気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
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【推し、燃ゆ】を読んでみた📚~♪GENERATIONS / 少年

2021年06月19日 | GENERATIONS

※amazon.co.jp/kindle版表紙

【推し、燃ゆ】宇佐見りん

2020年7月に発売された『文藝』秋季号にて発表され、2020年9月に河出書房新社から出版された。
第164回(2020年度下半期)芥川龍之介賞を受賞。21歳での芥川賞受賞は綿矢りさ、金原ひとみに次ぐ歴代三番目の若さである。
「2021年本屋大賞」では9位を獲得した。2021年5月時点で累計発行部数は50万部を突破している。※ウキペディア

「推し」とは”一推しのメンバー”の略語で”推しメン”をさらに短縮させた言葉。

語源は「推薦」で他に薦めるという意味の「推す」、他者に薦めたいほど好きである、と言う意味だ。

つまり推しは他者にも薦めたいというところが、通常の恋愛感情とは違う。

ざっとしたあらすじー私なりのまとめなので、これから読もうとしている方はのところは読み飛ばして下さいー

主人公は高校2年生のあかり、アイドルグループまざま座のメンバー上野真幸(まさき)を推している。

あかりの「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」という語りから始まる。

あかりは家にも学校にもあまり馴染めない、推し(まさき)を推すことに生きがいを感じて生活をしている。

失敗ばかりしているが、推しのライブへ行くため、色んなグッズを買うために飲食店でアルバイトをしている。

そして推しのことをブログに綴っている。

アイドルの推し方もいろいろとあるということをあかりは知っている。

が、自分は「作品も人もまるごと解釈し続けること」だった。

そんな推しがファンを殴るという事件を起こし、SNSで炎上、一度は復帰するが、いろいろあってグループの解散、推しの引退。

自身も精神面の病で、学校も退学し、家からも出て、亡くなった祖母の家で独り暮らしをしている。

そして唯一生きる糧のようだった「推し」も失う・・・・・・・。

あかりは、ネットの情報から推しの住むらしいマンションに、電車とバスに乗ってふらふらとたどり着くが、

そこでベランダに洗濯ものを干そうとしているひとりの女性を垣間見る。

その女性は、推しの彼女でも、そうでなくても誰でも良かったが、抱えていた洗濯物に傷つく。

「あたしの部屋にある、大量のファイルや、写真や、CDや、必死になって集めてきた大量のものより、

たった一枚のシャツが、一足の靴下が一人の人間の現在を感じさせる。

引退した推しの現在をこれからも近くで見続ける人が居るという現実があった。

もう追えない。アイドルでなくなった彼をいつまでも見て、解釈し続けることはできない、推しは人になった。」

・・・と気づくのだ。

そして這いつくばりながら、これが私の生きる姿勢だと・・・推しを失っても這いつくばって生きようとする…。

あかりは推しを推すだけでなく、深入りし過ぎたようだ。

最初から、現実と現実でないことの線引きは必要だったのだ。

でもネットが発達した今、この物語のあかりのような人(男女問わず)は少なからずいるように思う。

作者の宇佐見りんさんは若い、若いからこのような現象に着目し、書くことができたのではないだろうか。

この【推し、燃ゆ】は現代の言葉で、今を書いた作品なのだと思った。

      

芥川賞作品は過去に幾つか読んだことはあるけれど(固い、難しい)小説というイメージがあって、進んでは読もうとしなかった。

でも、題名の「推し」と言う言葉に「えっ!何」と思いkindle本を購入した。

実は私には「推し」が居る。 GENERATIONSのボーカル片寄涼太だ。

この本に興味を持ったのには、それもあった。

そもそもGENERATIONSを知ったのはHuluで観た片寄涼太出演のドラマと映画だった。

GENEファンになったわけを書いたブログ(2020/04/14)

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推しのいる私には、推しを執拗に推し続けるという内容自体は理解できた。

例えばYouTubeなどにファンから「○○君を産んでくれてありがとう」というコメントがあっても理解できる。

それは「お母さん、涼太君産んでくれてありがとう」と正直思ったほど、毎日ネットサーフィンして探し、

落ち込んだときなどは(そうだ京都へ行こうでなくてーそうだ涼太くんを見よう!)だった。

パソコン越しの、その笑顔を見ては癒されていた。

ファンコメントはよく目を通す。アンチなコメントにはやはり腹がたった。(といっても流石にお返しコメントなどはしないけれど

BaBaなのに、何だかね~と言う感じだけれど、推しの存在はまた別なのだ。

「ビブリア古書堂の事件手帖」は、文庫本9冊あったのにあっという間に読んでしまった。

でもこの本は2月に購入し、読み終わるのに3ヶ月ほどかかった…。

一つの事象を明細に描写している文章が多く、反芻して読まなければならないところがあり、一気に読めなかった。

やはり私の読解力が乏しいのか?・・・。

そういう意味で芥川賞なのかもしれない。

推しのいるグループ!

GENERATIONS from EXILE TRIBE / 少年

いろいろ見たり聴いたりしているうちに、他のメンバーもみんな好青年だということが分かってきた。

でも私の場合、この青年たちの未来をどの辺まで見られるのかが問題

まあ、推せるとこまで推すということにしよう。推薦という推し方で…。

 

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