気がつけば思い出Ⅱ

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俳句🖊15~白鷺

2022年05月09日 | 喜代の俳句

白鷺の橋のたもとに居てしづか

季語:白鷺【夏】子季語(大鷺・小鷺)

サギ科の白色の鳥の総称で、大鷺(ダイサギ)・中鷺・小鷺がある。前二種は渡り鳥、小鷺は留鳥。
いずれも初夏から巣を営む。沼沢や水辺を渡り歩いて餌をあさる渉禽(しょうきん)で、形は鶴に似ているが小さい。※俳句歳時記

ちなみに、背面が青灰色の青鷺は独立した季語で、季節は同じ【夏】でした。

 先月、夕餉の買い物に行きながら「鯉はいるかな?」と…いつも眺めている帷子川に白い鳥がいた。

🔗 多分【鷺】だと思い、まず浮かんだのは、鷺を詠った母の句

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私もこの鷺で作句をと思い写真に撮り、家に帰り鳥をしらべてみると、
頭に長い冠羽のあるのは【小鷺」で、渡り鳥でなく、水田や川辺、海岸などで年中見られるということでした。

そういえば、母の句の季語は「寒晴」で季節は「冬」、年中いるならば、鷺は季語ではないと思い、
長閑(のどか)という春の季語を用いて鷺を詠んだ句を添削に出してみました。

提出句:【長閑さや橋のたもとに白い鷺】

先生の添削:白鷺を発見されて思わず長閑な春を実感されたのですね。
ただ白鷺は夏、長閑は春の季語です。
季重なりにこだわるつもりはありませんが、ここは白鷺をこの句の主題として詠みたいと思いました。

添削後:【白鷺の橋のたもとに居てしづか】

見出し写真の句です。久々のなるほどひよこです。

母の句の場合は、(白い)鷺とは詠んでないので、季語にはならなかったのでしょう。

それにしても私のほうは、季節も異なるという見事な(?)季重なりでした。

そして、もう一つの疑問、「静か」です。

先生の遣った「しづか」は旧仮名遣い、俳句では、現代仮名遣いの「しずか」より好まれるようです。

 川にはこの鳥(多分カルガモ?)も居ました。こちらは静かではなく、動き回っていました。

おおかたの鴨は春になると北方に帰るが、そのままいるものを「夏の鴨」「通し鴨」などと言い季語は【夏】
通しとは渡り鳥がそのまま日本の滞留することをいう。鴨だけであれば冬の季語となる。※俳句歳時記

何だか、ややこしくて難しいけれど、今まで興味のなかった鳥の生態を知ることだけでも勉強になりました。

先日、次男から「母の日のプレゼントは何がいい?」と聞いてきたので、俳句歳時記を頼みました。

 昨日の母の日に届きました。文字が大きくて、とても読みやすい感じです。

「いつまでも元気でいてくださいね!」というメッセージが添えられていました。

しっかりとお勉強しなくてはなりません。

これからの人生(あとどれくらいなんだろう?分からないけれど?)退屈しなくていいかもしれません。


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