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スベトラーナ・アレクシエービッチ

2016年04月23日 11時28分47秒 | 読書(エッセイ&コラム)

スベトラーナ・アレクシエービッチさんへのインタビュー、朝日新聞2016年4月15日


「軍事の原子力と、平和の原子力が、双生児だとは、誰も思い浮かばなかった」

「19世紀以降、『科学は人類を救う』と信じられてきました。チェルノブイリがこの信仰をぐらつかせました。ソ連ではこの時まで多くの教会は閉鎖されていましたが、この事故で教会が再開され、人々が駆け込みました。科学もマルクス・レーニン主義も答えを与えてくれなかった。神のみが残り、祈るしかなくなったのです」

「何が起きたのか誰もまだ理解できないころ、たとえば漁師は餌のミミズが一匹も見つけられなかったといいます。村からミミズが消えたのです。蜜蜂は1週間巣箱から飛び立たなかった。チーズ工場では2カ月間、酵母が働かずチーズができなかった。何かが起きた、でも理解できない。それほど奇妙なことが起きたのです」

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