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仕組みとアプローチ -   山崎の戦いの謎 高山右近と中川清秀が突然に秀吉方へ寝返ったと見られる他の理由

2019-05-05 00:51:34 | 明智光秀
 山崎の戦いについては高山右近と中川清秀が突然秀吉に寝返ったと見られる理由は他にも有ります。
 明智光秀が細川藤孝・忠興父子と筒井順慶に加勢をするようにかなり働きかけた記録が残っていてこれはほぼ間違い無い事だったと思われます。
 ところが高山右近と中川清秀に対しては明智方に加勢するように要請した史実が残っていません。
 そもそも高山右近と中川清秀は明智方の与力(寄子)なわけですから光秀は当然明智方に加勢すると思い込んでいた、となるのかも知れませんが、しかし山崎の戦いの前にこの二人が秀吉方に加勢(つまり寝返り)しそうだとわかれば光秀は相当良い報酬をチラつかせて加勢させようとしたはずなのです。
 ですがそうした動きをした記録は有りません。
 これが何を意味するのか?と言うと「明智光秀は山崎の戦いが始まる時、或いは始まった直後まで高山右近と中川清秀が明智方に与すると思い込んでいた。なので大山崎の東黒門と西黒門に守られたこの一帯で高山右近が陣取ったのも特に警戒せずに山崎の戦いと言う野戦を回避せずに進めてしまった」と言う事ではないでしょうか。
 そしてこれが仮に真相だったとすると更にわかって来るのは、「やや高い位置に陣取っていた中川清秀は大山崎の東黒門の外側に用心せずに集まって来た明智方の軍勢の総数や戦力などを高所から見渡して把握し、狼煙か旗か或いは他の合図で高山右近に知らせ、それで有利な戦闘になる確信を得た高山右近が大山崎の東黒門から急に討って出て明智勢に相当なダメージを与え、これで明智方は総崩れとなった」。
 そして更には「イエズス会は明智光秀がキリシタン勢を取り込んだと勘違いをするように京極高次を明智方に加勢するように指示をていた」と言うロジックにもなって来るのです。
 限られた史実からでも事象分析をして行くと山崎の戦いの謎を解く鍵と思われる事が次第に見えて来ます。

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