がある気がします。
日本に帰ると気付くのは、どこもものすごく静かなんですよね。
電車に乗っても、誰一人として携帯電話で話している人はいないし、皆携帯片手にメールピコピコやっていて、基本的に静か。

それに比べれば香港の電車もバスも、うるさい、うるさい(笑)
あちこちでピロピロ携帯が鳴るわ、大声でしゃべるわ、携帯がなくても、普通におしゃべりしている声がまずデカイ(笑)
電車がうるさいから声がでかくなるのか、もともと声がでかいのかわかりませんが、とにかく自分も負けずに大きな声でしゃべらないと聞こえません。

香港でも車内で通話はOKとはいえ、あまりに大声で話す人は周りに眉をひそめられますし、そのあたりの感覚は基本的には一緒だと思います。ただ、いくら香港の電車やバスがにぎやかだとはいえ、車内で静かに過ごしたいと思っている人ももちろんいるわけで、そういった人向けにだいぶ前に登場したのが、KCRのこのサービス。


最初にKCRに乗ろうとして、ホームでこのマークを見たときには「おおっ!ついに香港も日本のように、車内で通話禁止かっ?!」とか思いましたよ。
だって、音楽のマークに禁止の絵ですからね、普通そう思うでしょう?
しかも「QUIET CAR」ですからね、クワイエット=静か、な車両ですからね。きっと静かなんだろうと思っていたら…。

甘かった…。

音がない車両というのは、車内で音をたててはいけない(=携帯電話の通話禁止)ではなく車内に設置されたテレビの音がない車両という意味だったのでした…。

KCRの新型車両にはJR山手線のように液晶テレビが設置されており、ここで広告やニュースが流れております。
もちろん車内の人に聞こえるよう大音量の音声つきです(笑)
でも、この「QUIET CAR」に乗れば、テレビの音声が無いから静かよ、というのが狙いなようです。
とはいえ、「QUIET CAR」ではテレビの音がないだけで、携帯電話の通話そのものが禁止されているわけではないので、まわりで一斉に大声でおしゃべりされると全然静かじゃない(爆)

チムサーチョイと深センの羅湖までを結ぶ鉄道、KCR

KCRの最新車両の内部。中央にテレビが見える

こんな風にいっていますが、実はうるさいのは、そんなに嫌ではありません。
真横で耳が痛くなるほど大声で話されないかぎり、電車の中でちょっとぐらい携帯話したっていいんじゃないかと最近では思ったりします。だって、つながらなきゃ携帯電話の意味ないし。
日本の交通機関で「車内での携帯電話の御使用はお止め下さい」とあそこまで繰り返しヒステリックにならなくてもいいと思うし、携帯を使用している人をにらまなくってもって思うんですけどねー。あの繰り返されるアナウンスの方がよっぽどうるさいと思うんですが。どうなんでしょう?
そのあたりは香港の方がよっぽどおおらかだと思います。

なんて、すでにこんな風におもっている時点で日本人ではなくなり、どんどん香港人化してきているのでしょうね…。
いつか日本に戻った際に、なかなか日本人に戻れなくてギャップを感じたりする時や、香港がなつかしくなった時には、てっとりばやく、停車場ではなく、新宿あたりの香港人が良く出没しそうなあたりにでむいて、広東語を聞きにいっているかもしれません。
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香港徒然草157:マカオグランプリコースを検証する

2006年11月21日 01時55分37秒 | 【マカオ】
毎年1年に1回、11月の第3日曜日あたりがマカオが一年でも最も熱く燃える頃です。

何故って?
それは、マカオ最大のイベント『マカオグランプリ』が開催される時期だから。
F1への登竜門と言われるF3レースのマカオグランプリはモナコグランプリ同様公道がそのままコースになることで有名です。
香港徒然草46でも昨年の第52回レースにちらっと触れましたが、無事53回レースが終わった今年はもう少しディープにグランプリコースを検証してみたいと思います。

マカオグランプリでは「ギアサーキット(=通称グランプリコース)」と呼ばれる全長6.2kmのコースを走ります。
このコースは道路幅が一番広い所で14m、一番狭い所でなんと!7m。
だいたい1周を2分ちょっとでまわります。
グランプリコースの詳細はこちら

かつてのポルトガルの女王の名前からとったドナマリアコーナーと呼ばれるあたりが一番ヘアピンカーブがきつく、ここをなんと時速150kmで走り抜けます。普通自動車で走ってみても狭いし、スピードが出せないような道を150kmで突っ込んでいくなんて正気の沙汰ではありません。だからこそレーサーはテクニックが要求されるし、燃えるんでしょうけどね。

レースのコースではフェリーターミナルの手前の直線コーナーぐらいしか、なかなか抜ける場所がないので、そのあたりの直線ではF3ながらも、時速250km近くでているとか。

フェリーターミナルそばの観戦席。字幕には今年の53回の文字が。

このあたりの観戦席と並んで人気があるのが、リスボアホテルそばの『リスボアコーナー』と呼ばれる90度の曲がり角のあたりのリスボアスタンド。毎年派手なクラッシュが出る場所ですので、スリルが味わえると人気の観戦席です。

リスボアコーナーのあたり

マカオグランプリは先に述べたように、「公道レース」ですので、公道をフェンスとタイヤで作った緩衝壁で覆っただけのレースコースです。周辺には普通に民家があり、人々が生活しています。そのため、このコース沿いの家に住む人々はレースが始まってしまうと危ないので外に出れませんから、1日中家にいるか、さもなくば爆音から逃げる為に1日中家の外にいる羽目になるようです。1年に1回のお祭り騒ぎとはいえ、住民の方は大変ですよね(笑)

マカオグランプリは最終日が決勝になるのですが、その数日前から予選や、レーシングカー以外のレース(バイクや普通自動車)のレースなどがあります。マカオグランプリの開催のおよそ1週間前ぐらいにはほぼレース沿いの道路の準備や観戦席の準備などが整ってきますので、この時期に道路を走ると「なんちゃってマカオグランプリ」の気分が味わえます。
レース終了後しばらくは道路にはレースの激しさを物語るようにタイヤの跡が沢残っていますので、それを歩いて見つけてみるのもおもしろいかもしれません。特にギア灯台の周辺道路などはその激しさがよく分かります。

マカオグランプリ期間前後のコースとなる道路の様子

マカオ在住の友人いわく、レースが終わった後も街中の興奮は冷めやらず、なりきりレーサーで爆音を轟かせて運転する車が多く危険だそうなのでレース後は車の通行などに十分な注意を払ってください。
マカオグランプリ開催時はどのホテルも値段が高く、予約が取りづらくなりますが、マカオでは終夜カジノで遊んでいるということも可能なので、少し時間をはずしてフェリーで行けば、そう混雑することもありません。

レース好きでなくとも、マカオグランプリ開催時のマカオはいつもと一味も二味も違って、また新しい魅力があるので、まだこの時期に訪れたことのない方はぜひいかがでしょう?
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香港徒然草156:マンダリンオリエンタル香港の新しいケーキショップ

2006年11月17日 01時45分03秒 | 【香港】食べる
日本でもお使いものとして人様に差し上げるにはやはり名の通ったお菓子などを選ぶように、香港でも気張ってお菓子を持っていくような際に活躍するのがホテルのケーキショップ。

特に名の通った高級ホテルのケーキなどは、値段が高いことを誰もが知っているので、香港人の受けが大変良かったりします(笑)香港のケーキは日本のケーキに比べるとスポンジに繊細さが欠けるし、大きさがやたらと大きいだけで、値段が高いわりには「また食べたい!」と思わせるものが少ないのが現状です。
その中で香港でケーキを食べるなら比較的失敗しないのが、なぜかティラミスとチーズケーキ。
どちらもチーズ系なのでチーズ嫌いの人には大変ですが、このどちらかを選んでおけば、大抵のお店でもはずすことはありません。香港ではレアチーズ系のケーキは少なく、中身がいっぱいつまったニューヨークチーズケーキ系のチーズケーキが多いのですが、中でも1、2を競う評価を得ているのが、マンダリンオリエンタル香港のチーズケーキ。
高級ホテルのケーキ&チーズケーキ好きの香港人からも高い評価を得ているだけでなく、日本人が食べてもおいしいと思えるチーズケーキだと思います。

さて、そのマンダリンオリエンタル香港の濃ゆ~いチーズケーキを味わうには香港徒然草45でご紹介したアフタヌーンティーがてっとりばやいですが、ケーキショップでテイクアウトをして食べるという手があります。

