ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「パリより愛をこめて」

2010-05-29 01:05:47 | Weblog
                              「パリより愛をこめて」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原案・リュック・ベッソン
監督・ピエール・モレル

リュック・ベッソン×ピエール・モレルのコンビが今回もパリを舞台に魅せてくれました!

ちょい、あらすじ・・。ネタバレありますのでご注意を!
ジェームズ・リース(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はパリ在住のアメリカ大使館員、というのは表向きで、実はCIAの見習い捜査官・・
その事は、ベニントン駐仏大使(リチャード・ダーデン)にも、一緒に暮らしているフィアンセのキャロリン(カシア・スムトゥニアク)にさえも極秘なのである・・。

そんなある日、リースはCIA本部から初めて大きな任務をまかされた!
すると、アメリカから送り込まれた“相棒”が空港の税関でトラブっているという連絡が・・。
リースが駆けつけると、スキンヘッドで髭面の“相棒”チャーリー・ワックス(ジョン・トラボルタ)が職員に向かって汚いスラングだらけの英語をまくし立てていた・・。

リースとワックスは、麻薬密売ルートをたどり、徐々に「巨悪」に近づいてゆくのですが、
ワックスが税関を出てからは、ほぼノンストップ!息継ぎなし(笑)!で駆け抜けるのであります。まぁ、撃つわ撃つわ・・!

この作品は好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思いますな。
この手の銃撃戦が苦手な方には少々苦痛かもしれません・・・私は、好きでごんす(笑)。スカッと爽快!みたいな感じで・・・m(__)m。

しかし、本当に息つく暇を与えない展開でちょっと気を抜くとストーリーから置いていかれるという感じがしました。
待ってくれ~!みたいな(笑)

中国料理店での銃撃戦は、マイケル・チミノ監督の「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(出演・ジョン・ローン、ミッキー・ローク)を彷彿とさせる凄まじい迫力でしたな!
ワックスが20人以上撃ち殺した時、リースはまだ一人も敵を倒せないでいると、
ワックスがリースに「撃つときは撃て、パリを守りたければな!!」う~ん、ハード・ボイルド・・!

麻薬のルートをたどって激しい銃撃戦をくぐりぬけ、ようやくたどり着いた不気味な部屋・・しかしそこには、なんとリース本人が写った写真が何枚もあったのです・・!

誰がリースを・・!?ストーリーは予想もしない方向へと向かっていくのでした・・。

麻薬密売で得た資金を武器に変え、テロ組織が狙っていたものは・・パリで開かれる国際サミットの爆破なのでした!

パリ崩壊か!
終盤からラストにかけて、ビリビリ来ました!!息を呑む展開でした(^^♪!!

個人的にはとても楽しめました~。ジョン・トラボルタがマッチョなのかただの厚着なのかが疑問でしたが(笑)。
観終わった後、無性にダブル・チーズ・バーガーが食べたくなりましたな(笑)



ひきばっち的満足度★★★★











番外編・いきものがかりライブin 長野市ホクト文化ホール

2010-05-26 14:03:09 | Weblog
           「番外編・いきものがかりライブin 長野市ホクト文化ホール」

朋友である某M氏のお誘いで、思いがけず「いきものがかり」のライブに行って参りました。

以前からキャッチーな曲を作る気になるユニットではあったのですが、1枚チケットが余ったということで、思い切ってオジサン2人長野まで足を延ばしての参戦でした。

18:00すべりこみセーフ!ホールに入ったとたん「SAKURA」が始まりました。これは私も知っている曲でしたので、「間に合ってよかった~ふ~どっこいしょ!」・・・(T_T)

何曲かやって、MCで場内が明るくなって気付いたのですが、お客さんの年齢層がバラバラなんです!上はかなりご高齢の方から下は小学生くらいまで。驚きでした!性別は女性の方がやや多かったですかね~・・。

そんな訳で、「若いお客さんだけだろうから、肩身が狭いな~・・」という心配もなくなり、ライブを楽しむことができました(^^♪。

私が「いきものがかり」の音楽、そして何と言ってもボーカルの吉岡聖恵(よしおか きよえ)のズバ抜けた歌唱力と表現力に出会ったのは、映画「砂時計」のエンディングに流れる「帰りたくなったよ」が初めてでした・・。

ライブも中盤を過ぎたあたり、「帰りたくなったよ」のイントロが始まると、「砂時計」の数々のシーンが思い出されて、思わず目頭が熱くなってしまいました・・(T_T)
帰りたくなったよ

(この映像は当日のライブのものではありません)

