記録日記
2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。
2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。
2011年3月、再発。甲状腺切除手術。
これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。
2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。
2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。
2011年3月、再発。甲状腺切除手術。
これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。
2月1日(日)
父退院。
寝坊してお迎えが送れる。
ごめんなさい。
父、エレベーターで1階に下りる。
私、階段へ4階へ上る。
見事にすれ違う。
病室のぞいてからのベッドを確認し、すぐに下へ戻る。
「弟の(購入を決めた)マンションを見に寄ろう」
と私が提案。
外観だけでもと見に行くことにした。
車中からかと思っていたが、
マンションに着くと父は下車。
「多分あの部屋」と私が言うのを聞き、
ふたりでマンションを見上げる。
不審者のように(笑)マンションの周りをうろついて帰途につく。
実家。
雪のため駐車スペースが埋もれている。
無理矢理、車を止める。
と、玄関まで入った父は、家にもあがらず、
長靴に履き替え、除雪に出る。
私には、「いい(家に入ってろ)」と言う。
父。らしい。
母は家にいた。
母の温泉、私は日帰り?と思っていたが、違う。
泊まりだった。
そして案の定決行。
また、文句を言ってはみたけどね。
また、いつものように言い訳を言う。
「もう、いい」
父と同じく、私も、話を受け流し、
割り切りモード。
いいえ、本当は、怒りモード。
やっぱり、私には、
信じられない。
「すぐ帰る」と昨日は言っていたけど、
実家で少し休んで、
仕事して、
よさこいのビデオを見て、
帰途につく。
1月25日(日)
差し入れ
・フランスパン
・バター
・みかん
・梅干し
研修先から送られてきていた写真を見せようとすると
「よさこい(の資料)か?」と父。
私がよさこい資料を持っていくなどとは言ってないのに、
そんなことを言う(笑)
そして、実はこれがまたビンゴで、
もう一つ見せようと思って持って来ていたのが
よさこい資料。
見せる前に当てられた。
やるな。父。(笑)
昨年の練習日程を見て、その多さに驚く。
「中途半端な気持ちじゃできないな。」と。
確かに。私もそう思ったよ。
そこが一番気がかりだし、
どこまでできるか自信もないけど、
それでもやってみようと思ったのは、
私一人の思いじゃなく、ね。
父さんが応援してくれるなら、
頑張れるって思ったからで。
だから、
応援よろしく。
引っ越ししたい旨、その理由、
父が心配するから、黙っていようと思ったけど、
やっぱりやめた。ホントの理由、話すことにする。
個人情報の漏れ、悪質ないたずら電話。
大家さんのトラブル。
話すと父も頷いてた。
父に頼まれた本を買って帰宅する。
1月18日(日)
13時 5FU投与終了。
1クール5日間、4クールにわたる抗がん剤治療が終わる。
まだしばらくは副作用の日々。
1月17日(土)
抗がん剤5日目。
昼から病院食を切る。
今日の差し入れ
・お茶
・カップそうめん
・カップ春雨スープ
・パン
・ぶどう
・乳製品飲料
・βグルカン
ちょうど昼時で、差し入れのパンを食べる。
ごはんのにおいから吐き気をもよおすものの、
食欲はそれなりに、ある。
レーズンパン3個、さけるチーズにお茶、乳製品で昼食。
前日に母、この日は少し前に弟が見舞いに来ていたようで
豊富に食料があった。
熱などはなく、体重は66kg台。
今のところ今回も、1クール目のようなつらさはなさそう。
髪はいつ生えてくるかな、とか、
今後の放射線治療のことなどを話しつつ。
1月10日(土)
抗がん剤治療は火曜からで。
前日点滴までさしてやることもないのだけれど、
昨日鎖骨部に点滴の針を刺され、
水分点滴が始まる。
だから暇でも外出、外泊はできない。
もう本も4冊目と父。
買ってきたパンでコーヒータイム。
私は新聞を読み、父はテレビを見て、
のんびり過ごす。
ローカルに、
札幌~長万部間の新幹線工事のこと
大通の新築マンションのこと
平岸の地下街のイベントのことなどを話す。
あと、ホントのノンアルコールビールが4月に発売されること。
がんのため、毎晩晩酌を欠かさなかった父が
今はアルコールのない生活を続けているわけで。
低アルコールならぬ、
ノンアルコールであれば、
毎晩飲んでもいいわけで。
せめて気分だけでも味わいながら、
量を気にせず飲めるのであればいいなと、期待。
夕食時、テレビでは登別の日帰り温泉特集。
「退院したら行ってみようかな。」と父。
ひとつでも多く、これからの楽しみがあるといい。
1月8日(木)
今日の11時までクレアチニン検査。
夕方顔を出すが、まだ点滴の管はなし。
差し入れは父のリクエストの
塩辛
お茶
たまご
ちょうど食後で本を読んでいた。
明日、(金)がCTと点滴の針を刺す日。
でも、抗がん剤は来週の火曜日から。
5日先。
時間を持て余すね。
今日抗がん剤の最終クールを終え、退院したHさんの電話番号が
父のメモ帳に書いてあった。
Hさんの家も実家から車で10分以内。
近いのです。
父の初めの入院時。
一番不安なときに父を励ましてくれた人。
だから特に、お世話になった人。
だからつながりを感じる人。
何度か入院している父にとっても、きっと、
唯一の存在でしょう。
同じ治療してきたわけで、
治療の辛さも、同じように分かちあえる。
いくら家族でも、それは共有できないことで。
これからもお互い、同じ病に向きあい、
励まし合っていって欲しい。
1月7日(水)
今日は、抗がん剤4クール目のための入院の日。
私は仕事が休みで、前日から実家へ。
七草粥を食べて、
父は車のバッテリーを外し、
コーヒーを飲んで、
病院へ。
車で送る。
途中、院内用スリッパを忘れて、
開店を待ち100均に寄る。
受付を済ませ、病棟に上がると、
前回隣のベッドだった、治療仲間のHさんが、
いたずらっぽい表情を浮かべ、父を迎える。
予定では1週間前には退院してるはずが、
副作用からの回復が遅れ、病院で年越し。
明日退院とのこと。
これまで3回の入院は同じ部屋でしたが、
今回は違う部屋でした。
看護師さんたちに、
「またよろしく。」と、
気軽なあいさつを交わしつつ、荷物を棚へ整理する。
隣のベッドの方が、筆記のメッセージを父に見せる。
『夜も「キカイ」使うからうるさいと思います』といった内容。
声帯を摂った方なのでしょう。
痰の吸引のこと。
シャキッとした感じの方で、わざわざ気をつかってくれたよう。
こちらこそ、(同室で)よろしくお願いしますとごあいさつ。
斜め向かいの方は、今日手術。
向かいの方は3クール目で同室だった方。
みんな闘っている。
いろいろなステージがある。
今日は、入院してすぐ、クレアチニン検査が始まったため、
外出して近場で外食はかなわず、
昼はふたりで1階にある食堂へ。
食堂(レストラン)。けっこう中は広かった。
従業員の利用が多い割に高かったけどね。
父は「カツ定食」、私は「山菜スパ」、コーヒー付き。
「いただきます。」
病室に戻って少し休んでいると、
Hさんが顔を出す。
回復に時間がかかったことや、
抗がん剤治療を終えてのDr.の評価。
(治癒じゃなく、緩解のこと)
今後の放射線治療のことや仕事のこと。
それから、有馬記念のこと(笑)。
有馬記念のHさんの予想馬券を
先に退院した父が買いに行っていたようで(笑)
娘の私がほほえましく感じるくらい、ふたりは仲間だ。
そして少年だ。
いいね。笑顔と元気のもと!
さて、最後の抗がん剤治療です。
順調に、かつ、いい「効果」がでますように!