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「総理の値打ち」福田和也

2017年10月06日 21時25分21秒 | 読書(昭和史/平成史)


「総理の値打ち」福田和也

明治維新からアベノミクスまで、歴代総理を100点満点で評価する。(なんという暴挙!)
一番高い点数が伊藤博文91点
一番低いのが近衛文麿17点(なっとく!)

最近の総理では…(全員、点が低い)
野田佳彦38点
菅直人25点
鳩山由紀夫26点
麻生太郎30点
福田康夫28点
安倍晋三(第一次27点、第二次50点)
小泉純一郎58点
森喜朗30点
小渕恵三49点
橋本龍太郎47点
村山富市28点
(少しとんで、後は有名どころをピックアップ)
竹下登61点
中曽根康弘40点
田中角栄57点
佐藤栄作72点
池田勇人62点
岸信介81点

P4
カリスマ性が、人気取りのため、正論迎合のためだけに使われ、権力が権力維持に汲々としている。これこそが、今の日本政治の有様だろう。

伊藤博文について
P14
その病的ともいうべき好色が話題にのぼることが多い。実際、現在の価値観からすれば、伊藤は総理大臣を務めるどころか、性犯罪者として糾弾されるべき存在かもしれない。

吉田茂について
P116
ワンマン宰相として、国内的にはその傲慢、独走が指弾された宰相は、アメリカにたいしては「イエスマン」の域を出なかった、と多くの人が証言するところである。

岸信介について
P137
新官僚の1人として第一次大戦敗戦後のドイツに学び合理化運動を提唱、大不況下での生産性増強に道を開き、満州国の産業担当として官民共同の産業育成政策を成功させた。この満州方式が、戦後日本の産業立国の基盤となった。経済優先といいながら、産業も金融もわからなかった吉田とは雲泥の差である。

【ネット上の紹介】
一体、いつから日本の政治はこんなにダメになったのか。そもそも、かつて日本にはすぐれた指導者がいたのだろうか。そんな疑問に答えるべく、伊藤博文から安倍晋三まで、歴代首相全62人の経歴、人柄、功績を百点満点で採点。明治維新からアベノミクスまで、日本の近現代史の局面における責任の所在を炙り出す。井上馨から小沢一郎ら、首相にはなれなかった実力者列伝も併録。
1 議会政治のはじまり
2 政党政治の黄金時代
3 政党政治の終焉
4 第二の建国
5 矮小化のはじまり
6 政治の機能喪失