記録日記~ステージ4からのがん治療~

父の癌発覚から治療に至る経過を綴っています。
2013年3月よりアービタックスによる治療を行っています。

記録日記

2008年9月。父が癌の診断。 咽頭部癌。stage4。重複癌、リンパ節転移を認める。父を応援する娘の日記。

2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。

2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。

2011年3月、再発。甲状腺切除手術。

これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。

クリスマスプレゼント

2011年01月13日 10時04分08秒 | 8 治療後の日々

年越しの帰省の際に、お楽しみアイテムがほしいと思い、父にメール。

「クリスマスプレゼント、電動除雪機とパソコン、どっちがいい?」と。

両親の年齢を考えて、札幌の除雪は大変だろうと『除雪機』を
実家の古いパソコンは壊れていて、私も帰省のときには使いたい『パソコン』を
セレクトして聞いてみた。

予想は除雪機だったのですが、
父の希望はパソコンでした。

たいしたことじゃないけど、
日々の生活を便利にする生活用品じゃなく、
日々の生活を豊かにするお楽しみグッズを選んだことが
父の今の生活の在り方だと感じて、嬉しくなる。

正月に実家に届いていたパソコンを開く。
インターネットの契約はまだだけど、パソコンのゲームを楽しむ父。

そんな小さなことで、嬉しくなる。

 

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あけましておめでとうございます~なんと再就職~

2011年01月12日 01時06分47秒 | 8 治療後の日々

お久しぶりです。
ブログの更新を相当放置していました。

父、安定。
経過良好です。

今では父の体調の安定ぶりに安心しながら
その一方で「驚異的」と思わずにはいられない。

同じ下咽頭癌と闘っている方、その家族の皆さんの希望となるよう
近況を報告したいと思います。

夏に月1の通院から2ヶ月に1回の通院(検査)になった父。

その後10月26日に、再就職の話(パートタイムですが)が
知人づてに舞い込み、
翌日研修、
翌々日の10月28日から仕事が始まったわけです。

父曰く、月に100時間くらいとのこと。

それまでは無職でしたし、
新たな仕事は含む肉体労働系なので
始めは体もつらかったことでしょう。
11月には「慣れなくてちょっと疲れるわ」とメールも来ているし。
でも
「やっぱり仕事してたほうがいいわ」とも。

度々ハローワークにも足を運んでいた父。
でもさすがに68歳。このご時世。
なかなか職はなく。
それでも、知人つながりで仕事が舞い込んだこと
巡り合わせに感謝。
呼び込んだ父の吸引力に、さすがと。

うれしかったですよ。再就職。
治療じゃなく、生産というか労働
=社会に価値を生み出す
立場に再び立てたこと。

父は、働いている方が自己の存在を感じられる人だと思うし。

サプリメント(b 総合医療・代替医療辺りを参照)も安定継続。
今は1日4カプセルで継続しているとのこと。

飲み始めは2カプセルだったけれども、
父が自分の意思で増やした。

癌治療後の体調が安定していることの
理由の一つにサプリメントの力を感じているのかもしれない。

その是非は誰にもわからないけど、
私もそれを嬉しく思う。

11月は父の誕生日でした。

誕生日。
親が歳を取ることに不安を感じるのではなく
「今を生きている」
その事実に喜びを感じずにはいられない。

これからも何度でも
父の母の誕生日をお祝いし続けたい。

 

年越しに帰省。

正月。

寝ている私を置いて
父も母も仕事に出かけていきました。

そんな幸せ。

今年もよろしく。

 

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再検査結果

2010年04月29日 23時18分11秒 | 8 治療後の日々

4月27日(火)

再検査の日でした。

その夜、父よりメール。
気になるところがあるとの再検査でしたが、
今回は異常なしとのこと。

次は1ヶ月後の通院。

一安心。

気がかりさは常にある。
なんとお騒がせな、という受け止めではなく、
小さな小さな体内の変化も細やかに見てくれる病院を
信頼していこう。

そう、父に伝える。

 

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実家へ帰る

2010年04月26日 23時02分51秒 | 8 治療後の日々

4月25日(日)

夏タイヤを取りに実家へ。
母は外出。父のみ家にいた。

短い滞在。
明後日の再検査の話を聞く。

前回の切除手術とは違う部位に
「気になるところ」
があるとのこと。

「なかなかよくならないもんだな。」と父。
「そうだねぇ。また切除手術かもしれないね。」と私。
軽く受け流すも、
せめても、そう気持ちをつぶやいてくれることに感謝し、
ふたりの関係を確かめる。

 

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切開手術後の定期通院~そして再検査へ~

2010年04月08日 23時09分52秒 | 8 治療後の日々

4月6日(火)

切開手術後確か2度目の定期通院。
CT撮ったはず。

2日後の今日、母よりメール。

「気になるところがあり、4月27日に再検査。」
とのこと。

そうか。

前回の切除手術で取れきれなかったのか。
あるいは別の場所なのか。

改めて父に聞いてみよう。

 

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経過とか会話とか

2010年04月04日 23時52分03秒 | 8 治療後の日々

4月3日(土)

しばらく更新を怠っていましたが、この日、
久々に実家に帰省してきました。

手術で切除した細胞は、癌細胞でした。
6日に検査通院。
すべてがきちんと切除されたかどうか、
術後の経過が良好かどうか。

父自身は、術後の飲み込みにくさも和らぎ、
膜が張ってきたようだと話す。

今日も飲みにでていた母が寝てからの
父との会話。
どの程度のペースで飲みに行っているかを尋ねると、
週に3,4回、という。
私の予想を裏切らず、かつ、はるかに上回る。
それに対し、父はとやかく言わない。
悟り。諦め。
「自分の稼いだ給料の範疇なら…」と父。

母は経済観念があまりない。
働くことや家計を支えることの価値や意味も
正直言ってわかっていない人。
私は諦めたくも諦めきれず、苛々する。

「ごちそうしてもらった」
「約束していた」
そんな言葉を聞いても、うんざりするばかり。
そんな問題じゃないことを
母は知らない。

だから私は母に冷たく、父に尊敬するわけで。

母のことは飲みの頻度程度しかしていないけど、
その他に、自分の仕事のこと、よさこいのこと、
兄弟の価値観について私から話す。
父の思いも聞きながら。

安心してほしい。
子どもたちの生きざまについて。
そんな思いがあったのかもしれない。

滅多にそんな会話のない父との会話。
あえて。
父の人生の価値を伝えたくて、きっと。

やや愚痴こぼしの日記でした。

 

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帰省。定期通院結果。

2009年12月07日 00時32分07秒 | 8 治療後の日々

12月4日が定期通院日。

12月6日

先週の埼玉のお土産を受け取りに実家へ行く。

短時間滞在でしたが、お土産と果物をもらい、
定期通院の結果を聞く。

「大丈夫だって。」と、
親指と人差し指で○をつくり、笑顔で答える父。

「ホント?」
あっさり、でも、安堵を言葉に乗せて答える私。

前回言われた「気になるところ」が、
見えぬくらいに消失していたよう。

改めて父の顔を見る。
嬉しさ、安堵とかという気持ちの在りようが表情をつくるにせよ、
それを差し引いても、
癌発覚後、治療後で、
今日が一番、健康そうな、元気そうな顔に見えた。

写真撮りたくなったよ。


結婚式で行った、埼玉の話を聞く。
父の兄と会って食事をしたこと、
川越、小江戸観光。
お台場での食事。
羽田の第2ターミナルに送り届けられたこと。
航空会社は第1ターミナル側で、バスで移動したこと。

私の家の駐車場を片付けてくれた話。お礼。
やはり駐車場の段ボールに猫がいたとのこと。
猫を出して、段ボールに蓋をしてくれたこと。
「駐車場の乱れ具合、私が猫を怖がっているのが
わかったでしょ。」
と、話すと、笑いながら頷く父。

京都旅行の話。
「神戸空港なら、神戸観光もいいね。」
「京都は見たし、もう(あちらへ)行くこともないだろうから。」
「一泊ずつ違う土地で。」
「(二泊目は)大阪か奈良でもいい。」
などと話す。

「私はどこでもいいよ。神戸も大阪もまともに見たことないし。」と。

それから、映画に行く話。
候補の日と、その前後の食事の話をする。

短くも、いろいろな話をしながら。
短くも、満たされた時間。

でも、
埼玉のお土産に、
京都の八つ橋ってどうよ。

笑顔と、楽しみと、つっこみのひととき。

 

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定期通院とお願い(わたくしごと)

2009年12月03日 23時56分12秒 | 8 治療後の日々

12月4日(木)

父の定期通院日。

前回、「一つ気になるところがある」
といわれた。
その次の通院が今日。

この間に心掛けたのは
サプリの摂取量を増やしたこと。

その他食生活の意識はあるかもしれませんが、
現時点では聞いていないのでわかりません。

明日以降聞いてみる。

 

昨日、通院の帰りに私の家の駐車場に埼玉へ行ったときのお土産を置いていくとメール。
でも、我が家の駐車場の奥に猫が住み着いており、土産置き場=猫の住処。
猫がちょっと怖い私は、週末(実家に)取りに行くからとお断り。

したのですが。
やっぱり、
「駐車場の奥にある車の雪かきを手前に出しておいてください。」
と、お願いする。

今日、帰宅すると、
車庫が整理されていた。

「ありがとう」

 

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小さな腫瘍~再発を阻止するためにできること~

2009年11月01日 02時12分11秒 | 8 治療後の日々

10月31日(土)

父を日本シリーズ観戦に札幌ドームまで送っていった。
私も自宅でテレビ観戦。
 日本ハム、12安打も12残塁で惜敗…日本S

結果は惜敗。

ドームまで送る車中、22日の定期通院の結果を聞く。
少し言いよどみ、間をおく父。

(ん?)

「一ヶ所気になるところがあるって。」

喉のところに小さな腫瘍が認められたとのこと。
写真を見ながらその部位について説明を受けたそう。

そのために薬が増えたとか、治療を施すとかいうのではなく、
再発しないよう経過観察していくとのこと。

緩解。

抗がん剤と放射線の長い治療生活を終えたものの、
癌とは一生のおつきあい、とは考えていた。
それにしても早い。

それとも。
再発と診断される前の、小さな腫瘍部の存在を
早期に確認できる、かかりつけの病院の
医療技術の高さを信頼すべきなのだろうか。

何かアドバイスを受けたか?の問いには、
特になし。とのこと。

サプリメントは今は1日何粒?
尋ねると、
「3粒」とのこと。
「1日2回にわけてみようかな。」と父。
次の定期通院まで、意識して増やしてみては?
ということと、
6粒までやそれ以上も可能であること、
なるべく空腹時の摂取が望ましい、
ということを伝える。

今、できることをひとつでも。

父は今、どんな心境でいるだろう。
私も父と一緒に向かい続けるよ。

少し休んでいた、 
また、いろいろ情報収集をしよう。

冬の本格京都旅行を思い出す。

 

9回裏。4対2。ジャイアンツのリード。2アウト3塁。
日ハムはそこから1得点。1点差につめよる。
2アウト。そんな状況でも何かを期待させる。
なぜだろう。

CSで見せた逆転さよなら満塁ホームラン。
そんなチームの底力が、
ファンの心理を支えている。

「負けちゃったけど、夢のある球団だね。」
そう、父にメールを送る。

最後まで期待を抱けること。
底力を信じられること。
夢のあること。

投影。なのでしょう。
そんな身近な事実が、
私たちに力をくれる。

この日、
札幌には初雪が降りました。

 

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