記録日記~ステージ4からのがん治療~

父の癌発覚から治療に至る経過を綴っています。
2013年3月よりアービタックスによる治療を行っています。

記録日記

2008年9月。父が癌の診断。 咽頭部癌。stage4。重複癌、リンパ節転移を認める。父を応援する娘の日記。

2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。

2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。

2011年3月、再発。甲状腺切除手術。

これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。

家族、集う。

2010年08月02日 00時50分43秒 | 家族

7月31日(土)

本当に久々の帰省。
弟も誘っていた。
私が実家につく頃、弟からTEL。
改めて誘ってみると、弟も実家に来るとのこと。

珍しく、姉弟の帰省が重なる。
「よくタイミングが合ったものだ」と嬉しそうに言う父。
私も嬉しい。

22時過ぎに全員集合。
乾杯。

父はたばこはやめたが、アルコールは控えめながら飲んでいる。
きっと、父の人生、それでいい、と、思う。

弟の独立のこと、
運を引き寄せるとか、引き寄せないとか、
人との巡り合わせのこと、
よさこいのこと、仕事のことなど、
まじめな話や他愛ない話を3人でする。

前回の通院が7月22日だったようで、
経過良好。
月1だった通院が、2ヶ月に1回になったことを聞く。

術後安定ということだろうか。
少し安心な。

父の体重は60kg。
入院時よりは減っているけど、一応横ばい。

飲み込みにくさはいまもあるけど、
味覚はかつてのように戻ったという。

また、行くね。

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家族旅行関西編~3日目 奈良から大阪へ~

2010年01月27日 00時23分55秒 | 家族

1月8日(金)

関西旅行も最終日。
女組は朝風呂へ。
そして朝食。バイキング。
ここのホテルは朝食自慢らしく、和食系のおかずがずらり。
お目当ての茶がゆも♪
朝食会場も雰囲気も落ち着いていてよかった。
お腹いっぱい食べても胃もたれしない。
2日前、串カツにやられていただけに、和食さまさまです。

ホテル出発。私の運転で東大寺駐車場へ。
降りると早速鹿の群れ。
写真をパチリ。
東大寺を後回しに、春日大社へ。

①春日大社
朝早めですいている。
広い。
のんびり散策を楽しむように境内へ向かう道を歩く。
心が澄んでくる感じ。
緩やかな上り坂。
厄年一覧の掲示を見て、自分が厄年であることを知る。
「本厄じゃん(笑)」

南門を上がり、境内をのぞき、若宮本殿へ。
二の鳥居まで戻り、ここで父と別れる。
父は、興福寺、母と私は、ささやきの小道経由で志賀直哉旧宅へ。

②志賀直哉旧宅
これは母と私のルートで、私のリクエスト。
志賀直哉本人が設計したという住宅。
ここで『暗夜行路』が執筆されたという。
今、私が住みたいと思うほど、
広くて、豪華で、センスがいい。
思いを馳せながら、じっくりじっくり見てまわる。
母も満足な様子で。

本当はこのあと行きたい所がありましたが、
時間も掛かったし、満足もしたので、
父にメール。
案の定、興福寺は見終わったとのこと。
なので、そのまま合流予定の東大寺へ戻ることにする。

途中で立ち寄った超おいしそうなパン屋さんでパンを買って、東大寺駐車場へ。

父が先についていた。
車で一瞬パンをかじり(めちゃウマ!!)東大寺へ向かう。

③東大寺
目指すは奈良の大仏さま。
南大門をくぐり、大仏殿へ。
やっぱりデカい!
家族の健康その他を祈願し、ぐるりと見学。
修学旅行の記憶をわずかに思い出す。
家族へ願いを込めた「石」を
一人一人をイメージしながら選び、購入。
これを見て、思い出と、家族の「絆」を思い出せるよう。

コーヒーとみたらし団子を買って帰途につく。

今度は父の運転。
私が都合で大阪で下車するから。

慣れないカーナビと慣れない高速で
予定したインターでは降りられず、
堺市内のインターで降り、最寄りのJR駅まで送ってもらう。

「楽しかった」
「ありがとう」
思い出を互いにひとことで表し、一時のお別れ。

「気をつけて帰ってね」

の、後日談。
関空手前のインターで降り、給油してレンタカーを返す予定だったのですが、
インターを降り損ね、
別のインターで降りてスタンド探すも見つからず。
飛行機の時間も迫る。

結局、給油を断念して空港のレンタカー営業所へ向かったらしい。

「焦った」と父。
私の大阪帰りを千歳空港まで迎えに来てくれた父が話す。

思い出いっぱいの旅。
大切な時間。
ありがとう。 

 

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家族旅行関西編~2日目 大阪から奈良へ~

2010年01月25日 23時24分14秒 | 家族

1月7日(木)

おはよう。
若干の寝坊でゆっくりの出発。
軽朝食もパンにサラダに珈琲にetc
十分満足。
珈琲がおいしくて3杯も飲んでしまう。

①レンタカーやさんへ
地下鉄で移動。徒歩数分のはずが激しく迷いようやくたどり着く。
軽で予約したがラッキーにもマーチ。
いろいろな説明を受け、ぎこちなくナビに頼って出発。
私の運転で。

知らない街、かつ北海道じゃなく道の狭い大阪~奈良の街を走るのは
初めてでしたが新鮮でした。
雪、ないしね(笑)

②法隆寺
「柿食へば~」の子規さんの句で有名な世界遺産。
世界最古の木造建築。推古天皇と聖徳太子が創建。607年とされる。
歴史で習ったね。五重塔に金堂に夢殿に百済観音像や玉虫の厨子や…。
本当に見所たくさん。
じっくりと境内を見て歩きました。
2時間近くいたかも。
近場でランチ。
柿の葉寿司をいただく。

③唐招提寺
法隆寺から車で移動すると意外と近い。
鑑真さん。これまた歴史の教科書で知った。
とにかく、あの時代によくもまあ、こんなに大きな建造物を
立てられたものだと、思いを馳せる。

④薬師寺
唐招提寺から歩いて薬師寺へ。
天武天皇~持統天皇の時代。東塔は730年頃築。
その東塔が修理中だったのが残念。
その代わりというのかわからないが、玄奘三蔵院伽藍の特別公開に辿り着けた。
平山郁夫さんの作品を見ることが出来た。
玄奘三蔵院伽藍の横にトイレがあり、
そのトイレは一般道路からも出入りが自由という不思議なトイレ。
なぜ?かはわからないが、
帰りはそのトイレ内を抜け、唐招提寺へ戻る道を歩く。
もちろん男女別にトイレを抜けるのだ。
文字にするとやっぱり不思議。

⑤平城宮跡
車で外観を眺めつつホテルへ向かう。

⑥ホテル
奈良の宿。ちょっと小さめの10畳和室。
一休みして夕食へ。

⑦夕食
メニューは悪くないけど、若者向けの雰囲気。
部屋でゆっくりしたい。

⑧ホテル
コンビニで食料調達しホテルでまったり。
大浴場も。
もう明日が最終日。
早いなぁ。

 

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家族旅行関西編~1日目 神戸・大阪~

2010年01月25日 22時16分50秒 | 家族

2009年11月中旬。

家族旅行計画を提案。
独立している弟たちも誘ったけど、
日程があったのは、父、母と私の3人。

それぞれの仕事、生活もあるし、
やむを得ない、か。

父、母がOKとのことで決行。
初めは京都を予定していたが、7月に父とふたりで京都に行っており、
父は、「大阪など別の所を見たい」と提案。
その提案を受け、神戸~大阪~奈良で計画。

ガイドブックを入手し、父と私とで見学先を決める。
母は、「どこでも。おまかせ。」ということで。
年末から前日まで、あれこれ計画を練る。
レンタカーで回ろうとなり、これも父とふたりで調べて事前に予約。
こんな計画段階も楽しいのにねぇ。

1月6日(水)

朝早い飛行機だったため、私も前日より実家に泊まり、出発。
私の車で空港へ。

行きはANAで神戸空港へ。
こぢんまりとしたきれいな空港。
ポートライナーで三宮へ。意外と寒い関西。
乗り換えて地下鉄「みなと元町」駅へ。

①南京町
寒さのせいか「ラーメンでも食べるか」と父が言うので、
見学順を変えて先に南京町へ。
神戸の中華街。
活気ある雰囲気を楽しむ。ホントは露店で肉まんでも買ってパクつくという
軽食を考えていたが、寒さが堪え、店にはいることにする。
「栄和飯店」だろうか??店の名は不明。
父はおすすめランチを母と私は点心とお粥のセットをいただく。
ほんのり味の付いたお粥がおいしかった。

②ポートタワー
父のリクエスト。高いところ好き?
南京町より徒歩で移動。
遠方の景色を地図と重ねつつ、ゆっくり過ごす。
お土産屋さんに時間を割く私と母。

③神戸港震災メモリアルパーク
ポートタワーのそば。メリケンパークを抜け移動。
狭い空間ながら、震災の様子と復興の歩みが見て取れる。
波止場の船などを見ながら、元町駅へ。
阪神電鉄で大阪難波へ向かう。

④大阪難波
途中、乗り換え。甲子園を眺めたりしつつ。

⑤ホテル
心斎橋のホテルへ向かいチェックイン。
一応大阪のグルメを楽しもう。
でも、夜はお好み焼き屋じゃなく居酒屋でとねらっていたため、
フロントで付近のおすすめのたこ焼き屋、お好み焼き屋を聞いて
父と私で買いだし。
両方ゲット。ついでにビールも。
晩ご飯前の軽い乾杯。
「ウマい!!」
やはり本場もんは違う。

⑥道頓堀で夕食
ギラギラした有名なネオンを眺めつつ移動。
次なる名物、串カツを注文。
3人だし、10本セットくらいかと思っていたが父が
7本セットをセレクト。
それでも。
この世代になると体が油ものを受けつけなくなるもので…。
最後にはみんな、「衣」を剥ぎながらいただいていました(笑)
雰囲気は落ち着いててまずまず。

再びてくてく歩いて帰る。
途中、お土産屋さんを回り、さらにまた、たこ焼きを買ってホテルへ戻る。
ホテルは広い和洋室で3人でも広々。
大浴場もなかなかでした。
再び乾杯してのんびり過ごす。
日常から開放された時間を満喫しつつ。

 

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父とのふたり旅~京都Ⅱ~

2009年07月06日 23時43分57秒 | 家族

7月5日(日)

癌発覚前、そして、抗がん剤治療で入院中からの父との約束が
この京都旅行。
「秋か冬に行こうね。」との約束が少し早まり、7月。
いえ、今回は次回のじっくり京都旅行に向けての下見旅行。

2日目の記録。

①ホテル
↓地下鉄
②京都駅
↓徒歩
③東本願寺
↓バス
④建仁寺&ウインズ
↓バス
⑤三十三間堂
↓バス
⑥東寺
↓バス
⑦京都駅
↓JR
⑧関空
↓飛行機
⑨千歳空港
↓車
⑩夕食
↓車
⑫私の家・解散・父帰宅

では、詳細を。

①ホテル
起床。父は起きて新聞を買いに出ていた。
なにせ今日の行程に、「ウインズ」が入ってますから。
父は事前に京都のウインズの住所を調べていた。
かわいい(?)父の希望。
京都で馬券を買ってみたかったようで(笑)
入浴し、大広間での朝食。
父はしっかり食べる。

昨夜、体重を聞くと、56kg台だって。
抗がん剤治療時は55~58kg位まであったのに、
放射線治療ですっかり落ちてしまった。
「60kgはないとな。」と父。
そうだね、体力、持久力など考えても、それくらいはほしいね。

②京都駅
ホテルをチェックアウトし、京都駅へ。
ロッカーに荷物を預け、帰りのJR時刻を調べる。
徒歩で東本願寺へ向かう。

③東本願寺
親鸞、真宗大谷派。
でっかな建物。修復工事中で鉄筋がまわりに組まれていた。
それさえ壮大。その壮大な御影堂を歩く。
いったい何人の人がここにおさまれるのだろう。
バスで祇園方面へ。

④建仁寺&ウインズ
父はウインズ、私は建仁寺へ。
京都最古の禅寺。
臨済宗、栄西。風神雷神図屏風。
歴史で習ったキーワードたち。
枯山水の庭園が素敵でした。またじっくり見に来たい。
法堂の天井には2002年完成の小泉淳作の天井画。
なんと中札内の元小学校の体育館で制作したとか。
ウインズ帰りの父と合流。バスで移動。

⑤三十三間堂
本当は父リクエストの京都国立博物館に行くつもりだったのが、
次の特別展のため全面閉館とのことで、
向かいの三十三間堂へ行く。
修学旅行生でいっぱい。
千手観音(正しくは千体観音というべき?)には圧巻。
父は先に行って見えなくなってしまう。
さて、次へ。

⑥東寺
五重塔の東寺。弘法大師、空海、真言宗総本山。
ここも父のリクエスト。
時間が迫って駆け足で見る。
でも、池の石に集まる亀をパチリ。

⑦京都駅
すぐ来たバスで接続よく駅へ戻る。
JRまでの時間で父はそば、私はコーヒーと、それぞれ別の店へ。
たいして悩まない別行動がいい。
帰りのJRも空いていた。
ほとんど寝て過ごす。
父はドームなど見たかな。

⑧関空
行きの学習を行かし、父の搭乗券をカウンターで発券してもらう。
その後、短い時間でお土産を買う。
ホントに時間ギリギリで、買い切れなかった。
ダッシュでゲートをくぐり、飛行機へ駆け込む。
帰りは父が窓際の席。
新潟辺りが確認できる。
空からの景色と旅の余韻を楽しみつつ。

⑨千歳空港
格安パーキングのお迎えで駐車場へ。
帰途につく。
母が今夜は飲み会(またかい…)とのことで、
帰り道、父と夕食をとることにする。

⑩夕食
とんでんで夕食。ビールとお茶で乾杯。
楽しい思い出と、次の楽しみを話しつつ。
今回のフリー観光で、
「今度は一人旅もいいかな。」と、父。
うんうん。それもいい。
そんな楽しみを持つのもいい。
「次は甲子園かな。」と父が言う。
「こてこての阪神の応援を見て?感じて?みたい。」と。
うんうん。

⑫私の家・解散・父帰宅
いい旅をしました。次へつなげていこう。
いい夢を見てね。

 

小さな夢は、終わらない。

 

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