ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「カムイ外伝」

2009-11-04 04:25:13 | Weblog
                              「カムイ外伝」

何度か都合が合わずに観れなかった本作をやっと観て参りました!

白土三平の言わずもがなの傑作コミックの映画版であります・・。

監督は、「月はどっちに出ている」「血と骨」の崔洋一。

少々ネタバレ・・・。
徳川の時代、主人公カムイ(松山ケンイチ)はの子として生まれ、いわれのない差別と貧しさの中で育ちます・・。
貧しさ故に忍になり、しかし忍の理不尽な殺戮の掟に嫌気がさして抜け忍となります・・。
忍を抜けるとは「死」を意味する・・。カムイは追忍の手からひたすら逃げ続けます・・。

ある時カムイは、半兵衛(小林薫)という漁師を助けたのがきっかけで、半兵衛の住む島の集落に住むことになります・・。
しかし、半兵衛の女房、お鹿(小雪)は、カムイより先に抜け忍になった九の一、スガルであった・・!
      
この映画は1965年に生まれた「カムイ外伝」の「スガルの島」編を描いています。

私は何ヶ月か前、「カムイ外伝」が映画化されると知り、その予告編を見て鳥肌が立ったのを憶えています・・。
「すごい映画になるぞ!!」と一人興奮していました。

しかし、いざ封切りになって、あまり良い風評が聞こえて来ないので、観るのをためらってしまいました・・。
あの「カムイ外伝」が不評だなんて・・(T_T)。

いざ観てみると、なるほど、不評なのも頷けますな。

決定的な問題として、この種の映画として最低越えなければならないCGのレベルがあまりにも低いんですな・・!チャチといってもいいくらい!

これでは、いくらストーリーが良くても、役者さんたちが頑張っても、観ている側は感情移入する以前の問題なのですな・・。

お金が足りなかったのか、スタッフ(特にCGを担当する部門)の力量不足なのか・・。

正直のところそれ以外、大きな問題は見受けられない(細かい所は色々有るにせよ)のですな。

俳優さんたちはとても良かったと思いますよ。カムイ役の松山ケンイチは出色の出来でしたし、スガル役の小雪も、半兵衛役の小林薫もイイ味を出していたと思います。
私はこの映画で初めて知った女優さんですが、サヤカ役の大後寿々花などは、この映画のストーリーを引き締めるような名演でした!
松山藩藩主を演じた佐藤浩市のハジケた悪役ぶりも小気味良かったです!

ですので、「カムイ外伝」がこの1作で終わってしまうのは、もったいない気がします・・。

是非、CGのレベルを上げて、(個人的には雨中の格闘シーンも欲しかったですね。ほとんどピーカンでしたので)続編を作って欲しいと思います・・。


ひきばっち的満足度★★★