道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

エピソード④…誘惑

2019-06-22 21:52:00 | 想い出
 
 
夏休みが終わって再びの学校生活
 
夏休み明けで
顔を合わせるクラスメートたちは
すっかり黒く灼けたりして変わったヤツもいれば
まったく変わらないヤツもいて…
 
(何してたんだろ?勉強か?)
 
僕と彼女は初デートの後
相変わらず手紙のやり取りを続けていた
 
が…
 
クラスも別々になって
しょっちゅう顔を合わせることもなくなったので
どうすればいいのか考えた挙句
朝早く登校して図書館で落ち合うことにした
 
図書館で落ち合い
その日の予習などをすることを言い訳に
学習コーナーで隣に座りながら…
 
そんな風にしているカップルたちも
学習コーナーには何組か居て…
 
ただ僕たちは隣に座っても
しょっちゅうお喋りをするわけでもなく
ホントに勉強してる風な感じのまま…
 
文字どおりオクテだったのだろう僕たちは
隣同士で座れるそれだけで幸せだったから…
 
 
やがて
そんな2人の姿が誰かたちの目についたようで
僕たちが付き合っている?ことが
みんなに知られるところとなってしまった
 
でも
別に秘密にしていたわけじゃなく
誰にも打ち明けていなかっただけで…
 
 
 
 
 
 
 
そんな時に
あきらかに僕にアプローチしてくる女の子がいた
夏休み明けでオトナになったみたいな…
 
彼女も1年生の時に同じクラスで
少し背の高い165センチくらい…
 
決して太ってるわけじゃなかったが
大柄な体型だからだろうか?
ポッチャリしてオトナになったように見えた
 
でも
僕と○○ちゃんが付き合ってること
おそらく彼女も知ってるはず
 
なのに…?
 
 
 
 
9月のある日のこと
たまたま早弁をして
お昼時間に学校の購買部でパンを買った時
僕が買ったパンを彼女が素早く取り上げて…
 
このパン!も〜らった!
 
そう言って笑いながら…
 
なんだよ〜
返せよ〜
 
僕も笑いながら
彼女の腕を掴んだとき…
 
全身が痺れるような衝撃が走った!
 
 
柔らかさに!
 
彼女の腕の
驚くほどの柔らかさに!
 
何という柔らかさ
そして弾力のある…
 
 
それまで
女の子の腕に触れたことなんかなかったから
腕どころか手を繋ぐことさえ…
 
(フォークダンスでは手を繋ぐ真似だけで…)
(当時から自意識過剰の…)
 
 
アプローチしてきた彼女は
どちらかといえば古風な感じの
○○ちゃんとは違って
部活も剣道部と美術部という相反する部活に所属し
今風というか現代的な感じの子で…
 
その現代的な感じが…
 
 
そんなことより何よりも!
 
彼女の腕の柔らかさ?に
僕は魅せられてしまった…
 
女の子って
こんなに柔らかいんだ!
 
 
彼女がワザと目論んだわけでもないのに
そういえば顔つきもプリッとした唇など
どことなく肉感的なイメージを感じさせ
痩せた○○ちゃんとはかなり違う…
 
そんな彼女に誘惑された?
 
そう
まるで誘惑されたみたいに
惹きこまれていく僕だった
 
新しいライバルの出現?
 
 
って…
惑わされているのは
紛れもなくこの僕でしかなく…
 
 
純心派の○○ちゃんか
新しい現代風の彼女か…
 
(騙されてる?女体に…)
 
 
 
 


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