大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【視察報告】公共施設を長期維持更新していくためのマネジメント手法と課題 その2

2011-11-22 22:29:04 | 政務活動費(政務調査費)
【その1 に引き続き、政務調査費使用報告として議長に提出したものから転載】
●神奈川県藤沢市・資産経営課「公共施設マネジメント白書」
白書の構成
①市の状況(人口推移・財政状況・まちづくり経緯)
②保有施設の状況(土地・施設の状況、建設時期と人口推移、経過年数と耐震化、維持管理状況)
③施設ごとの現況(地域対応型・全市対応型施設それぞれの概要・規模・機能・運営状況、維持管理状況等)
④施設ごとの課題と方向性(資産有効活用の必要性、NPMの導入の視点)
⑤今後の施設整備の考え方(横断的分析の現状、課題抽出と改善の方向性)
白書の特色は
①人件費・減価償却費相当額を加えたコスト計算
②施設の稼働率
③地域別の施設等一覧 
など
 地域主体のまちづくりを目指して、藤沢市では「地域経営会議」を設けている。市内13地区で、地区にある各種団体(自治会、防犯協会、青少年育成協力会 等)からの推薦と公募委員20名程度で構成。予算要求もできる仕組みとなっている。白書を踏まえて、この地域経営会議等で、地区ごとに地域住民の責任で利用を考える組み立てとしている。広域施設については藤沢市公共施設整備等検討委員会を設置し、本年6月に提言をまとめていただいた。
市の方針として
①これからは単に老朽化したからと建替えることはしない
②単用途でなく複合化は必須(同じ目的の施設の統合、不足している施設は他の施設の多機能化など)
を打ち出している。
 今後は、
ライフサイクルコストの把握と施設台帳の整備(台帳整備とは別に白書作成を行ったため)、
計画修繕の実施と修繕費の平準化 
等の作業をしていく予定である。

【その3 では秦野市の公共施設白書について掲載します】