大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

大府市議会 第4回臨時会と一般質問の通告

2009-11-30 23:59:25 | 未分類

午後にまたがって臨時会。
新型インフルエンザ対策について、定例会のない時期に国からワクチン接種の進めかたが示されたうえ、すぐに仕事にかからないといけなかったので、専決処分(せんけつしょぶん)といって、議会の可決承認を得る前に市長判断で費用の支出を決定して仕事をしています。
「市長が決定しましたけど、本当は議会で賛否を決めないといけなかったことなので、そうした判断をしたことを認めてください」という提案がありました。
私は専決処分は原則すべきでないとの考えですので、この新型インフルエンザ対策は緊急なこととはいえ、まずすぐにとりかからないといけない最小限の部分だけ市長で決定し、1月以降に費用が発生する部分については、通常通り議会の賛否決定を問うようにできなかったか、を委員会で質疑。
結果論ではありますが、今後も市長判断による専決処分を乱発することがないようけん制するというか。
併せて、新型インフルエンザ関連として、今回は緊急で補正予算対応になったけれども、来年度の新型対策は現在の予算編成作業に計上できるよう、国から指示や情報は出されているか、も聞きました。年間予算で、少しでも行き当たりばったりになる部分が少ないに越したことはないのですから。
新設小学校の用地の信託受益権取得の議案。
信託受益権の取得というと難しいけれども、とにかく学校建設予定地が決まり、いよいよ用地の取得に入る段階になったということで、地域や地権者の合意形成の状況はどうか(今回提案の用地は全体のうちの一部に過ぎない)、信託受益権から所有権に移転がされたら報告が欲しいことなど委員会質疑。
損害賠償が発生する事故があったことについて、厚生文教委員長に委員会で確認をしたいと申し出たところ、協議会を開き、担当課から説明の時間を設け、質問もしてよいとのこと。
柔軟に対応してくださる委員長で感謝である。
本会議場では、職員の給与が人事院勧告に従って減額になる提案について質疑。分権時代において、国の人事院勧告に従うという考え方もあろうが、地域の給与所得者の水準に準ずるという考え方もある。市民からはそのような意見も出ているがどう考えるか、と問いました。
手続き上、市町村独自で調査機関を設けるように制度ができていない、といった内容の答弁で、噛みあっていないのですがこんなものでしょう。それぐらいシビアに見る市民の目があるということを言いたかったわけなので。

本日が一般質問の通告期限だったので、臨時会終了後に提出しました。
提出が最後だったので、出番も最後です。今回は通告者が16名と多いので、一般質問を3日間行います。おそらく12月10日のお昼前あたりかと。

その後、遅れて「福祉・健康フェア実行委員会」に出席。
肩書きなしで市民として参加する集まりは良い。
みなさん活発に発言していらして、ボランティア団体が集まると、かくも元気にフットワーク軽くものごとが進むかと嬉しくなってしまう。
地域の市民活動はまだ駆け出しなので、まだ門前の小僧だけど楽しいしエネルギッシュで刺激を受ける。




第4回 市民との話そう会&自治ネット例会

2009-11-22 23:58:12 | 未分類

昨日は第4回の話そう会でした。
話そう会というのは、硬い言い方をすると、「議会報告会&意見交換会」なんですが、実はざっくばらんで、みなさん結構フリートークになります。
私から活動報告や今の議会の状況などをざっと投げかけると、その先はみなさんお題に沿って意見や体験を発してくださいます。
初めてきてくださった方には、この会はそういう場で、いわゆる私が前で演説し、参加者がひたすら聞いて、最後にちょっと質疑応答、というものではないので、どんどん入っておっしゃってください、とお願いしています。
今回は議案説明後に開くことができましたので、12月議会で議案になっていることについても、私からざっと説明した後意見をいただきました。

定例会のある月→議会報告を折込む月→話そう会の月→定例会の月・・・と年間ローテーションし、4回の開催=1年ひとサイクル達成です。
これからも続けます。


さて、今日は「無党派市民派自治体議員と市民のネットワーク」の例会。
http://www.jichinet.com/
それぞれの活動報告、議会で抱える課題の交換。
1月に企画している恒例の視察の案を持参し、みなさん了解いただきました。
視察の計画は私が担当しています。
私が視察に行きたいと前から思っていた先を提案し、私が担当して実現することになったものです。
参加者公募も行います。
詳細が確定したら公募しますので、こちらにもご案内できると思います。




大府市議会 11月臨時会と12月定例会の議案の説明

2009-11-19 23:58:18 | 未分類

今日は議案説明。
各会派の代表に対して、提案者である市長・行政当局が、議案のざっくりとした内容を説明するものです。
私は会派に属していないので、「傍聴」としてですが、同じように資料をもらって聞くことができます。
どうやら議席数を多く持つ会派に対しては、往々にして本日のような「議案説明」の他に、会派の控室に職員が資料を持って来てくれて、詳しく説明をしてくれることがあるようですが、私の場合はあまりそういうことはなく、この議案説明がスタートになることが多いです。
説明に来てくれないと困らないか、と聞かれたことがありますが、配られてから自分で各担当課にヒヤリングをしますので、今のところ困っていないと思っています。
臨時会は11月30日、12月定例会の初日は12月3日です。
臨時会では職員や議員のお給料の減額の提案、新設小学校の予定地の権利取得、新型インフルエンザワクチン接種の補正予算など、
12月定例会では発達支援センターおひさまの指定管理者の指定、補正予算など
本日の説明と資料で、だいたいの論点の目処をつけたうえで、担当課に聞き取りをし、記録に残したいこと申し述べておきたいことを組み立てていくことにします。
今回はこの土曜日に「話そう会」を予定しています。これから議会で提案され物申すことができる案について、少し説明したうえで市民の意見を聞き、また市民からの疑問を聞き取っておくことができます。
意図的にこの時期に話そう会を設定したのですが、初めての試みで期待しているところです。

