ちびもかの裏庭(乳がんとかヘルニアとか痔とか)

腰椎椎間板ヘルニアを手術。
その後、乳がん発覚。
非浸潤性乳がんの全摘&自家組織で同時再建。
痔の手術も経験。

おうちで工夫

2016-09-27 14:35:01 | 乳がん手術と同時再建
乳癌で全摘して、同時に自家組織で再建してみて思った。

私、もしかして痛みに鈍い

自家組織での同時再建された方の、ブログなどによくやっと行き着き(なかなか数が少ないっぽい)

読ませて頂いてると、痛みが辛かった旨を書いていらっしゃる方多数。

それに比べると、どうも私にはそういった苦労が無かった。

が、退院後に日常生活に戻った時、自分なりの工夫をしなければならなかった事が。

それは「就寝時の姿勢」です。

入院中、病院のベッドは電動リクライニング。それも上半身と脚の部分2箇所を、別々に動かせる2モーター式

・・・あれは良かった。細かく角度調整できたし。その日の体調によって角度を微妙に変えたりが容易。

あれが家にあれば楽だよな~とも思ったが、ダメダメ!余計な出費は抑えたい。

だいたい、超回復して全然使わないかもーとか思った。

でも退院直後は疲れやすいだろうし、寝起きも大変かも?と思い、試しに買ったのがコチラ↓

通販にて購入

「テレビまくら」「ごろ寝まくら」などの名前で売られています。素材も形も、メーカーによって多少の違いはあるけど

要するに、ちょっとゴロンとしたい時、便利な座布団です。



私の場合、胸の傷は全く痛まず、むしろ真一文字に縫った、お腹の傷が突っ張って気になった。

脚のリクライニングの代わりに、少しばかり脚を上げた姿勢をとりたかったのです。

普通に寄りかかっても、お腹が緩むので傷には良かったけど、その体勢で寝るには上体が起き過ぎてて、無理だった。

ちょこっと休憩には、寄りかかって使ってました。

で、肝心の夜の就寝時ですが、素材が思ったより硬かったのと、角度が急過ぎたのとで、しっくり来ず寝れませんでした。

柔らか素材で、少し沈む方が向いてたかも。

結局、タオルやクッション、布団などを丸めたり重ねたり、色々と試す。



退院前に主治医が「膝に何か入れると楽」と言ってた。

で、タオル丸めて膝裏に入れたけど、角度とか高さ、色々と違うらしく全然楽じゃないと来たもんだ。

この「膝裏にタオル作戦」、私も仕事で腰を痛めたお客さんにお薦めしたり、私自身もヘルニアの痛みがひどい時やってたのです。

腰痛の痛みを和らげる方法としては、スタンダードな作戦。

だけど、これもひどい腰痛や神経痛を伴う時はイミナーシです。やったって痛いもんは痛いってやつです。

まして腹の傷の突っ張りじゃ、同じ方法じゃ通用しない訳で。


考えて、試した結果

オシリの下半分~太腿の裏にかけて、何枚か重ねたタオルを入れる。(その時の調子や個人差で調整可能)

太腿の裏の下1/3あたりから膝裏~ふくらはぎに向かって、徐々に高くなるようクッションやたたんだ布団を入れて調整。

これだと細かく高さ調整できて良かった。

自分でやってみて、ポイントは

膝裏でなくてオシリの下から角度つけること。だと思う。

お腹を緩ませたいって事は、軽く前かがみの姿勢になるって事。

寝る時に上半身を猫背で寝るってのは無理がある。

じゃ、下半身を、ちょっとずつ丸くすればいいじゃん!

で、こうなった。


これ腰痛にも応用できそう。今まで杓子定規のように「膝裏にまくら入れるといいよ」と言ってきちゃったな、ゴメンナサイ。


こうやって寝てたの、術後は3ヶ月くらいまでだったかな。今は普通に寝てます。

ただ術側の腕を長時間、下にして寝ないよう、いちお気をつけてはいる。

あと私の場合、腰の手術の影響もあるようで、悪天候続きだと腰も腹も痛いので、仰向け寝そのものがキツくなります。

そういう時は健側を下にして、横向き寝です。時々寝返りを頑張って、仰向けになってみたり。

工夫次第でなんとかなるもんですね~。


以下、別窓で画像アリ。見たくない人はここまでにしてね。






術後6ヶ月の経過画像(禁・無断転載、使用)


比べると再建胸の大きいこと

重いせいか、だいぶ垂れてしまいました。下縁のラインに違いがあります。

お腹のでっぱりもマークしてみた。画像じゃ分かり辛いけど、硬く出っ張ってます。脱腸じゃなきゃいいな~


ロボ

2016-09-25 15:43:44 | 乳がん手術と同時再建
気付いたら手術から半年たってました。

ここんとこの長雨や湿気のせいか、傷跡が時々シクシクと痛みます。

腰も腹も胸も、やはり切ったり貼ったりと手を入れた箇所っつーのは、こういう時に実感する。

途端に調子が悪くなる。

お年寄りが「体調で天気予報できる」って言うアレです。私も仲間入り~(^_^.)