マンダリンオリエンタル香港改装前のケーキショップは、プリンスビルディングに面した地上階にあって、ホテルの前を通りがかった時にふらっと立ち寄るのに大変便利でした。

改装前のマンダリンのケーキショップ

改装後はこれまで路面にあったケーキショップはホテル内へと移動してしまいました。ふらっと立ち寄るには不便になってしまいましたが、移転したことによって良い点もあります。

それはイートインスペースが出来た事
これまでのケーキショップに比べ売り場面積が大きくなった為、ちょっとしたカウンターができ、その場でパンやケーキを食べる事ができるスペースが登場したのです。
わざわざコーヒーショップに入って食べるほどではないし、かといって外で食べるには何だし。。。という時にはこのコーナーは便利です。カウンター風になっていて相席でなく座れるのも1人の場合はありがたい限り。


加えて、ガラスケースに入れられた、パティシェが作成した芸術品のような砂糖菓子の展示を楽しむ事ができます。
この作品類はけっこうマメに入れ替えているので、行くたびに違う作品が飾られていたりしますから、これを見るだけでも楽しいですよ。

息を飲むような美しさの砂糖菓子。ロゴはもちろん昔のマンダリンのもの。

肝心のパン&ケーキは朝はパンが豊富にそろっており、ケーキ類が揃うのは午後になってからのようです。朝はキッシュ類が、昼はサンドイッチ類が豊富にならびます。昔のショップに比べると、展示されているパン類がショーケースの奥の方にいってしまい見づらくなってしまったのが難点ですが、見せてくれというといろいろ親切に見せてくれますから、遠慮なく言ってみましょう。


マンダリンオリエンタル香港は約9ヶ月におよぶ閉鎖期間を経て大改装を終え、全面的に新しくなりました。かつてのマンダリンオリエンタル香港が持っていた淫靡な雰囲気はやや失われたような気がしますが、マンダリンオリエンタル香港が持つレトロなイメージはそのままに、よりオリエンタルな雰囲気が強くなっています。これについてはまた別の機会にご紹介します。
まずは新しくなったマンダリンオリエンタル香港に行ってみるきっかけとして、ケーキショップはおすすめです。
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香港徒然草155:スターフェリー埠頭ついに移転!

2006年11月15日 07時42分11秒 | 【香港】見る
香港といえばスターフェリー、スターフェリーといえば香港といっても過言でないほど、スターフェリーは香港のシンボルイメージ的存在でもあります。

今までのセントラルのスターフェリーターミナルが、セントラルの海岸周辺の再開発の一環として、2006年の11月12日より移転されました。新しい移転先は2IFC ビルとエアポートエクスプレスの香港駅に近い場所で、これまで長州島など離島へのフェリーが発着していた場所の隣になります。

移転だ!もう最後だ!と聞けば香港市民は突然、皆でこぞって押しかけ、写真をとって旧ターミナルの閉鎖を惜しんでおりました。旧ターミナルが閉鎖される最終日が盛り上がるならば、新しいターミナルも人よりも早く利用して自慢しようと(?)翌日の12日もスターフェリーは大にぎわい!
船内で写真を取るわ、到着後に新しいフェリー埠頭で記念写真を取るわ大騒ぎでした。

さて、新しいセントラルのフェリーターミナルですが、旧フェリーターミナルが階段しかなかったのに対し、新しいだけあってバリアフリーの為にエレベーターが設置されています。エレベーター内部にはカメラがついており、外からエレベーター内部の様子が見られるようになっています。防犯面でも安心です。

新しいフェリーターミナル


船が離発着する様子

さらに、以前のターミナルに比べると、スターバックスやセブンイレブンなどお店の数も種類も増えて便利になっています。
現在はまだ閉鎖中ですが、セントラルの新しいターミナルから、セントラル郵便局やエクスチェンジスクエアへと続く通路へ接続する屋根付の空中通路で結ばれるので、雨でも濡れずに安心して移動ができますよ。

新しいターミナルからセントラルの中心地区に繋がる新しいブリッジ
(写真は2006年7月時点のものなのでまだ完全に繋がっていません。)

今までのセントラルのフェリーターミナルがチムサーチョイ行きもホンハム行きもほとんど並んでいたのに対し、今度は完全に独立した別の埠頭になるので、乗り場を間違えると移動が大変になります。
また、これまでチムサーチョイ東のカオルーンシャングリラホテルの前からセントラルを結んでいたホバー船の乗り場も、今までの旧スターフェリー乗り場から新しいスターフェリーターミナルへと移転していますのでご注意下さい。


