
HTVのISSへの接近の誤差は30CM!
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
日本が開発した、無人宇宙船HTVが、国際宇宙ステーションとドッキングし正常に機能し始めました。すばらしい成果です。
HTVはISSのロボットアームで把持(掴む)。その後ISSにドッキングされました。ロボットアームの動く範囲は決まっているので、把持を待機する静止位置の許されるズレはとても小さく、100CMずれてもやり直し(静止位置の再調整)になるとのことです。その制御をお互いに秒速8Kmで動きながら実現するので、これは針の穴に糸を通す等の例えでは説明できない精度です。
これを、今回はなんと30CMの誤差で納めて、見事に把持に成功しました。もちろん、日本のスタッフだけではなく、世界中の関係者の成果です。最初は国際スタッフに理解を得られなかった今回の接合(ドッキング)方法が、このような精度で実現できたことはJAXAをはじめ、このミッションの関係者の知恵と実践のたまものです。
今日から、HTVの貨物室へのアクセスが始まるそうです。あと半分。成功を祈っています。

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