ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「レスラー」

2009-11-07 05:31:37 | Weblog
                               「レスラー」

池袋・新文芸坐にて。

6月の封切り時に見逃してしまっていたのですが、今回新文芸坐でリバイバル上映されたので、観に行ってきました。

お帰りなさい、ミッキー・ロークという感じですな。

ネタバレになりますが、ストーリーは至ってシンプルで、かつて絶大な人気を誇ったプロレスラー、ランディ“ザ・ラム”(ミッキー・ローク)も今では50才を越え、スーパーマーケットで働きながら、週末だけリングに立つ過去の人になってしまっていた・・。

心の依り所は、酒場で働くストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)だけであった・・。

或る時、ランディは試合後に意識不明に陥る・・。
若い頃からのステロイドの過剰摂取が心臓に発作を起こしたのだ。

心臓のバイパス手術を受けたランディは、引退を決意し、キャシディの勧めもあって、長い間会っていない娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行く・・。

しかし、その父娘の絆が儚く散った時、ランディは自分の居るべき場所に気付くのだった・・。

この作品で見るミッキー・ロークのマッシブな体はハンパではありません・・!
あの「ネコパンチ」の頃と同一人物とは思えません・・。相当なトレーニングとビルドアップをしたのだと思います。

リングでのファイト・シーンも、8割方本人がやっているように見受けられます。

この映画の素敵なところは、ロートルのプロレスラーの悲哀を題材としていながらも、終始一貫してカラッとしているところなんですね!
劇中にも出てきましたが、まさにロックン・ロールなんですよ!!
オープニングで流れる80'sロックで、あぁ、もうやらんちったな、カッコイイな!と思ってしまいましたから・・(^^♪!!


そしてさらにドラマを感じるのは、主人公ランディの生き様と、ミッキー・ロークのそれとがオーヴァー・ラップするんですね・・。
時を遡れば、「ロッキー」とシルベスター・スタローンがそうでした。

この「レスラー」は別として、私はミッキー・ロークの出演作では「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」が大好きですね!
ジョン・ローンとの対決、また見直して観たいです・・!

本作「レスラー」は、ヴェネチア映画祭の金獅子賞をはじめ、世界中で数々の賞に輝きました。

ミッキー・ローク、これからが楽しみです・・。


ひきばっち的満足度★★★☆