ちびもかの裏庭(乳がんとかヘルニアとか痔とか)

腰椎椎間板ヘルニアを手術。
その後、乳がん発覚。
非浸潤性乳がんの全摘&自家組織で同時再建。
痔の手術も経験。

病理検査の結果

2016-04-26 17:49:50 | 乳がん手術と同時再建
すっかり書き忘れていましたが、退院後3週間で、病理検査の結果が出ていた。

外来で乳腺腫瘍科の予約日にレッツラゴー。

術前検査で私のガンは

「非浸潤ガン(DCIS)と思われ、腫瘍の大きさはおよそ4.5センチ。」

とのことだった。

この非浸潤ガン。要は乳腺の中ににガンがとどまっていて、まだ乳腺の外に飛び散ってない状態という事らしい。

乳腺からガン細胞が飛び出すと、周囲の血管やリンパなどに侵襲し「浸潤ガン」と呼ばれる。

ここまでの話だと、非浸潤ガン=0期と呼ばれる早期ガンの状態。この段階で発見できた私は、言わばラッキーという事。


ただし、これは今までの術前検査での話。実際は切除した組織の病理検査で、「実際はどうだったのか」が判明する。

術前にDCISと診断されてても、病理検査で浸潤ガンと診断が変わり、病期が0期から1期2期となる事もけっこうあるらしい。

さて、どんなもんかな?と思いつつ診察室へ。


主治医が話すには「脈管侵襲もリンパも侵襲ゼロ。腫瘍の広がりは事前検査通り4.5センチでしたが浸潤はナシでした。」とのこと。

専門用語で詳しく説明する先生でもなかったし、私も特に突っ込んで聞かなかった。

「DCISで診断は変わらないって事ですね?」と確認したのみ。それで十分。

術後の追加治療についても説明があったが、本人が希望すれば「対側乳がんの予防の為のホルモン治療」となるらしい。

この日はダンナも同席で説明を聞いていたのだが、私の答えはとっくに決めていた。

「無治療でいいです!」

DCISだったら何もしない。もし侵襲があっても、度合いによってはよく医師と話した上で、ホルモン治療拒否ろうかなと思っていた。

医師も「ホルモン治療も、副作用があったりするので、ね。では対側の経過観察でいきましょう」とあっさり。

私が調べたところでは、DCISは全摘で根治という事のようだし。ただ、乳がん患者という時点で対側乳がんの確率は高くなるのも確か。

対側乳がんの予防を取るか、副作用のリスクを取るかという事になる・・・のか?