新しい時計台(鐘の音がちょっと小さめ)


某ホテルの部屋からの眺め。位置関係が良く分かる

新し物好きの香港市民には、新しいターミナルはキレイでいい!という評判がある一方で、今までのターミナルに比べると場所が遠くなって不便だとか(確かに新しいフェリーターミナルからマンダリンオリエンタルまでは徒歩で10分はかかります)、フェリーターミナルが高いせいか波を受けて揺れるなどの賛否両論がでています。
新しいフェリー埠頭の使い勝手はご自身で確かめてみる必要がありそうです。
古いものが次々と変化を遂げてゆくのが香港の魅力でもあり、その一方で、古いものに対する価値をあまり認めないのか、愛着があるものにとっては少々残念でもあったりします。
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香港徒然草154:そろそろ鍋の季節到来、体あたたまる鍋はいかが?

2006年11月09日 11時33分57秒 | 【香港】食べる
香港もだいぶ涼しく?なってきました。
朝晩はさすがに半そでだと寒いぐらいで、やっと長そでが必要になってきて、そろそろ鍋の季節という感じになってきました。
もともと一年中クーラーをガンガンに効かせた中で鍋をやっているので、はっきりいって冬だから鍋もへったくれもあったもんじゃないんですが(笑)、寒くなってくるとやっぱり「鍋もの」という感じになるのは、私の中にかろうじて残っている日本人の感覚のせいでしょうか。

香港の鍋=火鍋は日本で言えば寄せ鍋に近い感覚ですが、まずベースとなるスープが日本に比べるといろいろ種類があります。
有名な所では酔っ払い鶏の漢方ベースのスープや、豚骨ベースでトマトやトウモロコシを入れたもの、少し香辛料が強めのサテー風味などがあり、好きなものを選びます。このスープベースにこそお店のこだわりがあり、各お店によっていろいろと味も種類も異なります。選べるスープベースは1種類でもいいですし、欲張って2種類選んでも構いません。
2種類選んだ場合は真ん中で仕切りのある鍋を持ってきてくれます。

思いっきりあったまりたいならば、片方はこんなふうに辛~いスープベースを選んでみるのも手です。
汗がどんどんでてきて排毒効果も満点!
普通の鍋屋さんでも辛いスープベースはあるようですが、本格的なのは四川料理で食べるものが辛さも満点。
通常のトウガラシの辛さに加え、山椒の痺れる辛さも体験できます。
温まる事は間違いなしですが、半端な辛さではないので、食べる際は覚悟が必要です。

中央に仕切りのある鍋=通称「鴛鴦鍋」。片方は辛い四川風スープベース

辛い鍋以外に温まる鍋といえば、「羊しゃぶしゃぶ」。
羊肉自体が漢方の概念で言えば、体を温める作用があり、気や血を補う作用があるので、体が弱っている時や冷え症、生理不順、精力減退、腰がだるい、疲れやすいなどの悩みを抱える人には特にぴったり。
羊肉はコレステロールも低い点も見逃せません。でも、羊肉って臭いんでしょう?と敬遠する方におすすめなのが「小肥羊(LITTLE SHEEP)」の羊しゃぶしゃぶ。
ここの羊肉は柔らかく、もともと臭みが少ない上に、ベースとなるスープに配合されているスパイスでほとんど消されてしまうのか、中国の西の方で出てくる羊肉のような臭さは感じません。


小羊鍋、銅鑼湾店の入口



この「小肥羊」は1998年8月に創業の内モンゴルの中国企業の羊しゃぶしゃぶチェーンで、現在中国に700店舗近くあります。特に2006年6月には、「中国で最も価値のあるブランドトップ500」のうちの95位に入るなど、中国大陸では大変有名なお店となっています。
香港には現在、銅鑼湾をはじめ4店舗あり、どの店も常に混んでいます。
値段も手ごろですし、火鍋屋というのはだいたいどこも夜中~明け方まで営業しているように、この「小肥羊」もご多分に漏れず夜遅くまで営業していますから、宵っぱりにもうれしい限り。
これから寒くなる季節には羊しゃぶしゃぶで温まるのもおすすめです。

ただし、店内のあちこちのテーブルで名物の羊しゃぶしゃぶがグツグツしているせいか、そのスープベースの香辛料(ちょっとカレー風)が漂っており、店から出てくると自分が香辛料の香りがしてなかなかぬけません。
決して嫌な匂いではないのですが、ここの羊しゃぶしゃぶを食べに行く時は、匂いがついても気にならない服装で行く事をおすすめします。

●「小肥羊 LITTLE SHEEP」
香港銅鑼灣駱克道463-483號銅鑼灣廣場第2期2樓 2893 8318
九龍旺角亞皆老街16號地下至4樓 2396 8816
九龍尖沙咀金巴利道26號1樓 2722 7633
ツェン灣ツェン安街68號ツェン灣城市中心1期5樓5B號舖 2940 7678
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香港徒然草153:花文字は本当に風水か?

