香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草206:かわる香港の出入国のスタイル

2008年05月31日 14時28分47秒 | 【香港】なんでも
たいした事ではないんですが、これまで在住者の立場でIDカードで出入国していたため、パスポートには香港の出入国の印がおされておりませんでした。
しかし、今は帰国し、香港在住者でなくなった身としては、在住者のレーンを通る事はできず、旅行者用のレーンに並ばねばなりません(涙)。

久々にパスポートに押されたハンコウをまじまじと見てみると!!
なんといつの間にかデザインが変わってる!!

新しいハンコウ。香港の花であるボウヒニアがデザインされています


こっちは古いハンコウ。
ただ、それだけなんですけどね。ちぃっちゃい変化ですが、変わっているんだなあとしみじみ思いまして。

実は香港出入国では「visitor」のレーンに並ばなくてもいい裏技があります。結構有名なのでご存知の方も多いと思いますが、あらためて。

香港に年3回以上訪れる人には「Frequent Visitor Card」というのを申請することができます。詳しくはこちらのサイト
香港空港のサイト
これを申請すれば通常は8週間(約2ヶ月)でカードが届き、このカードを持っている人は香港在住者用のレーンを抜けることができますので、香港入国の時間を大幅に短縮することができるわけです。
香港フリークやビジネスで訪問回数の多い方には便利だと思います。
(有効期間は2年間で、その間に6回以上の利用が更新要件となっています)
私も申請しよう、しようと思いつつ、面倒くさがってまだしておりません(汗)

ところが、最近(5/17付)のサウスモーニングチャイナ新聞にでていた記事によれば、この「Frequent Visitor Card」もアップグレードして、e-channelという無人のレーンを通ることができるようになるようです。
ターミナル1の両ゲートにまずは3つづつ設置されるようで、使い方はパスポートのバーコード面を機械に読み込ませ、事前に登録してある指紋〔親指)をスキャンさせればゲートを通過できます。
ただし、普通の「Frequent Visitor Card」では通過できませんので、事前に顔写真と指紋の登録が必要になります。
Arrival Hall Bの所に登録用の事務所がおかれるそうなので、写真と指紋登録はそこでできるようです。

私も香港在住者時代にはこのe-channelという無人の機械式ゲートを良く利用していましたが、ときどき前の人の指脂?でうまく読み込めなくて時間がかかることがありますが、ほぼ十数秒で通過できるのでとても便利でした。
在住者の場合は、IDカード発行にたいして、強制的になってしまうので、しかたないのかもしれませんが、一旅行者としては、顔写真や指紋といった個人情報を提供することに抵抗を覚える方もいるかもしれません。
現時点では「Frequent Visitor Card」登録に対し、顔写真や指紋登録は強制されていませんので、あくまで、e-channelを利用したい、さらに早く出入国したい方が自分の意志でアップグレードするという形になっています。
新しい物好きな方はぜひお試しください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香港徒然草205:中環エリアの再開発の未来図

2008年05月25日 13時00分00秒 | 【香港】見る
久々に行った香港では、中環エリアでどんどん再開発が進んでおりました。

2008年5月2日撮影時点での様子

スターフェリーターミナルが移転し、もともとスターフェリーターミナルがあった辺りでは埋め立てが進んでいるわけですが、果たして将来的にこのあたりのエリアがどんな風になるのかは意外と知られていないようです。

そこで、調べて見ました”中環エリアの再開発の青写真”。
その名も”新海濱中環(New Central Harbour front)"。っていうかそのまんまのネーミング。。。

この計画では中環の新しいスターフェリーターミナルから湾仔のHKCECまでの海沿いのエリアを新たに埋め立てて、プロムナードとする訳ですが、埋め立てによって61460平方メートルの土地が新たにできることになります。
このプロムナードを作る事で、緑と共存する都市のイメージを作り、花火の観賞やさまざまな市民イベントなどでも活用できるなどのメリットが考えられるようです。
そして肝心の計画ですが、エリアを1~8までに分けてそれぞれに開発を進めていきます。

対象エリアの航空写真(中環新海濱城市設計研究のサイトより引用)

香港のここが素晴らしいなあと思うのは、こうした情報をとりあえずきちんと公開した上で、一応市民から意見を募る事。

昨年2007年5月3日~6月30日の間にはステージ1として、旧スターフェリーターミナルの時計の移転などの意見を募り、そして今度は、この中環のハーバーエリアの全体的なデザイン案についての意見を市民から広く意見を募っています。
模型や詳しい資料を一般向けに展示している場所やスケジュールについては、こちらのスケジュールからどうぞ。

デザイン案はA案とB案の2つがあり、どちらがどうなのかこちらから詳しい資料をダウンロードできます(英文または中文のみ)

こちらはプランA


こちらはプランB(ともに写真は中環新海濱城市設計研究のサイトより引用)
どっちも模型で見ると微妙ですが、リンク先の資料をよーく読むと、歩道のレイアウトや木々、建物の配置などがけっこう違っています。

コメントは2008年6月10日まで受け付けており、郵便またはfaxまたはe-mailにて応募ができます。
応募用紙も上記のサイトからダウンロードできますよ!

しばらくはまだまだ中環の海浜エリアの開発から目が離せそうにありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香港徒然草204:スターフェリーにトークン登場

2008年05月20日 01時02分50秒 | 【香港】見る
久々の香港ではいつもどおり、スターフェリーにのって中環へ移動。

オクトパスのチャージを忘れてしまって残高がないから、じゃらじゃらしている小銭でいいや♪
と思ったら!