1月の議員研修会の案内がメールボックスに配布されていたので、今回は申し込むことにしました。
いろいろ配られる研修の案内も、全部行っていては時間もお金ももたないし、以前に他の勉強会で聞いたことのある教授だったりすると、重複することが多いので、今年は厳選していたらあまり「議会事務局経由」で紹介されるものに足を運んでいません。
今回参加を決めたのは、このところそうやって「自己流」で行き先を選び関わってきたので、一度「一般的に議員に紹介される講座」というものに参加してみて、これまであちこちで関わってきた場だけで偏りは起きていないか確認するということ、
一般的なものを学び落とし込んだ上で、さらに専門性や特性を考えたい
そう考えたからです。
早速議会事務局の職員さんが申し込んでくれたようですが、定員がある講座なので、参加枠に入れたかしら?
研修会のテーマは「自治体予算」です。




行政刷新会議 国の事業仕分け ファーストインプレッション

2009-11-10 11:11:47 | 未分類

更新をまたまたごぶさたしてしまいました・・・
地方議員&仕分け人経験者の目から、若干のレポを。

行政刷新会議HPに、民間有識者名簿(案)と仕分け作業の進め方が掲載されています(PDF)
http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d2/pdf/s1-3.pdf
http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d2/pdf/s3.pdf

仕分け作業の進め方については、通常の地方自治体の事業仕分けとほとんど同じですが、質疑・議論の時間が長くとってあります(およそ倍)。国の施策ということでその額や規模、慎重さも含め長くなるのはよいと思いますが、これ以上時間をかけても、という良い線のような気がします。評価者の人数も、地方自治体は5名ですが、この案を見る限りもう少し多い人数で評価されるようですから、多角的な視点での議論のためにも、時間を多くとるのはそのとおりだと思うところです。

評価者について、これまで自治体の事業仕分けに立ち上がりから関わってきた構想日本のチームのコアメンバーの面々がそれぞれ入っています。
有識者としていわゆる「改革派首長」と言われる方々のお名前もあちこちに。
私の主観ですが、地方政治をわかっておいでの方が選任されていると感じます。

事業仕分けは、結果として「要・不要(民間営利ですべき)・要改善・地方に任せる」などなどの採決による結論を出しますが、議論の過程&官僚の説明・答弁に見る能力評価など、リアルに見てわかることも多くありますし、
それを見ておくことで、政府民主党が、「都合よく結論を利用する」のか「正直に議論の過程を踏まえ結論を尊重した事業見直し」をしていくのか、
多くの目で監視し評価せねばなりませんね。

リアルタイム中継だけでなく、事業の執行・完了に至るまで常に動画の形で事後検証できると良いように思いました。

評価者のコメントをどう執行に反映したか、
そもそも、官僚の説明・答弁はあっていたのか(本当のことを言っていたか)

これができなければ、鳴り物入りで行うだけにただの「人気取りのイベント」に成り下がってしまいます。動画を検証可能な状態にしておくことで、成り下がらないような歯止めにでもなればと思います。

それにしても、選挙が夏だった以上仕方がないことなのでしょうが、この時期に国の事業の組み直しをされるとなると、地方の予算編成もいろいろ悩まされることが多いのではないでしょうか。
地方分権を叫びながら、国の基準によって行っている事業、国&県の交付金がらみの事業は基礎自治体には案外と多いものです。
編成する職員も頭が痛いことでしょう・・・・特に税収の冷え込みで、歳入の総枠が縮むというときに。
基礎自治体の事業仕分けが、夏から秋のはじめのうちに集中するのは、次年度の予算編成までにできる限りの見直しをするリミットを見据えたものであるのです。実務面でいえば、国の仕分けなど夏前、できるなら春のうちにしてもらって方針・要領をさっさと打ち出し、地方がそれを踏まえて次年度の事業や予算を組めるようにしていただきたい。



そういえば首都圏の方のためにこちらに書こうと思っていたシンポジウムが終わってしまっていました。
11月6日に行われた「パブリック・マネジメント・シンポジウム2009」@浜松町世界貿易センター
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの主催でした。
(イベント終了したからでしょう、公式ページは削除されています)
この「行政刷新会議 事業仕分け」の第1から第3までそれぞれに入っている有識者(地方首長経験者)が一堂に会しておいででした。
福嶋浩彦氏(第1グループ評価者・前千葉県我孫子市長)
木下敏之氏(第2・前佐賀県佐賀市長)
西寺雅也氏(第3・前岐阜県多治見市長)
このお三方が「地方自治体のマネジメント改革の取り組みと成果」 についてそれぞれ基調講演し、対話形式で「地方自治体の「自立経営」の在り方について考える」ディスカッションというプログラム。
参加無料でしたし、近ければ間違いなく出かけていたと思うのですが、地方在住の悲しさです。
どなたか参加された方、レポプリーズ!