記録日記~ステージ4からのがん治療~

父の癌発覚から治療に至る経過を綴っています。
2013年3月よりアービタックスによる治療を行っています。

記録日記

2008年9月。父が癌の診断。 咽頭部癌。stage4。重複癌、リンパ節転移を認める。父を応援する娘の日記。

2008年9月~2009年1月抗がん剤治療。翌2月~4月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。

2010年2月に再発、手術入院を経て、現在は2ヶ月に1回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。

2011年3月、再発。甲状腺切除手術。

これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。

抗ガン剤2日目

2008年09月30日 23時47分16秒 | 2 抗がん剤治療1クール目

24時間~5FU
その他吐き気止めや利尿剤等の点滴

朝食~眠気により食べられず
昼食~食べる
午後~吐き気をもよおす
夕食~みそ汁一口目で吐き気。一時中断。
    その後お粥8割ととみそ汁のみ食べる。
    (後で食欲、吐き気を看護師さんに聞かれる。「(吐き気)早いね。」と。
     そうか、早いんだ。)

副作用~吐き気 眠気 ぼーっとする 

とのこと。

その他、顔色が少し変わる。

差し入れリクエストの鮭フレークが昨夜でなくなったとメール。
味のないお粥を食べるのに、お粥にかけていたので、
塩分がないと余計食べられなくなるのでは?と気になる。

仕事が終わって、夕食目指して病院へ。
ギリギリセーフ。

でも、吐き気があったとのことで、
お試し程度に、ごはんを食べに行くことにした。
食堂へ。

食堂でテレビを見てると、
私の高校時代の部活仲間が地元ニュースで話してた。
店員さんとして。

彼女も(確か)昨年、癌で入院治療していた。
今は職場復帰している。

父も、高校時代、大会の応援に来てくれていたので、彼女を知っている。
「○○さんだ!」
と声に出した瞬間には画面が切り替わってたけど、
父と彼女の話をする。

職場復帰している彼女は私達には明るい存在。
まさかこんなタイミングで父とふたりで見るとは!!

きっと、意味ある偶然、いや必然です。

Dr..の回診で言われたそう。
「これからです。一緒にがんばりましょう。」と。

そうです。これからです。

一緒にがんばろう。

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抗ガン剤1日目

2008年09月29日 23時24分24秒 | 2 抗がん剤治療1クール目

10:00~11:00 ドセタキセル
11:00~12:00 シスプラチン
12:00~5日間 5FU

昨日病院で見た説明資料では、
確か、こんな流れだった気がする。

初日から様々な副作用が想定され、
父は看護師さんからその説明を聞いていましたが、
今日は、

・体調変化なし。
・シャワーに入る。
・夜にゼリーやヨーグルトを食べた。
・食事も食べている。

とのこと。

今日は仕事中も、父の治療や体調が気になって仕方がなかっただけに、
嬉しい報告。

どうか、副作用が少なく済みますように。

見守る立場としては、
ただそう願うばかり。

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明日から抗ガン剤開始

2008年09月28日 23時21分32秒 | 2 抗がん剤治療1クール目

明日から抗ガン剤治療が開始する。

抗ガン剤投与中はお見舞い禁止という父。
今日が最後のお見舞い。

父のリクエスト食品はこれまでに購入済みなので
今日は、治療開始を意識しての差し入れ。

治療が始まると、食欲も減退するでしょう。
その中でも、食べられそうなもので、かつ、
抗がん作用のあるものを買っていく。

・にんにく
・らっきょう
・バナナ

そして、ネットで調べた、抗がん作用がある食品一覧の表。

 

抗ガン剤治療の副作用にある、
腎臓へのダメージをカバーするため、
治療前日の今日は、多量の水分の点滴を受ける。
利尿作用を促す点滴も。

決まった時間に体重測定。
基本体重64.5kgに対し、
17時の体重、65.5kg
+1kgということで、さらに利尿作用の点滴を追加しに看護師さんが来る。

父曰く、
「もともとの体重は65kgくらい。基本体重というのを基準に今後の経過をみるのであれば、64.5kgというのはちょっと(いつもより)低いのではないか。」
とのこと。

点滴を追加しに来た看護師さんにその辺を尋ねてみる。

看護師さんの話では、
基本体重というのは、入院してからの体重測定と、
今朝の体重測定をすべて加味して、Dr.が決めた数値とのこと。

入院前と入院後の食生活は明らかに違うわけで、
なるほどと納得。
水分多量摂取による増減とは別の話だし、
水分は体重云々を気にせず積極的に摂った方がいい。
そんな話でした。

おそらく、
「利尿剤が必要なくらいなら、水分摂取を控えた方がいいのでは?」とか、
「基本体重が、普段より少ない数値なのに、もっと排尿しなくてはいけないものなのか。このままでいいのではないか?」
といった疑問を感じていたであろう父も納得。

気になることは、聞いてみるものですね。
余計な不安はない方がいい。

その後、早速利尿剤が効いてきてか
1時間のうちにトイレが2回。
いい感じ。

トイレの度に、おしっこの量を記録しなくてはいけないらしい。
父はそれを
「面倒だから、適当に書こうか。」とか、
「測らなくてもl大体わかる。」などど言ってみたりする。

そんな何気なくいう言葉に、安堵を覚える。

癌という事実を受けとめるのに精一杯だった頃は、
そんな言葉、言えなかっただろうから。

その他、
抗ガン剤の治療のタイムスケジュールや、
副作用の詳細の説明資料を見せてもらう。

私からは、来年の1月に予定していた、京都旅行の延期を提案する。
8月頃に、京都旅行の日づけまで決めていたのですが、
父も「その頃はまだ入院中だろう」と納得。
1年先の1月か、もしくは父が退職してるなら、
私の仕事の休みにあわせて、それより先の時期でも、と話す。

それに対し、
今年度いっぱいで仕事を辞めるつもりでいることを改めて父が話す。

先月の、癌とわかる前の、8月には、
68歳まで(あと2年半)働く見通しを持っていた父。
でも予定を早めて、今年度で退職しても、
65歳まで現役だったということは大きい。

なぜなら、
父の周りの同世代の知人や同僚は、
ほとんどがすでに定年退職している。
父は自分自身に言い聞かせるようにそういうけど、
言い聞かせるというレベルではなく、
本当に、事実として、
「働く」という人生を、すでに人以上にまっとうしているよ。
存分にまっとうしているよ。

退職後は、人材センターなどに登録して、
単発的にでも、何か仕事ができればいいと言う。

うんうん。賛成。

 

すでに何度か書きましたが、
抗ガン剤治療中は「お見舞い禁止」と言っていた父。

でも今日のお見舞いで、
新たな差し入れリクエストがでてきた。
と、いうことは!
治療中に病院に行ってもいいということ。
とても、嬉しい。

そんなこんなで、夕食の時間。
差し入れで持っていった、抗がん作用のある食品一覧と、その該当食品たち。
その表を見つめ、にんにく、らっきょうを夕食に食べてくれた。
ありがとう。

いよいよ明日から。
ふぁいと。
そんなメッセージを残して病院を去る。

~とうさん、ふぁいと~

 

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差し入れに飲むヨーグルト

2008年09月28日 01時18分19秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月27日

朝。父よりメール。

・前開きのベージュ系のパジャマ
・飲むヨーグルト

のリクエスト。

下咽頭癌。
食事制限などはほとんどありませんが、
口にするものはすべて、癌の部位を通過する。

野菜ジュースはちょっとのどに刺激があるよう。
飲むヨーグルトも「酸味がしみるのでは?」と思ったのですが、
これは飲みやすいようで。

1クール目の抗ガン剤治療中は、
(辛いところを見られたくないから)
お見舞いくるな。と禁止令。
そんなわけで、
お見舞いや差し入れできるのも今日明日でひとまず中断。