半年経過で、写真載せようと思ったら、まだ整理できてないので、今日は小ネタを。


超どうでもいい話なんで、ヒマな人以外はスルーでオケーです。


私が入院してたS大病院には「ホスピくん」というロボットがいるのです。

(これ言ったら、どこの病院か分かる人には分かっちゃいますかね)


で、このホスピくん。自走式でボディの中になにやら収納できるらしく、書類?検体?何かは分からないけど、運搬を主な業務としているらしい。

四角いディスプレイに顔文字チックな表情が映し出されております。

笑顔で「トオリマス。オキオツケクダサイ」的な事を言いながら、周囲にほんわかした空気を運ぶのも任務かもしれない。

物珍しい彼は、外来で初めて来た人や、お見舞いで訪れた人に、よく注目されていたのです。

なんで「彼」なのかって言うとですね、入院前に何度か外来に通ってて、毎回ホスピくん、いるかいないかチェックしてた私。

彼の行動パターンや勤務時間がつかめない。

そのまま入院日を迎えてしまったのです。

そこで病棟へ案内してくれる、コンシュルジュのお兄さんに唐突に尋ねてみた。

「ねぇねぇ、ホスピくんって勤務時間決まってるの?」

すると、最初は何の事聞いてるのか、よく分からなかったらしいお兄さん。そりゃそうだ、入院当日に、そんな質問する奴いないと思う。

しばらくして「・・・あーちょっと分からないです。すみません。」

別に謝るようなことじゃないぞ~(笑)

続けて「あホスピくんって、ペアの女の子もいるの知ってます」と言われる。

・・・ナヌーーーーそれはチェックしてなかった。

女の子といっても、パッと見はまるで一緒。顔のディスプレイの色が違うらしいが、お兄さんも詳しい事は知らないという。

案外、職員にも認知されてないのね・・・淋しい。


で、入院中、独歩可となってからは、ダンナと共にホスピくん遭遇率が高いフロアをうろうろ。

すると、いたいた!ちょっと離れた所で観察する、怪しげな入院患者と、その連れ。

みんなに愛嬌ふりまいて、ささくれた気持ちの患者さんの気持ちを、和ませてるホスピくん

・・・・愛嬌ふりまい・・・・て・・・・ない・・かも??

そこでウチら夫婦が見たのは



動きがね、おかしい。多分タイヤ走行らしいんだけど、ギアがうまく噛んでないっつーか、引っ掛かってるのか?

ギギッ、ギャロロロ、ガッガッ・・あきらかに要整備な音。

その姿、調子が悪い体に、ムチ打って必死に働いてるようにしか見えない。

別の日のホスピくん、今度はセンサー不良なのか、誰もいないトイレ前で独り言を延々と言いながら、その場でオロオロしている。

あぁ、早く整備担当の人来てあげてっっ!私にはどうする事もできないわっ!的ノリになってしまう。


それからしばらくは、ウチ夫婦の間だけで「血ヘド吐きながら、必死に業務遂行するホスピくん」のモノマネが流行った。

…病院だからね。ひっそりこっそりマネして、2人だけでツボってました。


入院中、普通は患者の移動に使っちゃいけない、バックヤードの通路。出入りの業者さんとか職員だけが使う通路。

時間が押せ押せだった検査の時、患者が私ってのもあったのか

「ちびもかさんだからいっか!ここ使ったの内緒ね!」と、車椅子を押す看護師さん。走る走る

(あ、この場で言っちゃった(笑)大丈夫・・・かと)

そこで見ちゃったのです。

廊下の片隅。掃除用具のワゴンと一緒に、そこにホスピくん。・・・ひっそりコンセントで充電されておりました。

その背中には哀愁。働く男のダンディズムだわと、私は思った。ちょっぴりせつなかったりして。


退院後の外来で、たまたま件のコンシュルジュのお兄さんと会いまして

「女の子の方、会えました?」と唐突に聞かれた。変な事聞いた患者として、しっかり顔を覚えられてた(笑)

