大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【視察報告】公共施設を長期維持更新していくためのマネジメント手法と課題 その4

2011-11-24 22:46:13 | 政務活動費(政務調査費)
【その3 に引き続き、政務調査費使用報告として議長に提出したものから転載】

《大府市への反映》
 公共施設白書を現在作成済の自治体は全国で27自治体、作成中が9自治体である(秦野市調べ、HP公開情報による)。決して少ない事例数ではない。共通しておっしゃられたことは、公共施設更新問題は全国自治体共通の大きな課題であるということであり、当市も例外ではない。非常に危機感を持ち住民理解も求めて長期計画に着手している秦野市であるが、当市に比較し公共施設の建設ラッシュが5年ほど遅いが、それでも老朽化は深刻、としていることから当市はそれ以上に危機感を持たねばならない。
 市民一人当たりのハコモノ面積は秦野市1.98平米に対し当市は2.46平米である。これに当市は新設小学校と文化交流の杜が今後増えるので、住民負荷はさらに増えることになる。白書は公共施設を物量と経費と利用状況の視点で現状を明らかにするもので、全庁的に明らかにすることで庁内・住民とも共通認識を形成する重要なツールである。
 当市では公共施設更新のための基金を設ける方針ではあるが、全て現状維持のまま更新するのは次世代への負担が高いまままわしていくことになりかねない。公民連携や統廃合の視点も加えて適正な基金額を準備し根拠ある更新をするためにも、早々の白書づくりを求めていきたい。財政状況が全国比で恵まれていることに甘えている余裕はないと危機感を新たにした。

【このテーマでの報告は今回で終わります】