霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

『ルーツ』

2012年09月22日 | 心霊現象
この英語を訳せば、「元の」とか「根源」とかといったところでしょうか・・・。
昔といってもいいでしょう、TVが白黒だった頃のアメリカのTV映画の題名といったほうが、
むしろその語源を理解し易いかもしれません。
その映画からは、「ルーツ」とはつまり出発とか先祖とか、民族的なつながりなどといった因縁めいた内容が伝わってきました。
こんな古い、昔の映画を思い出せる方はもう、わずかな方しかいらっしゃらないでしょうが、
「黒人」とか、「奴隷」とかのそのルーツを探るという当時としては実にセンセーショナルな「映画」だったことを覚えています。

それが、なぜ今に?と、問われそうですが。
全てに過去の歴史がある、という事から申し上げるべく、今日はこの題材を取り上げました。
黒人であるがゆえに「奴隷」として売られてゆく。
行く先は、アメリカ。
なぜ「奴隷」なのだ? なぜ「黒人」なのだ?
彼らはどれだけ悩み、叫んだか・・・。
しかし、生まれた時にはもうすでに「黒人」として、黒い肌をもって生まれてきた・・・。
いつから、どこから、誰からそうなった?
あたりまえのように、疑問が湧く。

そうなのです。前に「民族のゆくえ」として「ユダヤ民族」のことを書きました。
第二次大戦の時、ナチスドイツ「ヒトラー」によって600万人という大虐殺を受けた彼らは、
「なぜ?」をどれだけ繰り返したか分からない。
まさか、イエス・キリストの時代にその原因、つまり「ルーツ」があったなど、どうして分かるだ
ろうか・・・。
では、彼ら「黒人」はなぜ肌の色を黒くされ、同じ人間でありながら「奴隷」としてこき使われ、
人間性などまるでない人生を送らなければならなかったのか?
その「ルーツ」を探らなければならない、ということです。
「黒人になった」という結果をもたらした「原因」は、どこにあったか・・・。

これからが「本題」です。
皆様はキリスト教を学ばなくても、「ノアの方舟(はこぶね)」という話はご存じでしょう。
原因は遠い昔の「ノア」の時代にあったという。
アダムとイブ。人間始祖の過ちから次の世代へと移った後、次の過ちが起こった。
息子のカインとアベルの時だ。
それから時代は過ぎた。世の中には、神がご覧になって「義人」は一人も見当たらないまでの世
が繰り広げられていた。
ようやく見つけた「ノア」に神は言われた。
この世を亡ぼそうと思う。よって、洪水が襲う前に、「方舟」をつくるようにと、ノアに命じられた。
ノアは家族、つまり奥さんと三人の息子がいたにもかかわらず、最後は一人で「方舟」を造った。
彼がやったことは、来る日も来る日も、山の上に舟を造ることだった。
その上、「来る」と預言した洪水は来る気配すらなかった。
周りの者たちは、ノアを嘲(あざけ)り罵声し、「狂人」としてあつかった。
それでも、家族が手伝ってくれさえしたら、120年という時間は経ずとも舟は出来ただろうと
言われている。
最後は奥さん、息子たちに棄てられて、ノア一人で方舟を造った。
そして、出来上がった「方舟」。今でいう10階建てのビルくらいの大きさだったと言われている。
その中に、動物、獣、鳥などの全ての種類を、つがい一組づつ入れ、最後にノア家族が入って、戸
を塞ぐ。その瞬間から40日40夜、天が破れたかのように豪雨が続いた。
その舟は、山の頂上から浮き上がり、流され、40日漂ったあげく、新地へたどり着く。
そこで始まったのが、ノア家族の新天地の出発である。
これは、まるで「エデンの園」という新天地で人類の始祖として出発した「アダムとイブ」の
再現であった。悪とか罪とかいったものを、全て流し去ったはずの「ノア家族」に、「罪がない」
という証明の時がきた。
試されたのは「ノアの家族」だ。(ノアは信仰者として方舟をもってすでに自分を証明してある)
息子の三人は、それぞれ「セム」「ハム」「ヤペテ」と名乗った。
年老いたノアの使命を継ぐ者は、次男の「ハム」。
アダムの家庭の時もそうだが、なぜかいつも「次男」が選ばれる。(詳しくは省略)

