ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「竜とそばかすの姫」

2021-08-22 12:14:14 | Weblog

(C)2021スタジオ地図        「竜とそばかすの姫」

 

監督・細田守

 

7月17日の土曜日にユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞。

コロナ対策で隔席ではあったものの、ほぼ満席。

ちょい、ネタバレあります。。。

あらすじ的には、高知県の田舎に住む主人公の高校生・すずは、父との二人暮らし。小さかった頃に、水の事故で母親を亡くして以来、好きだった<歌うこと>が出来なくなり、心を閉ざしがちな日々を送っている。

そんなすずはある日、ひょんなことから「U」という世界規模で五十億の人たちが参加しているインターネットのサイトを知る。。。「U」では自分の分身「As(アズ)」として、別の人生を送ることができる。。。親友に誘われ、そのサイトにアクセスしたすずは、自分のAs「ベル」というキャラクターとして、恐るおそる歌を歌ってみるのだが。。。

 

観るまでは、インターネット・サイトなどを批判的な角度から描いているのかな、と思っていたが、そういう訳ではない。

「U」というサイトで自分のAsとして、現実世界では出来なかったことが、出来たりする。

ちょっと解らなかったのは、まぁ、どうやって自分のAsとして行動できたり、するのかなぁ??ということなんだけど、そういう事考えること自体が、野暮なのだろう。アナログ世代の悲しいところである(汗)

ストーリーが始まって、まず思ったのは、主人公・すずの声だ。「あれ?もしかしてこれは、声優さんじゃない方のアフレコかな?」。観終わってから、ミュージシャンの中村佳穂さんだと判って、なるほど、という感じだった。最初慣れるまで、ちょっと違和感があったが、途中からは、むしろこの声のすずがしっくりくる。

ベルとして歌うシーンは、鳥肌ものである。

ひとつ思ったのは、高知県の緑豊かな田舎を舞台にしてるのに、出てくるキャラクターが、ほぼ全員標準語をしゃべっていることだ。まぁ、「U」の世界で、ベルとして登場するすずが、方言を使うと、ストーリー自体が構成できなくなるからだと思うのだが、いい意味で地方色が出ている作品なので、方言を取り入れたら、また違う魅力が出たかな~、と思ったりもする。

あと、「U」の世界で「竜」が暴れまくるのだが、ストーリーかなり佳境に入るまで、その正体(オリジン)が判らない。判ってからラストまでが、バタバタッと短かったので、「竜」からオリジンへ感情移入が出来ないうちに、エンディングを迎えてしまう。まぁ、観る人それぞれ感じ方は違うのだろうが。

個人的には、カヌー部を立ち上げる熱血野郎・カミシンと、サックスを吹く学校の人気者ルカちゃんの、電車の駅でのエピソードが、好きですね(^0_0^)すず、ええ仕事するやんけ~!

すずを見守る、しのぶ君もクールでイイ味出してるんだけど、すずの親友であり、ネットを駆使する毒舌ヒロちゃんがとてもイイっす(^^♪メガネ女子恐るべし!

細田監督の作品では、「時をかける少女」がとても好きなんですが、この「竜とそばかすの姫」も好きな作品に加わりました。

観終わって、しばらくすると、割きイカのようにジワ~っと良さが分かってくる、作品です。。。

 

 

 

ヒッキー的満足度★★★★☆