2006年11月02日 19時08分16秒 | 【香港】風水・縁起
香港においては、ビルをはじめ、日常生活の中のあちこちに風水の思想が取り入れられているのは徒然草67でお伝えした通りですが、この”風水”をちゃっかり商売道具にまでしてしまった典型グッズが「花文字」ではないでしょうか?

赤柱(スタンレー)のマーケットあたりにいくと、狭い通路に所狭しとお土産屋が並んでいる中であちこちにこの「花文字屋」を見つけることができます。
花文字を書く人の中にはしょっちゅう日本に行っては、デパートのなんとか展などで展示即売をして荒稼ぎをしているツワモノもゴロゴロ。
飛ぶように売れていくんだとかで笑顔もホクホク。


スタンレーマーケットの様子

花文字とは、古代よりめでたいとされている図柄を上手に文字に組み合わせた一種のアートと捉えることができます。例えば「鶴=長寿」「龍=権力、パワー」などの図柄を使って文字を書いてゆくわけです。ただ、「ハート=愛」、「鳥=幸福」、「蝶々=美しい」あたりになってくると、確かになんとなく意味は分かりますが、本当に風水かいな??と怪しさプンプン。

さらにその胡散臭さを後押しするのが、ネットで販売されているこうした「風水花文字」と題された商品の説明がすべて判を押したかのように一緒。
「流行の風水的に良い風水アイテムで名前や言葉に合わせて、
龍や鶴の図柄を描く、吉祥の花文字です。中国では千年以上昔から受け継がれている伝統技芸の一つで、とても色彩豊かな美しい書体で名前を描いてくれます。」

とありますが、とっても自分達の商売に都合よく「風水」やら「伝統技芸」の言葉がちりばめられ、果ては「中国○千年の歴史」というキーワードが使われているのがポイント。

ちなみに、どの図柄を使うかで開運目的が異なると、お店のオジサンは言っていましたが、「じゃあ、健康運を祈って書いてね」とかお願いしても、ハートも鳥もいろいろ登場したりして、ようはその漢字を書くのに一番いい図柄を使わないといけないので、何運だろうかそんなに違いはなく、ほとんど一緒(爆!)
めでたきゃいいじゃん!きれいだし。というノリで商売にしてしまう香港人のたくましさにはいつも脱帽です。個人的にはこのノリは嫌いではありませんが。


これは高橋さんの仕事運upを願って書いたケース


目の前でサラサラと書いてゆきます


この花文字、自分の名前やめでたい言葉など希望を言うと目の前で、サラサラと書いてくれるので見ていて楽しいです。
風水開運グッズとして使うかどうかは別として、一種のアートとして捉えれば、けっこうきれいなので飾っておくだけでも結構いい感じ。
このあたりがお土産としても受けているのでしょう。

一応、香港でよく見かける「花文字」には暗黙の共通点があるようで、すべてレインボーカラーになっています。ただし、このレインボーカラーもお店によって蛍光色をつかったり、ちょっと濁った落ち着いた色味を使ったり、明るいきれいな色を使ったりという違いがあるのと、同じ図柄でもお店によって微妙に異なるので何件か歩いて好みの店を見つけるのがおすすめです。

値段も額なしで単なるハガキサイズの紙に書いてくれるものから、額付のものまで様々。相場としてはハガキサイズで額付のものがHK$100up~ぐらいのようです。もちろんサイズによっても異なりますが、基本的に値段は定価がでていないので、その都度お店の人に確認が必要です。(ただし価格交渉の余地はアリです。)

でもって結論。
花文字は伝統的風水の見地からするとややずれており、日本における「なんちゃって風水」に近いものがありますが、一種のアートとして見たときには結構いいんではないかなあと思います。
香港土産として一つどうです?
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