その信仰を受け継ぎ、さらに次なる使命を受けるべき「ハム」にその資格を試す「テスト」の時が
きた。なぜならば、ハムこそ「ノア」を狂人、あるいは「気違いじじい」として指さし、方舟造りを
手伝おうとさえしなかった人物そのものだったからである。
そんな「ハム」を、何をもって「ノア」の跡継ぎにするか・・・。
神のテストはこうだ。
ある日、酒を飲み酔いつぶれた「ノア」が裸で寝ていた。
それを見た「ハム」は、裸でいるのを恥ずかしい、あるいは良くないと思って、その姿を見ない
ようにしてハムの裸体を布をかぶせて覆った。
それが「罪」になった。いや、罪がまだ残っていることを「ハム」が証明したことになる。
エデンの園で、アダムとイブが「裸」に気が付いて神から隠れた、という同じ行動をしたことになる。

神の怒りが下る。その「ハム」族が、結果「黒人」である。
長男「セム」つまり、「セム族」は黄色人種、三男「ヤペテ」つまり「ヤペテ族」は白人種となって
地球の各地へと広がってゆく。

これが「ノアの方舟」から学ぶ、ことの顛末(てんまつ)と、人類三種族の出発になるという事だ。
いま地球上に生きる人類の「ルーツ」を探るとき、黄色人種と黒人種と白人種の三つがあることになる。
同じ父「ノア」から出発した三種の人類は、再び一つの家族になれる日を目指して今も前に進もう
としていることになる。
「ハム」の末裔は、肌を黒くし、「奴隷」となって兄弟の足元にひれ伏し、時がくるまでは「人間性」をはく奪されたような人生を送ることになる。
その時とは、ある一定の数理的条件が満たされた時であり、地上に何かの兆しが表れた時である。
アメリカに於いて「奴隷解放」が行われ、人種差別の枠が取り払われた時こそが、「その時の到来
」を告げている。
もしも、三兄弟のいざこざ、つまり「ケンカ」や「争い」を調停出来る民族があるとすれば、長男
の族になる者、つまりセム族・黄色人種である、と言われている。(神からみて、という事)
この理論から言えば、メシア(キリスト)はセム族から来なければならない。
黄色人種が、相争っている場合ではないのだ!

と、まあ「神学」的に言えば、ということである。



オリンピックの競技の記録が、年々塗り替えられていく。
その体力における「黒人」のパワーは、いまや脅威そのものだ。
神は肌を黒くされはしたが、その体力においてはどの民族にも優る「神の技」を与えられたといってもいい。
「黒人霊歌」に、人は魂をゆさぶられる。また声の音域や音量、質においては他に類をみない。
数多い「音楽家」が輩出されてきたゆえんでもある。
神の最も近くにあり、愛のすべてを受け継ぐ立場であった「祝福の民族」ハム族の転変の歴史は、
私達に多くのものを語り続けてきた。

「黒人」と「ユダヤ人」。「ハム族」と「ユダヤ民族」。私達のいとしい兄弟であったと、言える日
を待ちわびている。


あなたは「これ」を信じますか?


この「ダン」から言えば「メシア・キリスト」は黄色人種ということになる。
そうなんです。「イエス」は金髪の西洋人ではなく、黒髪、黒い瞳の黄色人種だったのです。
救世主を輩出出来る民族、黄色人種に生まれたことに自信をもち、誇りに思ってください。
地球規模で人類を愛せる「品格」あふれた民族に、我々もなりたいものです。

そしてようやく、「わたしのルーツ」をいよいよ探る時がやってきました。
元、あるいは根源を探る「秋」です。

秋の急ぎ足に負けないように、深く思いをめぐらす「秋」であれかしと祈ります。