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「鬼平犯科帳」(17)池波正太郎

2017年10月20日 20時01分17秒 | 読書(歴史/時代)


「鬼平犯科帳」(17)池波正太郎

シリーズ17巻目は長篇。

P255
「では、いまの永井家の当主・伊織殿は、亡き渡辺丹波守様の実の子にて、ひそかに永井家へ養子となったのでございますな」
(中略)
 大名や旗本の家で、こうした例は、すこしもめずらしくない。
 大名家のことはさておき、徳川将軍の家臣である旗本の家の内情は、いかに隠しても隠しきれぬようになっている。
 それほどに幕府の監察はきびしいといってよい。

【ネット上の紹介】
「丹波守様が亡くなられたぞ。知っているか?」…従兄の話に興味をそそられた平蔵は、駒込の「権兵衛酒屋」に立ち寄った。酒と一品のみの肴がうまいと評判だが、平蔵はそこに曲者の気配を感じる。ほどなく、この店の女房が斬られ、亭主は姿を消す。これを発端に、平蔵暗殺から大身旗本の醜聞へと、謎が謎を呼ぶ長篇「鬼火」登場!