SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

フォス・フォレッセンス

2004-06-24 02:56:54 | 太宰
太宰の作品としては異色といえる短編。
夢と現実、のお話。
終戦後から死まで、怒涛の3年間で太宰が惜しみなく見せつけた傑作短篇群の代表的な一作。

「私は、この社会と、全く切りはなされた別の世界で生きている数時間を持っている。それは、私の眠っている時間である。私はこの地球の、どこにも絶対に無い美しい風景を、たしかにこの眼で見て、しかもなお忘れずに記憶している。
私は私のこの肉体を以って、その風景の中に遊んだ。記憶は、それは、現実であろうと、また眠りのうちの夢であろうと、その鮮やかさに変わりが無いならば、私にとって同じような現実ではなかろうか。」

夢の中に美しいものがある、桃源郷がある。
弱さと美しさの危ういバランス
夢と現実の往還が際立っている。
でも、ひょっとしたら、太宰さん、すこうし出来に不満だったかもしれない。
でも、それは、マイルスが、「Kind Of Blue」に不満を持っていた程度かもしれないが。
フォスフォレッセンスという花はあるんでしょうか?
一度見てみたい。
どんな香りがするんだろう。

私は、日常生活とブログ生活が混沌として来ている。


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4 コメント

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参考までに、 (persempre)
2004-06-25 10:36:22
fosforescente(フォスフォレッシェンテ)=燐光を発する。 というイタリア語の形容詞があります。



これと関係があるのではと思いますが。 ならば、蒼い冷たい光りをボーッと放つ花では、ないでしょうか?



香りは? もしかしたら、ちょっと腐臭がするかも。

リンならば、マッチを擦った時のようなね。花火でもいいか。

takecafeさんのイメージを壊したかも。



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Unknown (take)
2004-06-27 11:09:19
イタリア語なんですね。

よくこんな言葉をご存知ですね、すごい。



香りは、線香臭いかも。

逝ってしまった人を悼む香り。
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とりあえず、 (persempre)
2004-06-28 10:22:23
いろんな言葉に首を突っ込んでますので、何処の言葉かしら?という勘ははたらくようです。



お役にたてたようで、よかった。
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Unknown (take)
2004-06-29 22:28:46
うらやましいかぎりです・・・。
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