記録日記~ステージ4からのがん治療~

父の癌発覚から治療に至る経過を綴っています。
2013年3月よりアービタックスによる治療を行っています。

記録日記

2008年9月。父が癌の診断。 咽頭部癌。stage4。重複癌、リンパ節転移を認める。父を応援する娘の日記。

2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。

2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。

2011年3月、再発。甲状腺切除手術。

これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。

差し入れに飲むヨーグルト

2008年09月28日 01時18分19秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月27日

朝。父よりメール。

・前開きのベージュ系のパジャマ
・飲むヨーグルト

のリクエスト。

下咽頭癌。
食事制限などはほとんどありませんが、
口にするものはすべて、癌の部位を通過する。

野菜ジュースはちょっとのどに刺激があるよう。
飲むヨーグルトも「酸味がしみるのでは?」と思ったのですが、
これは飲みやすいようで。

1クール目の抗ガン剤治療中は、
(辛いところを見られたくないから)
お見舞いくるな。と禁止令。
そんなわけで、
お見舞いや差し入れできるのも今日明日でひとまず中断。

少し多めの飲むヨーグルトの他、
ドリンクゼリー、カフェオレ、豆乳などなど、
飽きのこないよう、何種類かお試しで買っていく。

紳士物ではあまり数が多くないベージュ系パジャマも購入。

病院へ。

父は、食堂で野球を見てました。
途中、のどの洗浄?に病室へ。
のどの洗浄は1日3回とのこと。

野球見つつしばしおしゃべり。
「1クール目治療後は、いつ頃お見舞い来てもいい?」
など、あれこれ尋ねつつ。

私が帰る頃、母がお見舞いに来る。
母は明日はこれないとのことで、
今日が最後。
私は先に退席。

夜、弟からTEL。
お見舞いに買っていく差し入れについて。

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転移と重複癌

2008年09月27日 13時08分45秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月25日

家族が病院に呼ばれ、Dr.からの最終診断を受ける。

・下咽頭癌 T3N2cM0 StageⅣ (扁平上皮癌)
・食道癌  早期 上皮内癌

治療法は、抗ガン剤(ドセタキセル、シスプラチン、5FU)+放射線。

手術については、
「全摘はできない。」
「術後のQOL(生活の質)の低下を考えると、そこまでリスクを負ってするべきものでもない。」
との説明。

比較的新しい抗ガン剤が、父の癌には比較的有効らしい。
父の入院する病院の実績でも、
9割程度は効果がみられていると。

新たに見つかった食道癌についても、早期ということで、
下咽頭癌治療の抗ガン剤治療で、
同時によくなるでしょう。
とのこと。

効果の程度を検査で見つつ、
3,4クールほど行う予定。

抗ガン剤で、ある程度癌を小さくしてから、放射線治療を行うとのこと。

正しく聞き取れてないかもしれませんが、
放射線は1部位1回までしかできないそうで。
一番効果が期待できるタイミングで投与する見通し。

抗ガン剤の効果の高さには実績、自信があるよう。
絶対という言葉がない分、
Dr.の嘘のない言葉と受けとめられ、
幾分か重い気持ちから解放される。

その他いろいろ質問をした。
・なぜ3,4クールなのか。
・食事の制限は?
・免疫低下に対する家族の配慮事項
・民間療法について
・治療後の見通し
・治療後の治療
などなど。

民間療法は併用したければやってもいいという大らかなスタンス。
食事はアルコール以外は、(父が食べたいのであれば)何でもOK。

説明後、病室で父から、
1クール目が始まったら、お見舞い禁止の宣告を受ける。
一番辛いとき、家族には見られたくないと。
父らしい。


来週から投与開始。

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手術という名の

2008年09月25日 23時13分57秒 | 1 癌発覚~治療開始

手術とは言い難いのですが、
手術という名の、全身麻酔による検査日でした。

内視鏡検査と、組織を取ることが目的とのこと。

朝から絶食。
手術は15時~の予定。

付き添いとして14時半前には病院に着く。
なかなか呼ばれず、落ち着かない。
結局16時過ぎに呼ばれる。

キャスター付きの担架?で手術室に移動。
隣のベッドの方も見送ってくれた。

入れ替わりに母が病院に着く。
30分もしないうちに検査は終了。
家族がDr.の呼ばれ、簡単な検査の報告。

リンパ節転移が、首の左右にみられる、とのこと。
詳しい説明は明日。
治療法は、以前話を聞いたときとは変わらないようで。

父、麻酔後の覚醒がいいらしい。
病室に戻ってきたときには覚醒していた。
その後3時間程度の酸素吸入。
その後飲水可。

組織とったせいもあり、咳き込む。
吸入外しては痰?を出す。

しばし付き添うが、寝入ってしまう様子もない。

「今日は帰るね。」と、
声を掛けて帰ってくる。
返事もできるくらい。

今夜はよく眠れますように。

帰宅して、弟から
「どうだった?」のTEL。
明日のDr.の説明には何とかくるそうだ。

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お見舞いに板。

2008年09月23日 21時49分31秒 | 1 癌発覚~治療開始

今日は朝寝坊…。

午後、ホームセンターへ行き、父からリクエストされていた板を探す。
切りっぱなしのベニヤより、化粧板の板の方が安かった。
背もたれにするって言ってたから、化粧板を購入。
その他、ガムテープや水等を持って病院へ。
母もお見舞いできていた。

