大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

議員倫理条例(案)の市民意見聴取について

2012-02-23 21:48:18 | 議会改革
 大府市議会では、議員倫理条例作りをすすめています。
 今日の議会改革・活性化特別委員会で、パブリックコメントの具体的な方法と、各自治区区長さんに説明に上がり第三者としてのご意見をいただくことに決定。
 私はどなたでも参加OKの条例案説明会を開催し、その場でご意見をいただいては、と提案したけど賛同なく撃沈。「したほうがいいかもしれないが、動員しないと来ないので(しなくてよい)」「議会外第三者は区長さん方で充分では」「もともと議会報告会自体懐疑的なので(説明会不要)」「これからの期間では開催の周知が徹底できず不公平」「もともと議会内の秩序を議員が決めるという性質のものだから(パブリックコメントを行えば充分)」といった意見が出され(以上は私のメモによるもので正式記録で照合はしていません)、「したほうがいいかとも思うけど、みなさん(多数)がしなくてよいということなら」という意見の方もあり、私も「みなさんがやらないというご判断ならそれを受け入れる」として話し合いは終わりました。
 けれども、と前置きして少し反論しました。やっても動員しないと来ない、という点についてのみ、私は毎回チラシとネットで開催告知をして話そう会をしているけど、常連さんだけの集まりではなく、毎回必ずご新規さんが現れるという経験則から、そうは思われない。やっても来ないからやらない、ではなくやるかどうかではないか、と。とにもかくにも、広く説明会を持つ提案はこれにて終了です。

 みなさんに告知したいイベントがあるとき、報道各社にお知らせして記事に書いてもらえたら、とプレスリリースを出すのが、私の中では当たり前になっていましたが、念のため「パブコメを行うことについて報道機関にお知らせを」と発言したところ、これまでの準備にプレスリリースが含まれていなかったようで、それも出してもらうことになりました。
 公民館に条例案閲覧ファイルを置いてもらうことについて、委員になっている議員が手分けして届けることになり、私も大府公民館と横根公民館の2箇所を預かることになりました。他の委員からの提案で、閲覧用ファイルには、意見を書く用紙も数枚添えることとなり、閲覧したその場で気がついたことを書き留めてもらえるようになりました。※ただし提出は郵送・FAXになります※

 条例案についてのご意見募集の告知は、広報おおぶ3月1日号に掲載されます。3月1日から市議会ホームページにも掲載されるほか、市内の公民館と市役所5階議会事務局に閲覧ファイルをご用意いたします。

議論できる議会へささやかな一歩「会派代表でなくても議案提出者に」

2012-02-20 22:34:34 | 議会改革
 議員提出議案の提案者は会派の代表者
 という申し合わせのあった大府市議会。議会運営委員会で見直し案が承認されました。これにより、会派代表者でなくとも提案者になることができるようになり、その提案にずっと携わりよく理解している議員、思いのある議員が提案者になれることになります。
 会派内の合意、会派間の合意があってこそ議案提出できるのだから会派代表が提案者になればよい、かのように見えますが、提案者は議案説明と質疑に対する答弁を行います。経過報告だけ受けて登壇する会派代表より、ずっと関わってきた議員のほうが的確に説明・答弁できるのは明白です。
 議員提案といっても、条例を作って提案したのは1回のみ、あとは意見書・決議・請願の紹介に留まる大府市議会ですが、活発に政策提案する時代のために、先んじて見直しがされたと歓迎しています。
 
 この見直しは特別委員会でされたものではなく、会派代表者会議で議長・事務局から提案の取り扱いについて議題に出され、全会派合意で議運提出→承認されたものです。会派代表者会議は非公開の調整の場という位置づけで、そこで諮りそのまま議会運営委員会に提出できるのは、フットワークが軽いといえばそうですが、無会派(一人会派)を経験してきた私としてはすこし違和感が残らなくもありません。会派に属さない一人会派議員は、議会運営委員会の委員になることもないので、議会全体のとりきめに関することであってもまったく意見を問われず決定事項になってから知ることになります。
 全員協議会(全議員参加・一般傍聴可)で意見を聞くか、せめて会派代表者会議でこう相談がまとまったので次回の議会運営委員会で議題にしますよ、と一人会派議員に予め伝えて欲しい、いうのが本音ではあります。
 現時点ではそのすこしの違和感より、一歩一歩改善される実を取ることを受容している、という感じではありますが、現在自分が会派所属であるからと、一人会派の不便に思い至らないようなことのないように捉えていきたいと思っています。

傍聴者への議案提供について 一歩前進

2012-02-16 23:12:34 | 議会改革
 大府市議会は、傍聴者の議案資料提供について、少し前進することになりました。
 これまで本会議場傍聴席に1部閲覧用が置かれているだけで、委員会傍聴者には議案は提供されていませんでした。
 委員会での決算審査の際、議員が何を指して質疑応答しているのかわかるように、試験的に委員会傍聴席(7席だけ^^;)に、事業別決算資料を置いたのは先だっての9月議会。傍聴者はあまりなかったのですが、これを試行ではなく本格実施にしようということが決まり、
では予算決算だけでなく、全ての議案を委員会傍聴席に置きましょう→7部用意するなら本会議場でも7部閲覧用を置きましょう
ということがさくっと会派代表者会議でまとまり、会派に持ち帰らなくてもそれでGoしましょう、と全代表者一致で結論しました。
 会派代表者会議は非公開の会議で、こういうことが特別委員会でなく会派間の会議で決まってしまうことに少し思うところはありますが、さっさと公開が進むならそこは実を取ることに。
 公開(正規)会議でこの案件が出てくるのは、来週の議会運営委員会になりますが、異議なしで決行になる見込みです。この3月議会からすぐ対応される予定です。