ホルモン治療の主な副作用は、更年期障害様の症状(ほてりや冷えなど)骨粗鬆症、子宮体がんのリスクUP、血栓リスクUP。など


こればかりは私の勘っつー、ぼんやりした話なんですが「子宮体がん&血栓」これがどうにも引っ掛かった。

そもそも今回の乳がんだって、判明してもたいして驚かなかったのは「乳がんか子宮がんどっちか、もしかしたらどっちもなる気がする」

と、なんとなく思っていたから。

こんな事、医者に言うと変な顔されるから言わないし、別に身内にその種のガンが多い訳でもない。つーか、1人もいない。

更に言ってしまうと「このガンで私はアッチに持って行かれないな~。心臓の病気じゃない?」と勝手に思ってたりもする。

別に特殊能力とか全く無い零感人間です、念の為。 思い込みみたいなもん??かと。

ただ自分の生き方として「勘は大事にしよう」と決めてる。で、はずれても後悔したことないし。

と、まぁ変な思いもあり、ホルモン治療は私の嫌な勘で、ガチリスクなので避けれるならそれで良し。対側乳がんなったら、もう仕方ない。

年イチの定期検査で様子見となりました。


結局、4.5センチもの広がりだと全摘で間違いなかったと思えたし、DCISの診断も変わらず。術前診断の技術も日々向上しているんでしょうか?すごいなぁと思った。


私は術後無治療となりましたが、世間的にはまだまだ誤解が多いなと思うガン治療。

「え?悪いとこ切ったら終わりじゃないの?」と言われる事の何と多いことか

抗ガン剤治療と言えば、まだ理解してくれようとするが、ホルモン治療とかってなると、知識無い人は「??ナニソレ?」となるんですねぇ。

見た目にわかんないしね結局、自分or近しい人が罹患せんと理解は難しいものなのかもしれません。

5年10年の経過観察と、長い戦いとなるのがガンという病。

友人知人に理解しろとは言わんが、そっと寄り添うくらいのスタンスでいてくれるのが一番かなぁ。








自家組織DE同時再建 術後の変化

2016-04-24 15:53:06 | 乳がん手術と同時再建
術後の体を自分で観察してて気付いた。

お腹の皮を切って縫い詰めた影響が、想像してたより大きかった。

普通の開腹手術だと、筋肉の繊維に沿って縦に切るのが普通だし、その方が負担も軽い。

今回の穿通枝皮弁法や、腹直筋弁法なんかだと、筋肉の繊維を断ち切って横にメスを入れる。

んなもんだから、回復も遅かったりすると思われます。

術後1ヶ月経って、形成外来受診時に「まだ、お腹が突っ張って、夜寝る時とか脚曲げないと仰向けが厳しいっす。他の皆さんも同じような感じですかね?」と主治医に聞いた。

すると「え?!そうなの?あんまりそういう話聞かないけどな。細いからかなぁ」

・・・だから、決して細くないから、この術式が可能だった訳なんだが。細いとか言って喜ばせないでよ、もうっっ。

などと照れてる場合ではない。アホ丸出しだわ、私。

まあ、冗談はさておき。皮膚に余裕がないのは確かです。ビキビキに突っ張っております。

ちょっと歩きすぎたり、天気の悪い日などは、夕方以降に更に突っ張ってきます。


それ以外だと・・・


非常に分かり辛い図です。スイマセン

説明しますとですね・・・

股間の海苔(要するに毛ですね)私は2等辺三角形チックな訳なんです。それが、術後に腹の皮膚が上に引っ張られているせいで

やけにとんがった、シャープな三角形の海苔に変貌しました

更に、おそらく腹部に炎症があったせいか、術後7日目位に気付いたんですが、股間がもっこり腫れぼったくなりました(笑)

看護師さんに「ねぇねぇ、見て見て!妙に股間が腫れてない?!」とアホな質問してた私。

「え?そうですかー??」と看護師さん。そっか、元々の私の股間知らんもんなぁ。

形成の主治医に「お腹の腫れが血流で下に降りてきて、股間が腫れてるように感じるんですか?」と聞いてみた。

そしたら「そうそう」と言われる。やっぱしそんなオチか。じゃ、一時的なもんなのね~。


その後、退院。家に戻ってきてソッコーで「ねーねー、股間もっこりしてない?!」とダンナにも見せる。

「ほんとだーーー!なんか余計にくっつけて貰った?・・・棒とか」と2人で爆笑。

大笑いするくらい、もっこりしてたんですっ

散々笑った後に「こんなに腫れてるのに退院って、結構無茶だよなぁ。ばりばり炎症中じゃん」と言っていた。

で、今現在。未だややもっこりしています(笑)このままでも、おもしろいからいいけども。

下っ腹のムダ肉のでっぱりが無くなり、股間が膨らむという不思議。

腰を伸ばせない=骨盤が後に倒れる=恥骨が前に出る=もっこり  も原因の一つとは考えている。

早く腰を反らせるようになりたいな~。ストレッチできない為に腰痛が悪化しとります。


1ヶ月過ぎた現在、就寝時はバスタオル一枚をたたんだ物を脚に挟む程度。ほぼ普通に仰向け寝できるようになりました。

主治医曰く「うつ伏せも患側を下に寝るのもOK。ただ、患側の腕を長時間圧迫するのはやめた方が良い」との事。

センチネルリンパ節1個とはいえ、リンパ浮腫の可能性はゼロではないのです。

でも「関節はよく動かした方がいいし、特に制限は無い」とも言ってたので、あとは自分で体と相談しながらって事でしょう。

私の場合、自身の体と相談したところ「うつぶせ寝、まだムリー」な感じです。







入院中あれこれ②

2016-04-21 20:20:08 | 乳がん手術と同時再建
先日は使わなかった物を書きましたが、今回は役立った物を。

私、4人部屋だったのです。私ともう1人の方は話声がだだ漏れの為、乳がんと分かってましたが、お一人は恐らく消化器系のがん、もうお一人は泌尿器系のがんと推測できた。

で…私は普段から物音に敏感な所があり、まして入院となれば余計に気になるだろうと思っていた。

よく「同室の乳がん患者さんと仲良くなった」話を聞きますが、以前お話を書いたように、こちらの方とは生きる方向性が違うようで、仲良くなれそうもない。

で、常に使用する事となったのがコチラ↓

シリコン製の耳栓

だってイヤホンがスマホから抜けかかったのか何だか知らんが、大音量でジャニーズの誰かの歌声が部屋に響いた事がありましてね。

しばらく我慢したけど、気付く気配ナシ。他の患者さんも何も言わない。

我慢できずに「イヤホン使ってもらえません?」ってカーテン越しに言いましたよ、私。
言っていい場面っしょヽ(*`Д´)ノ

ま…言った途端、無言のまま音量だけ消えるというオチでした。…なんか言ってくれてもいいじゃん⤵

と、まぁこれキッカケで神経的にピリピリしてしまい、夜は耳栓常用。

それ以外にも、別の方には面会時間中ひっきりなしに身内の方が来る。面会開始から終了ギリまで、誰かしら来てた。それも毎日。

いや、いいんだけどさ。歩ける患者さんなら談話室ってのもあるよ?的な。
大人数でいつも来て、わいわい話してると昼食後「少し寝たいな~」と思っても、寝られなかったっす。

