大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

「南海トラフ大地震は来る!~妊婦・乳幼児・女性を守るために~」に参加して。その7(了)

2016-12-29 01:48:42 | 防災 

12月3日に参加した表題のシンポジウムからのメモと、まとめです。

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フォーラム21藤岡喜美子氏
「指定避難所、自主避難所の考え方」
「判断が必要、判断できるリーダー必要」
「こどもが安心できる専門家や大人の連携」
「自己決定と連携」
などのキーワード。

【以下ひとりごと】
連続して投稿しましたが、覚書半分、共有目的(むしろこっち)です。
女性、子どもという視点についてはその1に書きました。

東日本大震災は広大な面的な被害が一度に起こった。原発災害で道は生き残ってても通れないなどもあった。避難生活者数と期間の長期化、遠方への避難。
熊本地震は局地的な被害で、すぐ近くから支援の手があった。集中して復旧の筋道つけられた。(もちろん東日本より軽かったじゃないかなどというつもりは全くない。被災したことでそれまでの生活が一変したこと、当事者のしんどさは思うにあまりある)
では、各々が想定される災害はどんなものか。
南海トラフはどういう形になり、その中で当方はどんなエリアとなりそうか。
標準装備の議論はある程度進んだと思う。オーダーメイドと細やかさ、より「人」の視点にたった構築。
自助、共助、公助、それぞれの進化。
災害は必ずやってくる。

なお、当日リアルタイムでツイートしたものはこちら
山並先生のお話はツイートのほうが具体的な内容が細かいです。

ツイートにしか書いてないこと、こちらにしか書いてないこと両方あります。
ハッシュタグつけずにつぶやいたこと含め当日のツイートはこちら

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Facebookの個人フィードにメモ書きしていたものを再掲。内容ごとに7回に分けてあります。
個人フィードに掲載後、主催者されたみなさんにも、内容を確認していただいています。
主催側の公式なまとめではなく、参加者として書き留めたものです。
個人フィードに掲載後、日にちが経ってから見に来てくださる方もかなりいらっしゃるので、より共有しやすいウェブログにも掲載することにしました。


「南海トラフ大地震は来る!~妊婦・乳幼児・女性を守るために~」に参加して。その6

2016-12-29 01:30:22 | 防災 

12月3日に参加した表題のシンポジウムからのメモです。

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【パネルディスカッションを講師と内容でソートしてメモ書き】
災害ボランティアコーディネーターなごや 椿佳代氏
「自衛で大事な3つは、絶対に生き残る意思を持つこと、備えること、知恵をつける(知ること)こと」
「子どもを守れると思うなかれ、子どもに自らを守る術を教えよ」「1歳の子でも遊びの中で教えれば、自分で自分の身を守る行動ができるようになる」
「専門家はだいじ。でも全部の現場に居てくれるわけじゃない。だからみんなで学んで、対応できる人を増やしていこう。目の前の困ってることを何とかするということ。型で用意するんじゃなくて知識で対応する。」

(日本福祉大学こども発達学科)塩崎美穂氏
「人を安心させる仕事、保育者の役割、専門性。」「保育者の専門性が流通する有効性」
「全ての保育園が避難所になり得るか?地域の人を受け入れるのはムリとほとんどが言うだろう」「保育士不足。100人新卒があっても500人の求人が来る。過酷な現場で続けられないから供給しても追いつかない。疲れている保育の現場で、災害時は預かってるこどもの安全最優先だから避難所までやれないと思うのもムリもない」
「平時から保育の質を上げておくことは非常時に有効」「もとから地域の拠点になるような場、平時から園児と保護者だけでなく地域と関わりを持っている、リーダーがいる場合は災害時に避難所として機能し得る、ことがやまなみ園の事例で実証」
保育士、保育園の社会的存在。社会的有効性、の論点。

あいち小児保健医療総合センター副センター長 山崎嘉久氏
「避難所はなぜ体育館なのか」
「避難所で病人は出る?バイ菌は人から人へ移るもの、混雑してる環境は蔓延させる」
「女性、こども、とは限らず、いちばん弱い人にあわせて考えれば全ての対策になり得る」

