「ぐるりのこと」
木村多江繋がりで・・・こんな話題作まだ観てなかったなんて・・・なんとなく題名が苦手だったので・・。でも勇気を出してDVD観てみました!
翔子(木村多江)とカナオ(リリー・フランキー)という一組の夫婦の物語ですな。
まるでこの夫婦の1993年から2003年までの10年間の記録をフィルムに収め、丁寧に編集したかの如く、すごく自然体な二人の演技に見入ってしまいました・・。
ストーリー冒頭でお腹の赤ちゃんをなでて、幸せそうにしていた翔子・・。
翌年のシーンでは、お子さんの位牌が・・。
これをきっかけに、翔子はうつになってゆきます・・。心療内科にも通い、投薬治療を受けるようになります。
この辺りの翔子の心の微妙な動きを、木村がとても繊細な演技で表現していて秀逸だと思います。
橋口亮輔監督もご自身がうつ病になり、そこから復活されたという体験が、女優木村に対して、そしてそれを受けとめる側のフランキー氏への細やかな演出につながったのでしょう・・。
翔子がリビングで泣き崩れるシーンは、すごく長回しで、軽く6,7分は超えると思いますが、主演2人の力量がいかんなく発揮されたシーンだと思いますな・・!
ストーリーにはもう一つの側面があり、法廷画家であるカナオの目を通して映し出されるその時代、時代の大きな事件の裁判のシーンがあるのです。
連続幼女誘拐殺人事件・・地下鉄毒薬事件・・小学校児童殺傷事件・・。
これらの事件の裁判のシーンが、かなりリアルにインサートされてくるのです。
これは、時間の流れを観たものに感じさせる効果が一つあると思います。が、それだけでなく、おそらく橋口監督はこの時代・・バブルが崩壊し、このような事件が起きた1993年からの10年間の日本(または世界)を、この映画を観る者に再認識してもらおうという狙いを持って、あえてこういうシーンを入れてきたように、私には感じられます。
しかし、木村多江という女優さんは、「ゼロの焦点」で演じた垢抜けない受付の女から、この作品の翔子、そして「電車男」で演じたどことなく洗練された女性まで、役の振り幅が大きいっすな(^^♪!
個人的なイメージとしては、夏目雅子の遺志を継いで、是非「西遊記」の玄奘三蔵の役を、いつかやって欲しいなぁ~・・・いや、マジで・・・!
ひきばっち的満足度★★★☆
木村多江繋がりで・・・こんな話題作まだ観てなかったなんて・・・なんとなく題名が苦手だったので・・。でも勇気を出してDVD観てみました!
翔子(木村多江)とカナオ(リリー・フランキー)という一組の夫婦の物語ですな。
まるでこの夫婦の1993年から2003年までの10年間の記録をフィルムに収め、丁寧に編集したかの如く、すごく自然体な二人の演技に見入ってしまいました・・。
ストーリー冒頭でお腹の赤ちゃんをなでて、幸せそうにしていた翔子・・。
翌年のシーンでは、お子さんの位牌が・・。
これをきっかけに、翔子はうつになってゆきます・・。心療内科にも通い、投薬治療を受けるようになります。
この辺りの翔子の心の微妙な動きを、木村がとても繊細な演技で表現していて秀逸だと思います。
橋口亮輔監督もご自身がうつ病になり、そこから復活されたという体験が、女優木村に対して、そしてそれを受けとめる側のフランキー氏への細やかな演出につながったのでしょう・・。
翔子がリビングで泣き崩れるシーンは、すごく長回しで、軽く6,7分は超えると思いますが、主演2人の力量がいかんなく発揮されたシーンだと思いますな・・!
ストーリーにはもう一つの側面があり、法廷画家であるカナオの目を通して映し出されるその時代、時代の大きな事件の裁判のシーンがあるのです。
連続幼女誘拐殺人事件・・地下鉄毒薬事件・・小学校児童殺傷事件・・。
これらの事件の裁判のシーンが、かなりリアルにインサートされてくるのです。
これは、時間の流れを観たものに感じさせる効果が一つあると思います。が、それだけでなく、おそらく橋口監督はこの時代・・バブルが崩壊し、このような事件が起きた1993年からの10年間の日本(または世界)を、この映画を観る者に再認識してもらおうという狙いを持って、あえてこういうシーンを入れてきたように、私には感じられます。
しかし、木村多江という女優さんは、「ゼロの焦点」で演じた垢抜けない受付の女から、この作品の翔子、そして「電車男」で演じたどことなく洗練された女性まで、役の振り幅が大きいっすな(^^♪!
個人的なイメージとしては、夏目雅子の遺志を継いで、是非「西遊記」の玄奘三蔵の役を、いつかやって欲しいなぁ~・・・いや、マジで・・・!
ひきばっち的満足度★★★☆