女性4人部屋で、洗面台とトイレは共有。面会の人はそれは使わないで下さい。というルールを最初に家族は説明される。一般用トイレは別にちゃんとあるしね。

が、件の大人数でいらっしゃるご家族。その中の息子さん(いい歳の大人)
あろうことか、来る度に、まず病室のトイレで用を足していた。…女性部屋だよ??何より患者用だよ?

「ちょっと位」「自分らだけなら」
「この程度なら別にいいでしょ」
…これをみんながやるとモラル崩壊だよねぇ。
なんつーか、私が神経質でうるさい奴なだけなのかな?と思ったりもしたけど、どうにも相容れないなと思った。

そんなこんなで耳栓と共に、夜の消灯時間前には、毎晩、導眠剤を貰うハメになっとりました(T_T)

そんな私、耳栓以外で必須アイテムと思い用意して行ったのが
「カサカサ音がしない布製の袋や、ビニール袋」
他の方に耳障りだと悪いなぁと考えて、スーパーやコンビニ袋はできるだけ避けました。
汚れ物は洗濯ネットにIN。それ以外でも100均の布袋やビニール袋。

皆さん音に敏感にはならないのかなぁ。私だけなんだろうか💧

あとは文庫本を何冊も持参。
腕が不自由だと読めないかも?と思ってたけど、私は大丈夫だった。
おかげで買ったまま読まずに溜めていた小説を、たくさん読めた。
「1人春のミステリーフェア」を開催できました~✨

ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、「耳栓ってイイね!」という話です(違っ)(^_^;)
全く聞こえなくなるって訳にはいきませんが、多少の物音はカットしてくれますよん。

入院中あれこれ①

2016-04-19 16:42:48 | 乳がん手術と同時再建
入院中や術後にあった事を、思い出したら書き留めておこうかな、のシリーズです。

入院中の持ち物に関しては、色々な方がブログ等で書いていらっしゃるし、必要な物の基本はヘルニアの時とそんなに変わらなかった。

安静が長い&動きが不自由になる?と思い、念の為と持って行ったものの、全く使わなかった物を紹介していこうかな。

1・マグカップ
これ、入院のしおりにも書いてあるし、必需品と思いきや…一度も使わず。
持参したのは蓋付き。ストロー挿せる穴&キャップもご丁寧についてる物だったのにな~。
発熱したり、空気の乾燥もあり温かい飲み物を全く欲しいと思わなかった。
冷たいペットボトル飲料を買って、直飲みだもん。使わないよね。

2・ティーバッグやインスタントコーヒー
上記と同じく、冷たいものばかり飲んでた為。
共有スペースに給湯器あったし、飲もうと思えばいつでも飲めたけど、そんな気にならず。終いには入院中に、かさばって邪魔だったのでダンナに持って帰ってもらった。

3・ペットボトルキャップ&ストロー
100均で売ってる、ストロー差して蓋できるやつ。
これ、乳がん患者さんに便利だったと聞いていたし、ヘルニアの時に買ったの残ってたから持参してみた。
が…ボトル直飲みしちゃってたので、私は使わなかったです。

温かい飲み物といえば、毎食時に小さな湯のみで、麦茶(温)が出てたな。
S大病院では、お箸&スプーンも毎食ごとにセットされてるので、持参しなくても大丈夫でした。

4・タオル
今回は入院日数が長めだったので、荷物&洗濯物を減らす為に、病院のレンタルパジャマにしたのです。(300円/1日)
そうするともれなく、タオルも貸してくれる。
シャワー浴の時も看護士さんがバスタオル持って来てくれるし。
1日2枚までって入院のしおりに書いてあったけど、そのへんはアバウトで必要なら駄目とは言われないと思う。

5・S字フック
これ、色んなトコで便利だったって書かれてますが、私の場合は???
「どこで使うの?!」っつー位、出番無し。ベッドサイドに色々ぶら下げなくても、テーブル上に手が届いたし。

全く出番無しの物って、これくらいだったかなぁ。

今回の入院での、マストアイテムってのもあるんですが、それはまた次回。


発掘資料編
弾性ストッキングとは、こんなん↓
白いハイソックスを、まさか40過ぎて履く事になるとは(笑)


自家組織DE同時再建 1ヶ月

2016-04-18 15:57:19 | 乳がん手術と同時再建
乳房切除+自家組織での同時再建(1次1期再建)から、早くも1ヶ月経ちました。

早いなぁ。あっという間です。

先月18日の今頃は、麻酔で眠っている私は、手術の真っ最中だったのね。

そう思うと、感慨深いものがあります。



本日は振り返っての、ちょっとした資料集でも。

事前に購入してみたブラジャーは、入院中全く使う事はなかった。結局、病院内で指示があった物を購入したと、以前も書きましたが

その「ブレストケアブラ」も、入院中はほぼ使わず。

主治医からは入院中、術後1週間~経ってからだったかな?「着けてもいいよ」と言われはしたのだが、面倒で着用せず。

だって、しょっちゅう経過観察やら、チェック多くてパジャマはだける回数多かったし。

胸のドレーン抜けた跡が、かさぶたなりかけだったり、かぶれもあったり。

結局、退院後の使用がメインとなりました。

自宅で事前に買ったブラと、ローテーションで使ってみました。でも、それも退院後2週くらいまでだったかなぁ。

傷跡が特に痛むことも無かったので、日中は家にあったユニクロのブラトップや、以前から使用してたスポーツブラを使用。

ただ、これは使い込んでる物で、ゴムとかいい感じに緩くなってます(笑)それで丁度いいくらいかなと。

前開きにこだわらなくても、私の場合は腕が上に上がるので、かぶりタイプでも着られます。

ただ、ちょいと傷がつれる感じがするので、めいいっぱい挙げたりは、あんまりしません。


せっかく買った前開きブラジャーたちは、現在は夜、就寝時に使用してます。


病院で購入したブラ&腹帯

KEA工房さんの「ブレストケアブラ」 看護師さんと試着してサイズ確認後、売店で購入。

縫い目が肌に当たらないような作りになってます。術後用と思われ、おしゃれ度やホールド力はほぼ無し。

下に写ってる腹帯。これは手術室に行く時に他の手荷物と一緒に持参。目が覚めたら装着されていた(笑)

マジックテープでバリッとはがしてつけはずし出来ます。

入院中、常に着用していたし、血液ジミがついてしまったりと、随分と汚れてしまった為に、仕方なくもう一枚追加購入した。

「仕方なく」っていうの理由は、「どーせ家帰ったら使わないだろーなー」と思ったから。

だって、大きくてゴワゴワかさばるし、入院中から邪魔くさって思ってたんだもん。

そんな話を抜糸の時に、主治医の女医さんに言ったんです。で、こちらの先生は現在、妊娠中でいらっしゃる。

そしたらご自身の白衣&服をペラッとめくり上げて「こんなんでもいいわよ」と腹巻をチラッと見せてくれた。

そうそう!それよ~薄手で邪魔にならず、フィットするのがいいなーと思ってた!

自宅に戻ってからは、すぐに以前から使用してる薄手の腹巻に変更。そして追加購入したのが


腹巻(カイロ入れるポッケ付き・・・私はいらんけどね)と前開きハーフトップ

腹巻は薄手で重宝してます。着ぶくれしなくていい。「腹巻だけじゃな~、なんか使えそうなものないかな?」と思い

一緒に買ったのがハーフトップ2枚組。寝る時や家でダラダラしてる時に着用してます。

これは、どちらも西松屋にて購入。安い!!水玉模様も、なかなか可愛いっす。


これは、私の超個人的考えなんですが・・・病気だからって、地味な下着や服着なきゃいけないのって、すっげーモチベ下がる。

そんな時こそ、ちょっとでも可愛いとか、派手めな色のものを身に着けたいなぁと。気分も華やぐってもんです。





傷の経過も参考までに。見たくない人はスルーよろです。


お腹の傷、撮れてなかった

再建胸の真ん中についてる黒い印、太い血管の位置を示してます。マジックで書かれてて、ここにエコー当てて血流音を聞くんですね。

再建したヘソにも、しっかりテープが貼ってあります。



自撮り都合上、反転したりしてますが、ぐるっとテープ貼ってるし、分かる・・・よね?!

お腹にもきっちりテープ貼ってます。

再建胸は、真ん中はポヨポヨで柔らかい。お腹の柔らかさまんま(笑) 胸の上側と、谷間付近も柔らかいです。

一方で、外側&下縁は未だカッチカチに硬い。まだまだですねぇ。

すでに下着つけてれば、「乳がんで1ヶ月前に手術したの?!嘘?!」っつーくらいの仕上がりじゃないかなぁと思っているんだが・・・

どうでしょう??