Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

新兵器登場

2005-11-22 | tobacco
 アメリカに籍を置く航空会社、またはアメリカに乗り入れる飛行機に関してはライターを持ち込めない。半年ほど前に出来た決まり事だ。(勘違いしている人もいるかもしれないが、アメリカ以外の国に行く飛行機がJALだったりすればライターは持ち込める)

 こんな決まり事が出来てからというもの、成田空港の喫煙所にはチャッカマンが常備されるようになった。ここで言う喫煙所とは、税関を通ってからある喫煙所、または日本に着いてから税関を通る前にある喫煙所のこと。つまりそこは"日本であって日本で無い場所"ということになるのだが…それはさておき、今回その喫煙所で面白い物を見つけた。

 真ん中に置かれたステンレス製の円柱。
灰皿ならたくさんあるぞ、と思ったのは一瞬。それはなんとライターだった。車に付いているシガーライターというヤツだ。これを使うには電気が必要だから、ちゃんとコードが繋がっている。そして盗難防止の為に針金で繋がれている。

 こんなものを盗むヤツがいるのだろうか?という疑問はあるが、これだけ大きな本体は別として、ライター部分は小さな物だから、面白半分に盗むヤツがいるのだろう。きっとそれまでにチャッカマンも盗まれ、対策を話し合った結果、このシガーライターに落ち着いたのだと思われる。そんな話し合いが行われ、こんな製品を開発する業者がいるという事実、なかなか興味深い。

 そして面白いことに、この新しいライターを誰も使おうとしない。喫煙所に入ってきてこれに気付き、へぇという顔はするが、いざ火を着ける時は自分のライターか、ドア付近にぶら下がったチャッカマンを使うのだ。

 モノとしては決して珍しいものではないし、車の中以外でこういうものを使う違和感もある。そしてもっともいけないのは火が出ないということだろう。たとえ一瞬であろうとも、炎が見えてこその着火なのだ。

 もちろん私も自分の火を使った。
火が着けばいい、というものではない。やはり"色気"が欲しい。

200g枠

2005-08-14 | tobacco
 カナダと日本のタバコの価格を比較するとこうだ。
Cigarはほぼ同額、パイプタバコは2倍から3倍、シガレットは3倍から4倍、もちろんカナダの方が高い。日本と違い、カナダのタバコは定価法でないため店によって値段には差があるが、まあだいたいこんな感じだろう。しかもこれは額面での価格差である。この額面価格にに国の消費税7%が加算されるので差はさらに広がることになる。価格差を見れば一目瞭然、最もポピュラーなシガレットに最も多くの税金が加算されている。当然だ。となれば私のように定期的に海外出張(いまやそのほとんどは日本だが)を続けている人間にとって、一番オイシイのは免税枠となる。

 カナダ入国の際、一家族につき一枚の税関申告書なるものを提出することになっているのだが、そこにはこんな風に書いてある。

"200 cigarettes, 200 tobacco sticks, 50 cigars or 50 cigarillos,
and 200 grams manufactured tobacco"


 シガレット1カートン(200本)、50本のCigar、50本のシガリロの中から一つを選択する。それにプラスして200gのタバコ製品。ここまでが無税である。こんな意味だ。Cigarとシガリロが同列で50本というのも凄い規定だと思うのだが、まあそういうことになっている。そして私は今まで、この"200 grams manufactured tobacco"という枠を使ったことはなかった。私には何の関係もない枠だったのだ。しかし私は気付いた…気付いたのはほんの2ヶ月前のことだが(笑)

 通称200g枠(勝手に命名)はRYO(手巻きタバコ)そしてパイプタバコが該当する(もっと言えば嗅ぎたばこや噛みたばこも含まれる)。これに気付いた時は自分を恨んだ。なぜ今まで気付かなかったのか、今まで自分は何度カナダに再入国したのか?200g×40回で8kg、いやそれ以上のタバコをドブに捨て(いや、捨ててないが)無駄に(いや、無駄にはしていないが)してきたのか…50本のCigarか200本のシガレットか、もう悩まなくていいのだ。もっとも、パイプタバコはどうするのか?という新たな問題は発生するのだが…そしてさらに、この枠を使うような身近な友人はいない。日本からやってくる(かもしれない)喫煙者にも気兼ねなくお土産をねだることが出来るではないか。

 なんと素晴らしい200g枠。
得した気分と損した気分を今、両方味わっている。