田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

官営富岡製糸場

2010-08-20 13:27:39 | 私の歳時記
明治維新間もない日本に、富国強兵・殖産興業の名のもとに官営富岡製糸場が誕生。
明治4年3月建設に着手、翌5年7月に主要な建物が完成し、同年10月より操業開始。

歴史教科書の明治時代の項では、おなじみの官営富岡製糸場です。群馬県富岡市にあるのですが、
敷地内に入って見学するのは、初めてでした。昭和62年まで実際に民間の製糸工場として操業して
いたとのことですから、私達の小中校時代には今日のように一般に公開されていなかったのです。



富岡製糸場というと上記の建物写真が有名なのですが、案内書によればこの建物は東繭(まゆ)倉庫と
呼ばれ、1階は事務所・作業所などとして使い、2階に乾燥させた繭を貯蔵していたとのことです。
建物の長さ104.4m 幅12.3m 高さ14.8m 
一番驚いたのはこの建物の構造でした。木骨レンガ造と言われる、木材の骨組みの間にレンガを積み
並べる工法だそうです。柱や梁そして屋根の小屋組みは全て木材だったのにはビックリでした。



繰糸場(そうしじょう)と呼ばれる、繭から生糸を繰る作業が行われていた建物の全長は140.4m 幅12.3m
高さ12.1m
 繰糸場(そうしじょう)

 繰糸場内部

 繰糸場内部

敷地面積53,738㎡(16,255坪)広大な敷地内にはこのほかにフランス人の指導者の住居として使用された
建物や女工館、検査人館などがあります。

開業当初、技術伝習生として15~25歳の若い娘達が募集されたようです。彼女達は維新後の日本の最先端
で活躍していたと言えるのでしょう。
ちょうど今はNHK大河ドラマで坂本竜馬がブームとなっていますが、彼女達も坂本竜馬と同時代を生きていた
ということになります。

この富岡製糸場――世界遺産登録を目指しています



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