香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草215:孟蘭節 (ハングリーゴースト・フェスティバル)

2009年08月16日 10時40分53秒 | 【香港】風水・縁起
皆様、お久しぶりです。ブログのスキンを変更しようといろいろタグをいじってはおりましたが、なかなかうまくいかず、あきらめて昔のデザインに戻しました(汗)

さて、お盆の時期ですね。
お盆といえば、日本でもお迎えの飾りを作ったり、ご先祖の霊をお迎えするために、いろいろしますが、香港でも似たようなものがあります。

ちょっと違うのは、日本が先祖の霊をお迎えするのがお盆であるのに対し、香港でのお盆は先祖の霊といった特定のものを好意的にお迎えする行事ではないという点です。

香港ではお盆=孟蘭節 と言い、別名「ハングリーゴースト・フェスティバル」とも言います。この時期は地獄の門が開いて幽霊が街中をさまようので、それを鎮める為に紙のお金を燃やしたり、路上に食べものを置いたりするのです。

あとは、広東オペラもあちこちの公園などで上演されますが、必ず初日は誰もお客様がいない状態で上演されます。まずは人ではないもの(霊?)に対してお披露目をするのが一般的です。

路上で、小さなドラム缶に何かを入れて燃やしていたり、オレンジなどが無造作に置かれていたら、この孟蘭節の為のものだと思ってください。

孟蘭節は旧暦の7月15日と決まっていますので、今年の2009年は9月2日がそれにあたります。
そういえば、私の同僚などもこの時期にはハングリーゴーストフェスティバルの時期だから夜遅くには出歩かないと言っていた人が結構いました。

風水といい、様々な迷信・縁起担ぎといい、非常に現代的でありながら、こうしたものが脈々と人々の意識の底に受け継がれているところが香港の不可思議な魅力の一つかもしれません。
コメント (2)
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