少し多めの飲むヨーグルトの他、
ドリンクゼリー、カフェオレ、豆乳などなど、
飽きのこないよう、何種類かお試しで買っていく。

紳士物ではあまり数が多くないベージュ系パジャマも購入。

病院へ。

父は、食堂で野球を見てました。
途中、のどの洗浄?に病室へ。
のどの洗浄は1日3回とのこと。

野球見つつしばしおしゃべり。
「1クール目治療後は、いつ頃お見舞い来てもいい?」
など、あれこれ尋ねつつ。

私が帰る頃、母がお見舞いに来る。
母は明日はこれないとのことで、
今日が最後。
私は先に退席。

夜、弟からTEL。
お見舞いに買っていく差し入れについて。

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転移と重複癌

2008年09月27日 13時08分45秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月25日

家族が病院に呼ばれ、Dr.からの最終診断を受ける。

・下咽頭癌 T3N2cM0 StageⅣ (扁平上皮癌)
・食道癌  早期 上皮内癌

治療法は、抗ガン剤(ドセタキセル、シスプラチン、5FU)+放射線。

手術については、
「全摘はできない。」
「術後のQOL(生活の質)の低下を考えると、そこまでリスクを負ってするべきものでもない。」
との説明。

比較的新しい抗ガン剤が、父の癌には比較的有効らしい。
父の入院する病院の実績でも、
9割程度は効果がみられていると。

新たに見つかった食道癌についても、早期ということで、
下咽頭癌治療の抗ガン剤治療で、
同時によくなるでしょう。
とのこと。

効果の程度を検査で見つつ、
3,4クールほど行う予定。

抗ガン剤で、ある程度癌を小さくしてから、放射線治療を行うとのこと。

正しく聞き取れてないかもしれませんが、
放射線は1部位1回までしかできないそうで。
一番効果が期待できるタイミングで投与する見通し。

抗ガン剤の効果の高さには実績、自信があるよう。
絶対という言葉がない分、
Dr.の嘘のない言葉と受けとめられ、
幾分か重い気持ちから解放される。

その他いろいろ質問をした。
・なぜ3,4クールなのか。
・食事の制限は?
・免疫低下に対する家族の配慮事項
・民間療法について
・治療後の見通し
・治療後の治療
などなど。

民間療法は併用したければやってもいいという大らかなスタンス。
食事はアルコール以外は、(父が食べたいのであれば)何でもOK。

説明後、病室で父から、
1クール目が始まったら、お見舞い禁止の宣告を受ける。
一番辛いとき、家族には見られたくないと。
父らしい。


来週から投与開始。

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手術という名の

2008年09月25日 23時13分57秒 | 1 癌発覚~治療開始

手術とは言い難いのですが、
手術という名の、全身麻酔による検査日でした。

内視鏡検査と、組織を取ることが目的とのこと。

朝から絶食。
手術は15時~の予定。

付き添いとして14時半前には病院に着く。
なかなか呼ばれず、落ち着かない。
結局16時過ぎに呼ばれる。

キャスター付きの担架?で手術室に移動。
隣のベッドの方も見送ってくれた。

入れ替わりに母が病院に着く。
30分もしないうちに検査は終了。
家族がDr.の呼ばれ、簡単な検査の報告。

リンパ節転移が、首の左右にみられる、とのこと。
詳しい説明は明日。
治療法は、以前話を聞いたときとは変わらないようで。

父、麻酔後の覚醒がいいらしい。
病室に戻ってきたときには覚醒していた。
その後3時間程度の酸素吸入。
その後飲水可。

組織とったせいもあり、咳き込む。
吸入外しては痰?を出す。

しばし付き添うが、寝入ってしまう様子もない。

「今日は帰るね。」と、
声を掛けて帰ってくる。
返事もできるくらい。

今夜はよく眠れますように。

帰宅して、弟から
「どうだった?」のTEL。
明日のDr.の説明には何とかくるそうだ。

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お見舞いに板。

2008年09月23日 21時49分31秒 | 1 癌発覚~治療開始

今日は朝寝坊…。

午後、ホームセンターへ行き、父からリクエストされていた板を探す。
切りっぱなしのベニヤより、化粧板の板の方が安かった。
背もたれにするって言ってたから、化粧板を購入。
その他、ガムテープや水等を持って病院へ。
母もお見舞いできていた。

板をベッドにセットしてみる。
少しすべるようで、自分の予想と違ってたようだが、「これでいい。」と言う。

明日、滑り止めのゴムを持ってくね。

隣の患者さんが、「座ってもいられなくなるよ。」と父の行動を見て、笑顔で言っていた。
「なに、辛くてそれどころでもなくなるか。」と、
何気なく答える父の言葉に、父の構えを感じる。
何気なく見せる父の言動に、ドキッとする。

「ふぁいと。」口には出さず、心の中で言う。
普段通りに振る舞うことで、父にも普段通りの気分でいてほしい。
でも別にそれは、演技じゃないからね。

明日は全麻での検査。15時手術室。1時間ほど。
母は仕事のため、私が付き添い。
明日も運良く仕事が休み。
こんなタイミングでよかったよね。

母を実家まで送っていく。
着いたときに「どうするの?」と母。
「やることあるし、今日は帰る。」と私。

一人暮らしの経験のない母。
今は実家で一人。
きっと寂しいだろう。

後ろ髪を引かれる思いをしながら、帰途につく。
帰る車の中でも、このことが気になって仕方がなかった。

明日も休みで、時間的には、泊まれなかったわけではない。
でも、休日のいつもの日課をやりたかった。
遊びとかじゃなく、長風呂にいつもの晩ご飯。そんな日常の生活。

でも日課となった今、それができないことがストレスになる。
自分のバランス保つ時間が欲しかった。

今日が、ストレスとか不満とか、そういうのとは違うのだけれど。

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今日は自転車

2008年09月22日 23時18分20秒 | 1 癌発覚~治療開始

父から頼まれ物のメール。
「70×40㎝、厚さ12㎜以上の板を買ってきてほしい。」と。

本を読むのに使いたいそうな。

今日は仕事が休みだったので、夕方に自転車で病院へ行ってみることにした。
約20分。
運動不足の私にはいい感じ。
仕事は車通勤なので、休日くらいは
チャリを使おうかな。

さすがにチャリで板は厳しいので、今日はもう一つのリクエスト、
「飲むヨーグルト」を買って病院へ30分くらい顔を出した。

板は本を立てるのではなく、背もたれにするらしい。
ベッドのリクライニングができることを教えると、(知らなかったようで)驚くが、
やはり採光の関係で、足元側をリクライニングにしたいそうな。
父っぽい(^_^;)

「こうやって普通に食べられるのも今のうちだって。」と、父。
周りの患者さんから聞いたようで、しみじみと話す。
髪の毛がなくなることも気にしている様子。
そりゃそうだなぁ。父は65歳にして、ふさふさの黒髪。
白髪が少し見え始めたのさえ、60歳過ぎてからだったはず。
長いままだと、抜けることへのダメージが大きいから事前に散髪することにしていた。

~抗ガン剤終わったら戻るよ。体がきちんと闘っている証拠だから。~

病院をあとに、私は手話講習会へ行ってきました。

帰宅し、母から相談の電話。
親戚には、病気のこと伝えないようにと父からいわれていたようですが、
「伝えた方がいいと思うんだけど」と母。

私の意見は反対。
「いずれ知れること。それをわざわざ焦って伝える必要はない。」
「実は…」なんて話されたら、聞く方も構えて重く受けとめるし、
それを知った父だって、自分の病気にさらに構えてしまう。
治療予定は半年。それだけの期間あれば、
自然と親戚に知れることもあるでしょう。


それでいいじゃない。
隠すとかじゃなく。

夜中に叫ぶ患者の声が聞こえると、昨日父が言っていた。
よく事情がわからない分、余計不安要素だよね。

そんな父に希望を。
それが家族の役割。

 


 

 

 

 


土曜出勤。外泊。実家泊。

2008年09月20日 22時25分25秒 | 1 癌発覚~治療開始

9月20日

午前。父よりメール。

検査終わり外泊許可が出たとのこと。
父は地下鉄&バスで家へ帰る。

明日はお休みのため、夜。実家へ。

 

~会話から~

・仕事は今年度いっぱいで退職を考えている。その後は健康第一の生活を送りたい。

その他、
・治療方針のこと、副作用のこと、期間のこと、サプリメントのこと
・入院治療費のこと
・社会保険事務所、高額医療のこと
・年金、保険金のこと
・私の仕事のこと
・持ち物のこと
・弟の帰省のこと
など