そういえば、術後1日目、2日目と発熱してたなぁ。
予測してたけど、38度台で推移。
体に傷がつくというのは非常事態で、体が持ってる生命維持装置が働く。そんな感じ。
鎮痛剤もよく効いてくれていたから、発熱自体はそんなにキツくなかった。
その代わりに、汗がすごい。だっくだくになった。パジャマもびっしょりで着替えさせてもらいました。
看護師さんが氷枕を入れてくれたり、点滴で水分補給してても、水はゴクゴク飲んでたな。
そのおかげで術後2日目の夜には、発熱も落ち着いてきた。
この2日間、患部の色や血流チェックは数時間おきに行われていました。
術後3日目。「今日も術後管理室か」と思っていたら、昼前に看護師さんが「病棟に移動できる事になりましたよ~」と。
やったー!まずは術後24時間以内の壊死の危険はクリアって事ですね!
要注意の状況は脱したってだけで嬉しい。まずは一安心。
移動の為、病棟のベッドが、今寝ているベッドに横づけされる。高さを合わせて・・・
看護師さん&助手さんが移動の補助に入ろうとしている。そんな中
「よっこらしょっと」
・・・自分で移動してみた。
「あっ!無理しないで!」と言われる。いや、全然無理してない。平気だった。
看護師さん曰く「ちびもかさんみたいにポジティブな人って、回復早い気がします。やっぱり気持ちって大事だなぁって。」
あ、そう?だよねー。どのみちやる事一緒なら、楽しく乗り越えた方がいいじゃん。
乳がんの手術で一番大がかりで大変なのが「乳房切除+リンパ節郭清+腹部自家組織の同時再建」だそうで
次に大きい手術が、私が受けた「乳房切除+腹部自家組織の同時再建」だそう。
痛みでぐったりされる方が多いそうです。・・・私、やっぱり痛みに鈍いんかな?
なにはともあれ、病棟へ移動!術後管理室の看護師さん、お世話になりました~
病棟移動したものの、まだ脚のエアポンプ外してもらえず。導尿カテーテル取れず。まだ安静でした。
ただ、術後管理室では看護師さんが手動でベッドの角度調整してくれていたのが、病棟は自分でリモコンで角度調整できる。気がラク!
今は同室の皆さんカーテン閉めてるし、今回の入院では、さすがに私もカーテン開放する気にもなれず、同じくカーテン閉めきり。
「明日にはトイレ洗面はオッケーでるかな?」と楽しみに3日目の夜は過ぎていきました。
そんな風にほっと一安心していた私の向い側のベッド。本日入院&明日手術の乳がんの患者さんらしかった。
看護師さんの検温チェック時、消灯前の見回り時・・・看護師さんが来るたびに何やら訴えている。
どうやら片胸全摘手術らしいのだが、「できるならシリコンで同時再建したかった」「できる可能性があるかどうか医師から説明されてない」
などなど・・・クレームに近いっすね。「今更どうしようもない事なんですけど」と言いつつ、延々と話している。
別に盗み聞きしてた訳じゃないですよ。普通に聞こえてきちゃうし・・・正直、できればそんな話、聞きたくないのが本音なのだが。
主治医は私と同じ女医さん。まぁ、あの先生は確かに言葉が足りない所があるとは思うけども。
・・・自分の体の事だし、考える時間が少ないとはいえ、私なら言われた事だけで納得できなきゃ、自分で調べるなぁ。実際そうしたし。
手術受けたくないなら、前日だろうが当日だろうが、拒否する事だってできると思うし。(超、迷惑はかける事になるだろうが)
挙句に、このベッドの女性「あの女の先生、技術は確かなんですよね?!」とか「こういう風に、説明されずに手術する患者は私だけにしてもらいたい。勿論、アンケートに無記名で書かせて頂きますけどね。」
「あ!でも、私がこういう風に話してたのは、手術終わるまで先生には言わないで下さいね。気分を害されて、変な風になったら嫌だし」
・・・・あぁぁ、もう聞きたくないよー!そんなに信用できないなら止めりゃいいじゃん
ガンの手術って、普通に考えて「人生の一大事」なんで、精神的に不安定になったり、いっぱいいっぱいなのも分かるけどさ・・・
傍から聞いてて、恐らく一次一期再建より、病状が落ち着いた頃の2次再建の方が向いてる。だから説明を省いたんじゃなかろうか?
あと、ご自身が「同時再建したい」とハッキリ伝えなかったんだろうな。言ってれば、あの先生の事だから向き不向きは言ってるハズ。
どっかの店の販売員さんと違って「あなたにはこちらのコースの治療がオススメですよ~」といったサービス精神は医師には無いと思う。
その代わり疑問をしっかりぶつければ答えてくれる。あ、あの女医さんはパンフとかに載ってる事を、ちゃんと勉強する努力してない患者は嫌いかもしれん。
「仕事を1ヶ月休業している。早く復帰したい」・・・「みんな時間を犠牲にしてるよ」
「わざわざ傷跡できるし、お腹を切るのは嫌なんです」・・・「個人の考え次第だけどさ、私切ったんでそういう事、今言わないでよ」
その他ネガティブ全開でずーっと話してる。看護師さん、巡回終わらないね。大変だなぁ
カーテン閉めて視界を遮ってるせいもあるのか、やたら聞こえてしまったこのやりとり。とことん私をイライラさせたのは言うまでもない。
「生き方が違う」・・・そう、この人とは生き方の方向性が違うのだと、一生懸命自分に言い聞かせて怒りを鎮めようとする私。
これもまた勉強。人生修行だと頑張ることにしました。