田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

本当に二十年かかった柚子

2011-12-17 15:09:29 | 私の歳時記
「桃栗三年柿八年、柚子のばか野郎二十年」と言ったかどうか、柚子云々に関しては、自信ありません。
ろくに手入れもしない柚子の木、二十年以上も前に実の付いた小さな苗木を両親が買ってきて植えた
ものです。
ここ何年間、驚くほどに実を付けて呉れるのです。何故か父亡き後の今ごろになって、十分過ぎる程の
収穫があるのです。やっぱり二十年かかりました。植えた本人は、これほどの収穫を見ることが叶わな
かったという訳です。
年の瀬になると、寒風にほほ打たれながら青空の中、陽を浴びながら、ひとつひとつ丁寧にもいでいきます。
いわば父の残してくれたありがたい遺産ということになるでしょうか。

冬至には、この柚子を風呂に入れて「柚子湯」を味わいます。



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津軽の原風景

2011-12-02 23:25:42 | 津軽
今朝の某全国紙社会面、冬の風物詩「津軽のストーブ列車」の記事がありました。
津軽五所川原駅から津軽中里駅間の約20キロを走る津軽鉄道のストーブ列車。
車内の様子はと言えば、一組の老夫婦と、熟年のご婦人達が防寒服姿で談笑。
通路には、お酒やだるまストーブであぶってもらうスルメを売る初老の男性のはっぴ姿、
黒っぽいコートに身を包んだ若い女性のトレインアテンダントさんの姿も。
新聞に掲載の写真ゆえ、そこにあるのはモノクロの世界。
何故か、なつかしい母の温もりのような、帰りたい世界、いとしく切なくなります。

一番手前に写っている老夫婦。このストーブ列車に乗った訳は?
津軽の雪景色の中を走るこの列車にどんな思い出があるのでしょう?
残したい、残っていて欲しい心の原風景かも知れません。
300キロで走る新幹線、そんなに急いで、どこ行くの?

雪の津軽平野をトコトコ走るストーブ列車に乗りに行くんだべさ!

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