記録日記~ステージ4からのがん治療~

父の癌発覚から治療に至る経過を綴っています。
2013年3月よりアービタックスによる治療を行っています。

記録日記

2008年9月。父が癌の診断。 咽頭部癌。stage4。重複癌、リンパ節転移を認める。父を応援する娘の日記。

2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。

2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。

2011年3月、再発。甲状腺切除手術。

これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。

帰省。リアルな選択肢に思う。~どう生きたいか~

2009年08月19日 00時29分26秒 | 思うこと

8月12日(水)

夕方に久々帰省。
実家に一泊。

母が飲み会でいない。

父に「ごはん待って。」といい、
食材購入して帰宅。
簡単調理でごはん。

父、1缶ビールを飲む(飲んだりしているよう)。

Dr.にはもちろんアルコールの摂取は控えるよう言われている。
癌の腫瘍にもよくないし、再発リスクを高めるものであるのは間違いない。

それは父も十分承知。

だから、私は何も言わない。
父が、「どう生きたいか。」の、
価値観が決めるものと思うから。

間違いなく、限られた命。
それは、癌であろうとなかろうと。

癌であるということは、
余命が、癌に冒されない場合の
同じ余命である場合と比べ、
明らかに、「死」を突きつけられること。

事故死を考えれば、私たちは誰もが死のリスクを負っている。
どれだけ健康であろうとも。
生きている限り。

例えば、「突然死」「病死」どちらが幸せ?
本人にとって、家族にとって。

そんなの選択できるわけないじゃん、って思う。

例えば本人にとって、
結局、「死の形がどうか?」ではなく、
「どう生きたか?」がすべてだと思う。

漠然と死を感じて生きるより、
死を突きつけられて生きる方が、
真剣に向き合うじゃない。

それが向き合う対象は、
「死」でもあり、
反対に、
その死の重さを感じている、また、生の価値も感じている
「生」でもあり。

大切なものを大切と感じる心が衰えていたのなら、
その心を思い出させてくれる今に感謝なわけで。

でも、この解釈は、今ここに書いてきた、
私という人間の価値観の反映なわけで、
同じ状況の父が、家族が、
さらには、これを読んでくれた方が、そう感じるかどうかは別。

これはもう、一面的には語れないこと。

加えて、
理論と感情はまた、別物だったりするわけで。

 

父のビールに

こんなことを思う

夜でした。

 


 

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希望をもって生きるということ

2009年05月18日 23時55分31秒 | 思うこと

父が癌になって、父が癌と向き合う様を見て、感じたことがある。

癌が発覚したときは本当に衝撃を受けていた父。
それは事実。
なのに、それを乗り越えて
強い精神力で癌と闘ってきた。闘っている。

父のあの強さはどこから来るのだろうか?
ということ。

そして父との会話を重ね、感じたことは、
父はいつも「近い将来の夢や希望や目標を持っている」
ということ。

もちろん、これまでの生きざま、得てきた経験、
そういったものが土台にあってのことですが。

そんな父に支えられ、励まされてきたし、
実感をもって学んだ。

私は今、特別支援学校の教員をしている。
命と向き合う子と、日々、生活している。

その子が、今を生き、
その子の命を輝かせるために大切なことは何だろう。

そのことについて考え、行き着いたのが、
「近い将来に夢、目標、希望を持って生きること」

父の生き方そのものだった。

これまで、多くの子どもたちの死と向き合ってきた。
初めて死と出会ったときに感じたのは、
この職を目指し全うすることへの疑問。

それでもやはり、目指し続けたい私の夢だった。
でも、当時の、「今のまま」ではいけないんだ、
「では、何をどう?」

そのときの自分が行き着いたのは、
「今を精一杯生きる」こと。

それからさらに、
5年くらいの時が過ぎ、
「今を精一杯生きること」の意味を
父に学ぶ。

その子は今、自己の目標を持ち、
希望を持って生きている。
そんな彼女は輝いている。



父から学んだこと。

 

 

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一時退院。週末帰省。

2008年11月30日 22時54分26秒 | 思うこと

27日(木)に父が退院。
週末は私も実家に帰省していました。

画像を見せてもらったわけではありませんが、
退院前のカメラでも、「よくなっている」との評価。

その程度は不明ではありますが。

父はいつも通り、実家の居間の、いつもの場所にいました。
何もなくて、それでいい。

昼間は車で街へ?出かけて、あれこれ用を足してくる。
病院で読む本を買ってきたり、食材を購入したりして帰ってくる。
それ以外は、どこに行っているかは分かりませんが、
自由に時間を過ごしてくれればいい。

たばこをやめた分、菓子などのちょこちょ食べが増え、体重も増えたとのこと。
ドクターにも
「どんどん食べていい。」と言われたようで。

がんと闘いつつも、体重は現状維持+αの父です。

アルコールをやめた分、夕食には、お茶をジョッキに入れて飲む。
昨日は初の?低アルコールビールを1本飲んでいた。

過信せず、治療に向かってくれるならばそれでいい。
それは、父の自己決定。
個人的には、もう少し待ってほしいと思うけれど。

次の入院は5日。今週の金曜日。

 

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