SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

森の中

2006-04-12 04:46:14 | 
目が醒めると
ぼくは、雨の森にひとり、いた
ぽつりとベッドだけがある
ひんやりしているけど、肌寒くなく
密に生い茂る木々のせいか
不思議と雨は遮られている
ただ雨音だけが
いやに生々しく
まるで胎内で聞えるように心地よく響いていた

ここへ来るのは何度目だろう
希っても容易に来ることはできないのだ
忘れた頃に連れてこられる
だから
一瞬、自分がどこにいるのか
どこにつれてこられたのか
わからなくなる
しかし不安は、すぐ安堵に変わる
そしてそれも束の間
ぼくはまたもとの場所に戻っている

あの森は、どこにあるのだろう

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