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「熊野古道をあるく」JTBパブリッシング

2019年11月24日 21時11分07秒 | 読書(山関係)
「熊野古道をあるく」JTBパブリッシング

先日、山と渓谷社の「ちゃんと歩ける熊野古道」(春野草結)を紹介した。
前回も書いたが、熊野古道は5つに分けられる。(大峰奥駆道を含めると6つ)

紀伊路(きいじ)
中辺路(なかへち)
大辺路(おおへち)
子辺路(こへち)
伊勢路(いせじ)

「ちゃんと歩ける熊野古道」では中辺路と伊勢路の2つしか取り上げられていなかった。
私が気になるのは子辺路。
そこで登場するのが、本書・JTBパブリッシングの「熊野古道をあるく」である。
5つの熊野古道すべてが取り上げられている。
もちろん子辺路も。

十津川温泉から果無峠を経て熊野本宮大社に至るコース・・・この箇所がアクセスも良く、もっとも一般向けするところ。
残念なことに、本書では、この箇所と、高野山・町石道の半分しか詳細されていない。なぜなら、本書は、登山者ではなく、一般のハイカーを対象にしているから。難度の高い箇所を紹介して事故が起こったら困るからだろう。
地図はもちろん、お土産、温泉、宿泊情報もばっちり・・・ありがたい!
私は、そういう情報も欲しいから。
奥駆けについても、次のように紹介されている。
大峰奥駆道は冬には雪に閉ざされ、山伏が峰入するのは大峰山寺の戸開(5月3日)から戸閉(9月23日)までと決まっている。昔と違って今では登山愛好家たちもたどる道だが、あくまで上級者向け。個人での気軽な入山は避けたい。(山を始めてから、奥駆をしようと思いながら、なかなか実現できないでいる。昔、山上ヶ岳から弥山方向の山道で虫に咬まれた。病院でホルモン注射を打ってもらいながら3か月以上にわたって受診した。これにより、私には奥駆は鬼門となっている・・・先日、やっとその呪縛を少し解いて、釈迦ヶ岳と玉置山にそれぞれ単発で登った。この2山は奥駆の後半のごく一部に当たる)

【おまけ】
もし子辺路を歩くなら、「山歩き安全マップ①-関西の名山」と、本書「熊野古道をあるく」を併用するのが良い。但し、「山歩き安全マップ①-関西の名山」も子辺路のすべてを紹介していない。
一般に、子辺路は次のように4日に分けて歩く。
①高野山~大股
②大股~三浦口
③三浦口~十津川温泉
④十津川温泉~熊野本宮大社
「山歩き安全マップ①-関西の名山」で紹介されているのは、核心部の②とポピュラーな④のみ。(「ちゃんと歩ける熊野古道」は④のみ)
では、どうしたら良いのか?
山と高原地図(51)「高野山・熊野古道」2019年版が出ている。ガイドブックじゃないけど、地図があると助かる。さらにYAMAPデジタル版もダウンロード出来る。アナログ地図+デジタルGPSでなんとかするのが良いかと思う。

【ネット上の紹介】
世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道厳選おすすめ26コース。全コース詳細マップ付。歩き方、装備アドバイス、語り部案内。
中辺路(中辺路ルート全図
熊野本宮大社
熊野速玉神社
熊野那智大社
那智山青岸渡寺
補陀絡山寺)
大辺路(大辺路ルート全図)
紀伊路(紀伊路ルート全図)
高野山と小辺路(高野山・小辺路ルート全図
高野山・金剛峯寺)
伊勢路(伊勢路ルート全図
伊勢神宮)
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