
Linux/Windows両方でOpenOfficeにて業務をするということ
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
Linuxの普及にともない、Linux上の日本語環境の品質がたいへん向上しました。この日本語Linux環境に、事務ソフトがあれば、Linux上で多くの仕事をすることができます。
まず、よくLinuxではOpenOffice.orgを使えば解決のような解説を見かけます。OpenOffice.orgはWindows上でも動作します。LinuxとWindows両方で同じソフトを使えば互換性がとれるかというと「否」です。Linux上で作ったOpenOffice.orgの電子ファイルを、Windows XP上のOpenOffice.orgで開くとフォントが一致しないので印象が変わってしまいます。逆も同じです。
PDFも意外なことが起こります。Windows上で作ったPDFファイルをLinux上で開くと文字抜けになってしまうのです。この場合は内容が読めませんので実用性は全くありません。おもしろいことにLinux上のOpenOfficeで原稿を作成し、PDF出力したPDFファイルは、WindowsXP上で「正常に」読むことができます。
このような「電子ファイルの非互換性」により「とてもじゃないけど業務じゃ使えないよ」となります。LinuxやOpenOfficeを使うというアイディアは良いのですが、試してみると簡単には移行できないのです。じゃ「Linuxだけにするか」というのは現実的ではありません。世の中はWindowsのユーザーがほとんどなので、Windowsを使っているかたにも読めるかたちで電子ファイルを渡す必要があります。もちろんWindowsを使っているかたから、Linux上で編集可能な電子ファイルや「可読のPDF」をもらう必要もあります。
LinuxとWindows間の環境を歩み寄らせることで互換性を高めることができれば、それは仕事にも使えます。例えばこのブログの記事を製作する環境はLinuxとWindows上でほぼ同じです。このような試みを通じて、Linux+Window併用環境を作るヒントが見えてきたので、引き続き試行錯誤の様子を紹介していきます。
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