板をベッドにセットしてみる。
少しすべるようで、自分の予想と違ってたようだが、「これでいい。」と言う。

明日、滑り止めのゴムを持ってくね。

隣の患者さんが、「座ってもいられなくなるよ。」と父の行動を見て、笑顔で言っていた。
「なに、辛くてそれどころでもなくなるか。」と、
何気なく答える父の言葉に、父の構えを感じる。
何気なく見せる父の言動に、ドキッとする。

「ふぁいと。」口には出さず、心の中で言う。
普段通りに振る舞うことで、父にも普段通りの気分でいてほしい。
でも別にそれは、演技じゃないからね。

明日は全麻での検査。15時手術室。1時間ほど。
母は仕事のため、私が付き添い。
明日も運良く仕事が休み。
こんなタイミングでよかったよね。

母を実家まで送っていく。
着いたときに「どうするの?」と母。
「やることあるし、今日は帰る。」と私。

一人暮らしの経験のない母。
今は実家で一人。
きっと寂しいだろう。

後ろ髪を引かれる思いをしながら、帰途につく。
帰る車の中でも、このことが気になって仕方がなかった。

明日も休みで、時間的には、泊まれなかったわけではない。
でも、休日のいつもの日課をやりたかった。
遊びとかじゃなく、長風呂にいつもの晩ご飯。そんな日常の生活。

でも日課となった今、それができないことがストレスになる。
自分のバランス保つ時間が欲しかった。

今日が、ストレスとか不満とか、そういうのとは違うのだけれど。

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今日は自転車

2008年09月22日 23時18分20秒 | 1 癌発覚~治療開始

父から頼まれ物のメール。
「70×40㎝、厚さ12㎜以上の板を買ってきてほしい。」と。

本を読むのに使いたいそうな。

今日は仕事が休みだったので、夕方に自転車で病院へ行ってみることにした。
約20分。
運動不足の私にはいい感じ。
仕事は車通勤なので、休日くらいは
チャリを使おうかな。

さすがにチャリで板は厳しいので、今日はもう一つのリクエスト、
「飲むヨーグルト」を買って病院へ30分くらい顔を出した。

板は本を立てるのではなく、背もたれにするらしい。
ベッドのリクライニングができることを教えると、(知らなかったようで)驚くが、
やはり採光の関係で、足元側をリクライニングにしたいそうな。
父っぽい(^_^;)

「こうやって普通に食べられるのも今のうちだって。」と、父。
周りの患者さんから聞いたようで、しみじみと話す。
髪の毛がなくなることも気にしている様子。
そりゃそうだなぁ。父は65歳にして、ふさふさの黒髪。
白髪が少し見え始めたのさえ、60歳過ぎてからだったはず。
長いままだと、抜けることへのダメージが大きいから事前に散髪することにしていた。

~抗ガン剤終わったら戻るよ。体がきちんと闘っている証拠だから。~

病院をあとに、私は手話講習会へ行ってきました。

帰宅し、母から相談の電話。
親戚には、病気のこと伝えないようにと父からいわれていたようですが、
「伝えた方がいいと思うんだけど」と母。

私の意見は反対。
「いずれ知れること。それをわざわざ焦って伝える必要はない。」
「実は…」なんて話されたら、聞く方も構えて重く受けとめるし、
それを知った父だって、自分の病気にさらに構えてしまう。
治療予定は半年。それだけの期間あれば、
自然と親戚に知れることもあるでしょう。


それでいいじゃない。
隠すとかじゃなく。

夜中に叫ぶ患者の声が聞こえると、昨日父が言っていた。
よく事情がわからない分、余計不安要素だよね。

そんな父に希望を。
それが家族の役割。

 


 

 

 

 


土曜出勤。外泊。実家泊。

2008年09月20日 22時25分25秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月20日

午前。父よりメール。

検査終わり外泊許可が出たとのこと。
父は地下鉄&バスで家へ帰る。

明日はお休みのため、夜。実家へ。

 

~会話から~

・仕事は今年度いっぱいで退職を考えている。その後は健康第一の生活を送りたい。

その他、
・治療方針のこと、副作用のこと、期間のこと、サプリメントのこと
・入院治療費のこと
・社会保険事務所、高額医療のこと
・年金、保険金のこと
・私の仕事のこと
・持ち物のこと
・弟の帰省のこと
など


 

 


父入院。

2008年09月19日 23時14分28秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月19日

父入院

弟と彼女、車で病院へ送ってくれる。

夕方ドクターの話を聞く。

「下咽頭癌」T3
「リンパ節転移」N1
「遠隔転移」右肺に疑い~追加検査

診断の確定は24日の全麻検査にて。

父、母、弟の彼女でドクターから治療の説明を受ける。

考えられる治療法は3つ

1手術~声帯切除
2放射線
3化学療法(抗ガン剤)


 ~5日間の投与を1ヶ月に1回×3,4回。その後に放射線。

 〔抗ガン剤の種類〕
 ・ドセタキセル?
 ・シスプラチン
 ・5FU

 〔副作用の説明〕
 ・食欲不振、吐き気~その際は、注射で中心静脈に栄養
 ・腎毒性~点滴、尿多め(?)
 ・血液減少
   ①赤血球=貧血
   ②白血球=感染に弱い
   ③血小板=出血しやすい
 ・粘膜炎??=口内炎、下痢、血便~輸血?
 ・脱毛=治療をやめたら戻る。
 ・うつ、胃潰瘍、しびれ等

説明用紙からの転記で曖昧さもありますが。。。

 

母は彼女の車で彼女、弟宅へ。
仕事終わってから迎えに行く。家へ送る。