ボーカルの聖恵さんは、真面目な話、腹筋が強いんでしょうね(日頃から足上げとかやっていると思いますです)。“喉”じゃなくて腹から声を出すので、甘えのない伸びやかな声で、“歌詞”の世界がストレートにズドンッ!と伝わってくるんですね~。

あともうひとつ、いきものがかりの魅力なんですが、ボーカルである聖恵さんが歌う歌の殆どが「ジェンダー交差している」ことですね。
作詞の殆どがリーダーの水野良樹さんかギター&ハープの山下穂尊さんが担当しているので、必然的に「男歌」になる訳です。
それを聖恵さんが歌うので「ボクは~・・・」というジェンダー交差になるのですが、
これが聴いていてとても新鮮に感じるのですよ(^^♪!

という訳で、全くライブレポートじゃないじゃねぇかって・・すみませんm(__)m。

ラストは「茜色の約束」。アンコールでは「ありがとう」。
オーラスは三人だけで「明日へ向かう帰り道」でした・・。

あのパワーで日本全県周るのだから、若いって、素晴らしいですね・・。









「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」

2010-05-24 22:13:31 | Weblog
                       「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・三池崇史
脚本・宮藤官九郎

なかなかタイミングが合わずに、やっと観て参りました。

はい、ゼブラ・クイーン目当てでございます。失礼いたしましたm(__)m。

仲里依紗のあのゼブラ・クイーンのコスチュームは“違反”ですよね~(何の違反なんだ!?)

あれで「オレの背中に立つんじゃねぇ!!」ですから、あぁ、「時かけ」の“あかり”のイメージが音をたてて崩れてゆく・・・(T_T)/~~

ストーリーもおおむねバカバカしくて、ゼブラーマンを遠心分離すると“善”“悪”に分かれちゃうという発想がバカバカしくてイイですな(^^♪。

哀川翔演ずるゼブラーマンはその遠心分離に何年もかけられ続けた、らしいのです・・飯とかいつ食ったのかなぁ・・とか、余計な心配をしてしまいました(笑)

そして“悪”として出てきたのが、仲里依紗演ずるゼブラ・クイーンなんですね~!

あらすじ的には、2025年、「ゼブラシティ」と名前を変えた東京・・。なぜか都知事はガダルカナル・タカ(笑)・・。
都知事の命令により、違法行為許可の時間帯AM5:00~5:05「ゼブラタイム」が設けられ、世の中は弱肉強食の暗黒の時代を迎えていた・・。
そこに、かつてエイリアンから地球を救った「ゼブラーマン」こと、市川新市が15年の眠りから目を覚ました・・!

このあと、浅野(井上正大)や市場(田中直樹)らと共に、ゼブラーマンは巨悪・ガダルカナル・タカ(笑)やゼブラ・クイーン、そしてエイリアンと闘う訳ですが、
戦闘シーンはなかなか迫力があって、特に仲里依紗のケリは強烈でした!

驚いたのは、「エイリアンに立ち向かう為に、合体だ!!」
・・・箱がポトン・・笑っていいのやら・・・。


ひきばっち的満足度★★★









「グリーン・ゾーン」

2010-05-21 15:25:44 | Weblog
                               「グリーン・ゾーン」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・ポール・グリーングラス

帰京して一発目は、マット・デイモン主演×監督ポール・グリーングラスという「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」の二人が三たびタッグを組んだ話題作「グリーン・ゾーン」を観に行って参りました。

正直なところ、迫力満点でとても面白かったので、どうしよう・・という感じです。

どうしよう、と書いたのは、この作品の持つ政治的観点だとか、イラク戦争に絡んだ部分の表現をめぐって、この映画があまり良い評価をされていないという事実があるもので、時事に疎い自分に忸怩たる念を抱かざるを得なかったからであります・・。

それはさておき、この作品を観て感じたのは、社会的メッセージ性と、エンターテインメント性がとてもいいバランスで凝縮されているなぁ、という事でした。

“そんな作品に社会的メッセージはない”、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、それは観るお客さんがどう感じるかですからね・・。

この作品は米誌「ワシントン・ポスト」の元バグダッド支局長ラジブ・チャンドラセカラン氏の書いた「インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ」(日本発売名は「グリーン・ゾーン」)というノンフィクションに着想を得て作られたということです。

ネタバレありますのでご注意を!

