田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

新春礼賛

2012-01-11 23:09:03 | 私の歳時記
新年を迎えた正月九日。遠く江戸の世から続いているという初市祭り。
別名を「だるま市」





毎年寒い空っ風が砂ぼこりを舞い上げるあいにくの一日となるのに、今年は無風にして温かい。
こんなイイ天気の初市祭り、最近では記憶にありません。こいつぁ~新年から縁起がいい!
関東平野の北西に位置する地方都市である前橋市、普段は活気の失せた街とばかり思っていたのに、
今日ばかりは驚きました。あちこちの通りには鮮やかな色の露店が競うように立ち並び、そこに群がる人、
通りにあふれる人、人、ひと………どこにこんなにも人がいたのかしら?

初市と言うからには何か買わねば、ダルマにしようか正月飾りにしようか。結局何も買いませんでした。
一年に一度、溢れかえる人々の様を、嬉しそうな顔を、通りにしゃがみ込んで頬張っている子供達を、
見られるだけで御利益ありそうな気持ちになれるのです。
わずか一日のほんの一時間ほど。たったこれだけの時間だけでも、至福のときを持てただけで、新年の
新春の言寿(ことほぎ)となりました。




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