コトリは青い空が大好きで空ばかり見て飛んでいたら、
いつの間にか大海原に出てしまって、どこを見回しても陸地は見えなくなっていました。
「お空が好きなばっかりにこんなことになってしまった。死ぬのなら、雲の上でと思っていたのに、暗い海に沈むことになるとは・・・」
と途方に暮れていると、
海からイルカさんが顔を出しました。
「私にお掴まり。陸地まで連れてってあげる。コトリさん、飛ぶってどんな気持ちなんだい?僕らが泳ぐのと、どう違うんだろう。君には海は恐ろしいところかもしれないけど、海も、美しいんだよ。空だって、さぞ気持ちがいいんだろうね。」
「イルカさん・・・、ありがとう。暗い海、なんて云ってごめんよ。海は、波がコワイんだ。捕まったら引きずり込まれそうで、ね。海の中ってどんな世界なんだろうね。案外、雲の上と似ているのかもしれない。」
イルカさんとコトリは、お互いの住む世界について話しながら、ゆるゆると陸地に向かってゆくのでした・・・
いつの間にか大海原に出てしまって、どこを見回しても陸地は見えなくなっていました。
「お空が好きなばっかりにこんなことになってしまった。死ぬのなら、雲の上でと思っていたのに、暗い海に沈むことになるとは・・・」
と途方に暮れていると、
海からイルカさんが顔を出しました。
「私にお掴まり。陸地まで連れてってあげる。コトリさん、飛ぶってどんな気持ちなんだい?僕らが泳ぐのと、どう違うんだろう。君には海は恐ろしいところかもしれないけど、海も、美しいんだよ。空だって、さぞ気持ちがいいんだろうね。」
「イルカさん・・・、ありがとう。暗い海、なんて云ってごめんよ。海は、波がコワイんだ。捕まったら引きずり込まれそうで、ね。海の中ってどんな世界なんだろうね。案外、雲の上と似ているのかもしれない。」
イルカさんとコトリは、お互いの住む世界について話しながら、ゆるゆると陸地に向かってゆくのでした・・・