 しかし、その場で若干議論になったこととして、議案に個人情報が書かれている取り扱いについてでした。
 議員にどこまで個人情報を議案に書いて渡すか、というのは市町村ごとまちまちのようですが、大府市は損害賠償案件は賠償する被害者の住所氏名まで議案に載っていますし、人事案件では諮問される方の住所氏名生年月日経歴が議員に提供されています。
 これらをそのまま傍聴者閲覧用に供するのは個人情報取扱いとしてまずいのではないか、
 として、個人情報の観点から閲覧に供することができない・不向きなものの線引きと取り扱いについてペンディングとなりました。

 その場での議案閲覧はもちろんのことですが、できるなら議員に議案が配布されたら同時に市議会ホームページに掲載して「どんな資料で何を議題に会議をするのか」を事前告知するのが望ましいと、私は考えています。いつかそうなるための第一歩として、ささやかですが閲覧資料の拡大を歓迎しています。

議会改革・活性化特別委員会 議員倫理条例案づくり

2012-02-07 22:46:21 | 議会改革
 今日は大府市議会 議会改革・活性化特別委員会でした。議員倫理条例案を、1条ずつ見直していく作業の最終でした。
 条文の検討では、会議の公開と秘密会について議論になりました。
 自治法115条で、議会の会議は公開することを定め、やむを得ず非公開とするときは3分の2以上の同意がなければいけないことになっています。しかし 自治法が定める会議とは本会議を指しており、委員会は公開の原則と秘密会の要件が自治法どおりでなくてもよいことになっています。倫理条例に定める、倫理に反する疑義を質す審査会も、すなわち自治法とは別に条例で定めることができるわけです。
 表決は過半数による、という原則に則るならば、秘密会(非公開会議)にするか否かを過半数で決する、とした大府市議会委員会条例の例があり、秘密会の表決を過半数にするか3分の2にするか、が議論になったのでした。
 審査会は原則公開する、ということで既に委員会で合意しています。秘密会の根拠を自治法にならうか委員会条例にならうかは、この条例の中で定めればよいのであれば、非公開のハードルは高いほうがよい、と委員の発言が相次ぎ、3分の2になりました。
 議会内で公開の原則と非公開について話し合い、条文解釈について共有できた今日の会議は、なかなか有意義だった、というのが私の感想です。公開の原則なんてあたりまえのことのようですが、あたりまえだと思っているが故に、それほど真剣に議会内で考えられていない、と日頃感じていましたから。
 次回は、今日修正した箇所を完成文で確認すること、パブリックコメントなど市民意見の聴取について話し合うことに。次回は2月17日(金)午前9時30分からです。より多くの市民に周知し広く意見を聞きたいのか、議会内の秩序の問題だから市民意見の聴取は重視しないのか、などといった各委員のスタンスが現れる会議になるかもしれません。
 5月の臨時議会で議案提出するのを目標に、条例案が完成したら、法務の確認(市長部局に依頼)と規定の整備をすすめる予定です。

大府市議会 平成24年度議会費予算についての意見(要望)書

2011-10-19 17:31:05 | 議会改革
昨日 表題の書面を提出しました。
これまで大府市議会では、議会費予算について議員から提案する機会はなかったのですが※
先週議会事務局より電話連絡があり、議会費について何か意見があれば火曜日までに提出くださいとのことだったので、
昨日午後、表題の文面をメールで送りました。

(※過去4年間、このような連絡があったことはありませんが、もしかして、会派に対して意見をきくという機会はあったのかもしれません。
私は会派に所属しない議員で、過去にこのように聞かれたことはなく、
議会改革の提案の際に、議会費予算を議員が関与することについて、私から言及しています。※)

以下、書面をそのまま掲載します。
予算要望のために改めてどこか見積もりを取るなどはしていませんので、
金額を示して提案すると言うものでなく、考え方として提案させていただきました。

会派として提出するよう連絡がありましたので、水野議員に電話で連絡し、相談する時間もないこと(月曜から水野議員は視察中)、1年目の水野議員には資料が不足していることなどから、提案内容は私・鷹羽に一任いただき、水野議員には事後報告の形とすることを了解いただいています。


【書面転載ここから】

大府市議会 平成24年度議会費予算についての意見(要望)書

平成23年10月18日
無所属・未来プロジェクト
代表 鷹羽 登久子


 以下3項目について、検討のうえ計上されますよう要望します。

1.議長交際費について
各議会で、議長交際費をHPに執行状況・使途明細を公開し透明度を高める取り組みが進められています。先進事例を研究し、情報公開条例の範囲内でできるかぎり公開なされますようご検討ください。

2.議長公用車について
  今年度予算では、156万2150円計上されており、車輌本体は平成10年購入とされています(平成23年度歳出予算見積事業別説明書より)。公用車の所有を廃止しハイヤーに切り替えた場合と比較すること、年数の経過した公用車の更新時期にあわせた廃止の可能性、についてご検討ください。

3.市議会議長会の負担金について
  県市議会議長会年度負担金が1万円、知多5市議長会負担金が5千円減額された(H23年度予算による)ことを評価します。さらに知多北部議長会負担金についても、見直しの余地がないかご確認いただき、全国議長会負担金についても執行状況・基金状況を精査の上、計上されますようお願いいたします。執行部に対し各議員が負担金の見直しに言及する状況も見受けられるため、議会がまず率先して取り組むことに意義があると考えます。

以上