藤井氏
性別で避難所を分けるのはどう?→「助産師さんが自主的に避難所を用意して妊婦さんのケアをしようとしたが、夫NGなためにあまり利用されなかった。男女混合、女性だけ、子連れ、などで世帯を大きく区分してみた避難所はうまくいったと聞く」
「自身も被災して診療や通勤ができなくなった看護師さん、医師の方も避難所で医療に当たられていた」

Facebookの個人フィードにメモ書きしていたものを再掲。内容ごとに7回に分けてあります。
個人フィードに掲載後、主催者されたみなさんにも、内容を確認していただいています。
主催側の公式なまとめではなく、参加者として書き留めたものです。
個人フィードに掲載後、日にちが経ってから見に来てくださる方もかなりいらっしゃるので、より共有しやすいウェブログにも掲載することにしました。


「南海トラフ大地震は来る!~妊婦・乳幼児・女性を守るために~」に参加して。その5

2016-12-29 01:17:24 | 防災 

12月3日に参加した表題のシンポジウムからのメモです。

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【以下メモより】
ICTは東日本大震災より活用された。
電話回線は制限がかかることもあり使えなくなるためSNSの活用は有効。中でもTwitter、 Facebook、 LINE。
Twitterは10代から20代、比較的若者が多い。拡散に強い。拡散されたデマに注意するため、公的機関の公認アカウントから情報収集。ハッシュタグは便利だが、「#救助」は本当に必要なときだけにして。
FBは実名。TWより年齢層が上がる。災害情報センター機能が最近できた。無事を知らせる機能はぜひ活用を。安否連絡に有効。
LINEは東日本大震災以降のツール。既読で安否確認できる。身内だけとか濃いつきあいに限って使う分には心配ない。
通信インフラはライフライン。各避難所で携帯各社が充電サービスや無料wi-fiを優先して設置した。
東日本より熊本のほうがICTは活用されたが、悪質なデマは熊本のほうが多かった。利用が普及している分、環境整備だけでなくユーザーも知恵をつける必要がある。
離れたところからアプローチできるので、支援コミュニティがネット上でできて、ニーズにあった支援を展開できた事例もある。

【私の書き足し】
福岡市が災害支援派遣や物資送付にあたって、応援に入った職員がLINEグループを作ってリアルタイムで情報交換し、輸送や物品の把握に大変有効だったとの報告記録がある。
また、支援に入った若者グループも同様に、自主避難所の支援にあたって、LINEグループ機能を使って物資の運搬・供給に活用したとの話も聞いている
(向田氏は時間の制約もあり、初動として広く初心者向けに絞って説明をしてくださったのだと思う)
熊本市長のTwitter活用も報道されたところ。
通信インフラを活用できることも、離れていても手助けの役に立てる可能性を持っている。

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Facebookの個人フィードにメモ書きしていたものを再掲。内容ごとに7回に分けてあります。
個人フィードに掲載後、主催者されたみなさんにも、内容を確認していただいています。
主催側の公式なまとめではなく、参加者として書き留めたものです。
個人フィードに掲載後、日にちが経ってから見に来てくださる方もかなりいらっしゃるので、より共有しやすいウェブログにも掲載することにしました。


「南海トラフ大地震は来る!~妊婦・乳幼児・女性を守るために~」に参加して。その3

2016-12-29 00:47:08 | 防災 

12月3日に参加した表題のシンポジウムからのメモです。

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熊本こども・女性支援ネット代表 藤井宥貴子氏からの事例報告「避難所で何がおきたか」

【以下報告からのメモ】
男女共同参画センターの指定管理者。管理者として行政の指示に従うと思っていたが、職員は出払っていて連絡つかない。避難所指定されてなかったので備蓄品もそれほどなかったが、夜間に避難してくる市民はあった。
何をしたらいいかと、全国の男女共同参画活動仲間に問いかけた。東北で経験した仲間から、性被害防止の啓発をしてほしいと助言があった。
地震の前の年と今年で、性被害の届出件数にはあまり変わりないが、届出されない事例は多くある。
避難所キャラバンで聞き取りをした。授乳や着替えを覗かれた、消灯後に休んでいたら触られた、高校生男子が成人男性からの被害にあったことも。
生理用品は物資で届くが、男性の目に触れずに受け取り保管することができない、との困りごとでは、避難所の女性用トイレに配備してもらうよう要請、対応してもらった。
こんなときに自分だけの困りごとや悩みは言えない、と抱え込んで後に長期間精神的に落ち込むことがある。
乳児の泣き声、精神面で不安定になった幼児がぐずるなどで、迷惑になるからと避難所に入ることをためらって、車中泊するケースも多い。
しかし、性被害防止啓発チラシでは、男性視点も必要だとも気づかされた。

【会場からの質問】
「性被害は本当に起こるものなのか?」
あいち小児保健医療総合センター副センター長 山崎嘉久先生「非常時に性衝動が強くなることは、種の保存の本能として、まったくおかしなことではない。歴史上、戦争などでもそうしたことはやはりあった。」

写真は配られた資料の一部。書き起こしの補足に。


 

Facebookの個人フィードにメモ書きしていたものをこちらにも掲載しました。内容ごとに7回に分けてあります。
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「南海トラフ大地震は来る!~妊婦・乳幼児・女性を守るために~」に参加して。その2

2016-12-29 00:23:36 | 防災 

12月3日に参加した表題のシンポジウムからのメモです。

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やまなみこども園の山並道枝園長からの基調講演「熊本地震、保育所はどう動いたか」メモ。

やまなみこども園は指定避難所ではない。前震のあとから、普段園の利用者でない世帯も含め、近隣から集まってきた人たちを受け入れ「自主避難所」となった。
物資について、避難所になることを想定していたわけではなかったので災害用の備蓄はなく、避難してきた人の持ち寄りと、園の常備品でスタート。
指定避難所ではないため、公的な支援物資は来ない。日ごろから保育者同士の連携を取っていた同業者ネットワークで、被災していない県の内外からの申し出、送ってもらった物資で乗り切った。
保育士、避難してきた大人、中高生、みんなが協力して運営にあたり、園庭で炊き出しを行って「あたたかい食事をみんなで作ってみんなで食べる」ことを大事にした。
指定避難所では不足していた乳幼児用品を、指定避難所に避難している人が「ここにならあると聞いた」と訪ねてきたこともあった。もちろんお分けした。
災害発生後の一番厳しい時期10日間をこのように自主避難所として乗り切られ、かつ園の保育は4月21日から再開されたとのこと。


こちらの事例では、「指定避難所外に避難者が集まった地域拠点が自分たちで生き残るためになにをしたか」「保育を専門とする視点で進めたことがどのように有効だったか」「個々の自己決定とチームプレイとしての意思決定」ということを大きく考える。
施設としてう受け入れるなら、備蓄がどうだ建物がどうだという災害への備えの既存の議論には出てこない貴重なお話。

普段から地域との交流が深い園のあり方をしておられた。スタッフも「みんなで」という意識が持てる運営をしておられた。それが、やまなみこども園に避難させて、と住民が集まるという現象になり、受け入れたスタッフと、避難所運営に大人も中高生も協力したさまに現れていると思う。
園長先生のリーダーシップ。緊急時で時間を争うときには、意思決定と伝達、行動までの早さが決め手となるが、そこで大きくリーダーシップが機能し、かつ「指示命令系統」としてではなく「協力して乗り切る」という形で作用したように受け取った。また、物資の補給路も、園長先生が日ごろから保育団体と地域を越えた連携を持っていたため、被災していない県外などから、同業仲間を中心にニーズにあったものを臨機応変に送ってもらったということだ。
保育の専門性では、子どもの成長や精神的な安定のために、何が必要かということをご存知だったために、暖かい食事や多世代で手分けして避難所として回しつつ交流すること、笑顔を持ち続けることができる環境づくり、が、その場の運営だけでなく、災害を経ることによる長期的にもたらすメンタルのダメージを軽減し、再スタートに向かっていくことができた。


写真は、私が10月に熊本地震被災地を視察調査で訪問した際に、夕暮れの熊本市内で撮ったもの。
半年以上経過した市内中心部でも、通りから一歩入ったところでこうした光景を見かけた。

 

Facebookの個人フィードにメモ書きしていたものをこちらにも掲載しました。内容ごとに7回に分けてあります。
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主催側の公式なまとめではなく、参加者として書き留めたものです。
個人フィードに掲載後、日にちが経ってから見に来てくださる方もかなりいらっしゃるので、より共有しやすいウェブログにも掲載することにしました。