あら、びっくり。。。

いつも有るはずの改札口の現金ボックスも、おつりを高速で返してくれる友人改札もないじゃありませんか。。。
代わりに登場したのが、なんと「トークン販売機」。
そう言えば、頭上のレーン表示も何だか新しいような。。。

入口付近の頭上表示に注目

どうやらこのトークン販売機、4月21日より登場したらしいのですが、使い勝手が悪い上に、スターフェリーではオクトパス以外の人は今までと違ってトークンを購入しないといけないというのが知られていないようで、係の人が操作補助をしていました。今までの現金レーンならすいすい行けたのに、このトークン販売機の登場で、へんてこな列ができてしまい、効率の悪い事悪い事ったらありゃしない。

トークンの自販機

このトークン、広州や深センでの地下鉄の切符とほとんど同じ形状のものです。トークンに一等席、二等席が書かれています。


スターフェリー側の言い分としては「市民の80%以上がオクトパスを利用しているので、トークン販売機利用者の想定は少ない為、問題ない」との事ですが。。。う”ーんどうにかなりませんでしょうか??スターフェリー様。

皆様、オクトパスを持っていない方は今度スターフェリーに乗る際はトークン購入に時間がかかりますので要注意ですよ。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香港徒然草203:香港の聖火リレー

2008年05月10日 00時11分26秒 | 【香港】見る
お久しぶりです!
いってきました、香港。
(実は帰国してから仕事を含めるとすでに3回香港に戻っているというのに、あまり更新されていないのはなぜじゃ!というお叱りが聞こえて来そうです。。。すみません)

なんとちょうどタイミング良く、北京オリンピックの聖火リレーで盛り上がっている真っ最中。
しかも、私が香港にいる間に聖火リレーが香港で行われるというじゃありませんか!

香港空港での聖火リレーの宣伝ポスター

日本で見れないけれど、香港で見れるなんてラッキー♪とは露も思わず、「交通規制で動けないじゃん。。」程度の不届きものの私は、その日は混雑する香港を避けてマカオに逃避したのでした。
とはいえ、ちゃんと午前の聖火リレーは見ましたよ。(人込みしか見れなかったというのが正しい感想かもしれませんが)

当日の沿道の様子<尖沙咀のペニンシュラホテル付近>

なんといってもユニークなのは、今回の聖火リレーのルート。
普通のリレーなんてもんじゃありません。はっきりいって、聖火ランナーが聖火を持って走っているよりも、聖火がバスに乗って次のポイントに移動している方が多いのでは?というような、それはそれは摩訶不思議なルート。
まずは当日(5月2日)の林檎日報の紙面をご覧下さい。できれば地図片手にご覧いただくともっと臨場感がでます(笑)

5月2日づけの林檎日報の紙面より

今回の香港の聖火リレーのルートは午前10:30に尖沙咀の文化センター付近をケリーチャンやアンディラウといった香港スターを含む11人が走り、その後、聖火はバスに乗って、一路、青馬大橋へ向かい橋を超えます。
青馬大橋越えでは24人のランナーが走ります。橋を超えた所でふたたび聖火はバスに乗り(笑)今度は沙田へ。
沙田では29人が走るのですが、走り終えた後、聖火はドラゴンボートに乗って、川を越え、沙田競馬場へ移動します。
(香港ではオリンピック競技に参加できるのが唯一馬術ぐらいですからね、ここはPRしておかないとということなんでしょう)
沙田の競馬場では聖火を持って馬に乗って走る人も入れば、普通に手で持って走るランナーもいたりするんですが、まあ、とにかくここで20人が走ります。
そして再び聖火はバスに乗り(いい加減もういいんじゃないですかね?バスに乗るのは)、尖沙咀へ。
ホンハムの所から、8人が海沿いを走り、アベニューオブスターズ(星光大道)あたりを通って、スターフェリー乗り場へ。

今度は聖火はスターフェリーに乗って、一路海を越えて中環へ向かいます。
中環に渡った聖火は24人のランナーの手を経て、香港が中国に返還された時の式典会場である、湾仔のHKCEC前のボウヒニアスクエアで無事終了ということになります。(120人のランナーの皆様お疲れさまでした。)
※この日の深夜に聖火はマカオへ移動し、翌日はマカオで聖火リレーが行われました。

当日は腕やTシャツに「中国加油」のシールを付けて、赤い衣装を身にまとった香港の人々によって沿道は埋め尽くされていました。いつもは「香港人」として「中国人」ではないと主張する香港の人達はこういう時は、すっかり中国派。この変わり身の早さこそが香港を香港たらしめている神髄かもしれないと思ったのでした。

また、面白いのは、香港とマカオでの聖火リレーに対する受け止め方の違い。
中国大陸のゲートウエイとして真っ先に聖火リレーを行うという立場の香港に対し、香港もマカオも特別行政区なんだから、厳密な意味での中国とは異なり、本当に中国大陸に聖火リレーが移動してゆくゲートウエイになるのは、香港の後にリレーを行うマカオだというマカオの立場。
まあ、どっちもどっちといえばそれまでですが、香港とマカオそして、中国大陸との微妙な力関係や立場を良く表していると思いました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする