田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

感情をメロディーに

2012-02-04 16:48:00 | 演歌(艶歌)
歌謡曲とか演歌というものを聴いて、まず最初に感じる疑問。
メロディーが先なのか詞(ことば)が先なのか?
作曲家と言われる人の、あの感情表現、描写は一体どこで聴いた音に根源があるのか?
言葉を発せるようになるまでは、赤子はただただ音声に頼っての感情表現が出来るだけ。
成長していく過程で聞いたさまざまな音が、というよりも、人は最初から感情表現としての
音を持っていたのではないか。
ごく限られた数の音しか持っていなかったのが、いろいろ体験して、その数も種類も豊富に
なってきて。やがて音と感情を上手く結びつけられるようになって。

自分の感情、想いをメロディーにそして詞に乗せて…そんな壮大な願望の第一歩。道険しき
世界。しかしながら所詮は遊びのことですから、なにも肩肘張る必要もないわけです。
のんびりやりましょう。

なにごともまずは、歴史から。音楽であれば、雅楽からでしょうが、時代が遠過ぎます。
民謡辺りからというのが、無難でしょうか。日本の民謡、どうせなら好きな津軽民謡から
にしましょうか。

人間の生活や風俗といったものは、その地域の自然と切り離せません。自然と深いつながりを
持っている訳で、どうしたって、その自然をよく観察してみないことには、人間もよく理解出来
ないことになります。ですから、津軽民謡も、まずは津軽の自然を、今であれば雪に覆われた
厳寒の津軽を体験して来ないことには。津軽の音を聴いて来なくてはダメだと思っています。
津軽三味線だけが津軽の音じゃないでしょう。日常のごくありふれた音だけど、これぞ津軽の音って
ものを聴きとって来なくては。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする