ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「わたし出すわ」

2009-11-02 22:36:55 | Weblog
                             「わたし出すわ」

森田芳光監督作品。森田氏にとっては(ハル)以来13年ぶりの自身による“オリジナル脚本”の作品であります。

題名の「わたし出すわ」。岡村孝子ファンである私は聞いた瞬間「パクったな」と思いましたが、あみんの「待つわ」のサビですな(^^♪!

この映画の舞台は函館であります。

少々ネタバレを・・。

東京から故郷へ戻ってきた摩耶(小雪)は、高校時代の友人に会いに行きます・・。
市電の運転手をしている道上(井坂俊哉)、社会人マラソン・ランナーの川上(山中崇)、専業主婦のさくら(小池栄子)、研究者の保利(小沢征悦)、そして玉の輿に乗ったはいいが、旦那が急死して一文無しになったサキ(黒谷友香)・・。

摩耶はそれぞれの友人の夢や人生のために、「わたしが出してあげる」と言って、大金を与えてゆきます・・。

お金は、それぞれの人生を少しずつ変えてゆきます・・。

お金を得ることによって、友人たちの行く末が分かれてゆくのです・・。


ストーリー的にはこんな感じなのですが、森田監督はおそらく“お金に使われてはいけないですよ、お金を使うのは人間なのですから”の、ような(しゃれじゃないよ)ことをこの作品で伝えたかったのだろうと思ひます。

メッセージとしては伝わってくるのですが、映画として、面白くないんですよ・・。
もしかして監督、「この映画は当たらなくてもいい」と思っているかのような単調で地味な作品です。
音楽も(エンドロールの歌は別として)劇中ではほとんど使われていません(使いすぎよりはいいですが)。

唯一、道上の妻のかえで(小山田サユリ)がホスト中毒になってしまう件はドラマティックではありましたが・・。

「キッチン」「それから」「39刑法第三十九条」「黒い家」などは、森田監督の作品で私の大好きな映画なので、この作品も期待したのですが・・。

今回は少し、肩透かしを喰ったかな・・・という感じでした・・。

ひきばっち的満足度★★☆