物語の舞台はイラク。
マット・デイモン扮する米国陸軍MET隊隊長ロイ・ミラーはイラク戦争開戦から間もなく、「大量破壊兵器」の捜索を遂行するが、3度の捜索作戦はすべて空振りに終わっていた・・。

まぁ、平たく言えば、ニセ情報だったわけですな。

この“情報ソース”に疑問を持ったのはミラーだけではありませんで、CIAのブラウン(ブレンダン・グリーソン)も疑念を抱いておりました。

作戦会議の場で、ミラーは上層部に情報の出所を問い正しますが、国防総省情報局のパウンドストーン(グレッグ・キニア)に一蹴されてしまいます・・。

果たして、大量破壊兵器情報の出所とは・・。新聞が報道する“真実”とは・・。

この作品は大まかな流れで見ると、前半が“昼間”中心の戦場を舞台にした映画に、後半が“夜”中心の戦場クライム・サスペンスのように、分けられるのかなと思いました。

この“昼”から“夜”へのチェンジがあるため、ストーリーが引き締まり、これにグリーングラス監督特有の(撮ってるのはカメラマンでしょうが)超手ブレ映像がまるで自分が戦場にいるかのような迫力を与えます。

エンターテインメントとして見れば、とても良く出来た迫力満点の作品だと思います!
特に終盤、アル・ラウィ将軍(イガル・ノール)たちと追跡するヘリとの攻防は手に汗握るものがありました!


劇中に登場する新聞記者ローリー・デイン(エイミー・ライアン)は、かつて政府上層部から与えられたイラクについての情報を、裏づけを取ることもなく記事にした事を認めます・・。

大量破壊兵器の情報源がでっちあげだとミラーに迫られた時のパウンドストーンの言葉、
「いいんだ!おれは勝ったじゃないか・・!」

何か、背筋がぞっとしたのは、私だけでしょうか・・・??



ひきばっち的満足度★★★★☆






「ウルフマン」

2010-05-08 13:56:57 | Weblog
                                  「ウルフマン」
J-MAX上越にて。
監督・ジョー・ジョンストン

郷里の朋友と上越のシネコンへ観に行って参りました。

まずなによりもド肝(最近よく抜かれます(笑))を抜かれたのは、ゴールデン・ウィークなのに私と連れを含めて観客がたった3人だったことですな(T_T)!

どうなんでしょうねぇ・・「ウルフマン」・・興行成績ダメなのかなぁ・・?

ネタバレありますのでご注意!
ストーリー的には、いわゆる“狼男”ですな(身も蓋もありませんな(T_T))!

ジョン・タルボット卿にアンソニー・ホプキンス、その息子ローレンス役にベネチオ・デルトロという2大スターの競演に、英国の古典「狼男」が題材とくればいやがおうにも期待は高まりますが・・!


舞台はイギリス。ブラックムーアの村であります。

兄、ベンが行方不明になったという知らせを受け、ローレンス(ベネチオ・デルトロ)が生家であるタルボット城へ帰ってまいります・・。

そこには何故かローレンスを疎んじる父、ジョン・タルボット卿(アンソニー・ホプキンス)と、行方不明になった兄の婚約者グエン(エミリー・ブラント)が待っていました・・。

兄の遺体が見つかります。まるで獣に襲われたかのような無残な姿でした・・。

果たして、兄を襲った犯人は・・・そしてローレンス自身の身にも恐ろしい宿命が・・。

観終わって・・・う~ん・・・(苦笑)。
物語としてはミステリー・ホラーらしく“謎が謎を呼ぶ”サスペンスフルな仕上がりになっているのですが・・。

狼男の姿(特に顔(T_T))が、どうしても着ぐるみに見えてしまって悲しかったです~(T_T)ウォ~ン・・。

どうなんでしょうかね・・。あの“狼マスク”は・・。
1941年に作られたジョージ・ワグナー監督の『狼男(The Wolf Man)』へのオマージュなのでしょうかね・・・。
リアリティのある映画が好みのひきばっちは、少々とまどってしまひました・・。

狼男がジプシーの集落を襲い、ローレンスがそれと戦うシーンや、
ストーリー後半でローレンスがアバライン警部(ヒューゴ・ウィーヴィング)たちに捕まり、精神病院に送り込まれ、“狼化妄想”なる診断を受ける一連のシークエンスは見ごたえがあったので(後者は“伝説”が“科学”を凌駕したシーンでした!)・・“狼メイキャップ”にもう少し頑張ってもらいたかったなぁと・・・(苦笑)

そんな中で、宿命として満月の夜に“狼男”と化してしまうローレンスの内なる葛藤をベネチオ・デルトロが迫真の演技で魅せてくれて、良かったなぁと思いました。
あなたも~狼に~♪変わり~ま~す~か~♪・・・と♪。



ひきばっち的満足度★★★