「まだ会えてないで~す」と私。そう、女の子となかなか会えない。



と、まあ、どうでもいい話ですね。

敢えて言うならば、医師と看護師以外にも、患者さんを支えてくれる人達は、院内にいーっぱいいるって事でしょうか。

ロボも含めてね


検査DAY

2016-09-05 16:00:16 | 乳がん手術と同時再建
さてさて、9月になり術後から約半年弱。

ここで再びの健側の検査です。

術前には、ガンが見つかった右だけでなく、当然左側もバッチリ検査済。

その時「嚢胞が一つあるけど、それ以外特に問題ナシ」

この左側の嚢胞、右胸ガン発見時に見つかってて、針生検もやった。なので特に心配してないシロモノ。


今回、健側の左胸のマンモグラフィー。そして両胸の超音波エコー検査です。

再建した右胸もエコー検査するんだぁ。と少々驚いた私。

ついでと言っちゃあ何だが、検査技師さんに「再建側の固くなっちゃってるトコ、修正予定もあるし気になるので診て下さい」

と伝える。

技師さん「じゃ、きっちり診させて頂きますね。ただ、説明はできないので。」と、おっしゃる。

なるほど技師さんは、あくまで「検査に徹する」わけで、判断&説明は医師って事なんですね。

エコー画像を横目で眺めつつ、両胸の検査終了。


続いてマンモグラフィー。これは再建側はやりません。(・・・つぶされちゃうかと思って、ちょっとビビッてた)

左胸のみの検査です。

もう散々やってるから、なんとも思わないんだけども・・・

一連の、術前検査→手術→術後の麻酔明け→退院後の回復期

と色々な過程を経験して、その結果

「やっぱし、乳首周辺の小さい範囲を挟むマンモ。これが一っっっ番痛い

ぶっちゃけ、手術より痛いわ(あくまでも私の場合ですが)


そんなカンジで、痛みに悶絶しつつもマンモグラフィー検査も終了。

血液検査もしました。


で、最後に診察です。

結果「腫瘍マーカーも、エコーもマンモグラフィーも異常なし。問題ないですね。」との事。やったね

今後の経過観察は、こちらのS大病院でなく、書類と紹介状を持って地元の病院へとなる。

このS大病院は急性期と救急に特化してるので、術後は地域連携してるんですね。

私は、当初手術予定だった病院でなく、最初に異常を発見してくれた、地元の乳腺クリニックに紹介状を書いて貰った。

半年後をめどに、再び健側の左胸の検査。それで何もなければ、一年ごとの定期検査になる模様。


乳腺腫瘍科の、主治医の女医さんにお礼を言う

「転院してきて、やっかいになるなんて、面倒おかけしてスイマセンでしたおかげですっかり良くなって。私、ラッキーでした~

奥ゆかしい女医さん「ちびもかさんは、薬の治療も無いし。自分と、もう会う事がないっていうのが一番ですからね!」と、おっしゃってたっけ。

そうなんだよな。再び会うって事は再発だもんね。先の事は分からんけど、できるだけお世話にならないようにしたいっす。


これにてS大病院での乳癌での診察は終了~。

あとは形成外科を残すのみ。


そうそう、一応気になってたお腹の膨らみについて、女医さんに聞いた。

患部を触って診てはくれたけど「・・・うーん、確かに硬い。筋肉かなぁ??まぁ、形成の術前検査の時に、Y先生の診察あるので、その時に判断してくれると思います。」

専門医って、その名の通り特化した医師なんですね。乳腺腫瘍科の医師に、お腹の事聞いても分野違いのようです(笑)

ま、命にかかわるもんじゃ無さそうなので、12月の形成の術前検査まで放置する事となりました。

女医さんは、その時にやったほうが良いだろうって事で、腹部エコーの予約は入れてくれました。



手術前、執刀医に「切除したモノ見れないか?」と質問して変な顔された私ですが

実は、その話には続きがあってですね。

退院後の、この女医さんの診察時に、パソコンモニターに病理検査したであろう、検体の画像が写ってた。

あんまり患者さんに見せるもんじゃないようで、別の画面に切り替えようとしている所

私が「ちょっっ先生!ちょいタンマ。ね!それ、写メっちゃだめ???」と聞いたのです。

そしたら、戸惑いながらも「別に構わないですけど・・・」と。

(ただ、この「・・・」の中に「こんなもん撮って、どうすんだ?変な人」という思いが見え隠れしてた(笑))

そんなこんなでゲットした画像です。

エグいので、そんな怖いの見たくないって人はやめてね。標本と思って、直視できる人のみどうぞ。








ちなみに、当然ですが全ての画像は「転載、勝手に使用は禁止」ですよ。念の為。