古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇   太田和彦

2023-02-26 08:59:42 | 本の紹介

新潮文庫    平成13年

 

ぼくが酒を呑まなくなって久しいが、心情的には

 

酒はそんなに嫌いじゃない。

 

酒は決して悪いものではなく、楽しむものだ、という

 

認識がある。そして、あとがきのシーナさんの言によ

 

ると、太田氏というのは酒を楽しんで、味わっておる

 

らしいのだ。ここで発見だったが、太田氏もシーナ派

 

らしいのである。

 

3年にわたり、「小説新潮」に連載していったという

 

本書。故郷を捨て流れゆく股旅物。小林旭の「渡り鳥」

 

シリーズと自己批評しており10都市をめぐっている。

 

その描き方も、こなれたもので、一篇のドラマを見ている

 

ようである。我々男というものは、故郷を求めてさすらう

 

運命にあるのかもしれない。

 

   (読了日 20231・28(土)5:00)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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