ちびもかの裏庭(乳がんとかヘルニアとか痔とか)

腰椎椎間板ヘルニアを手術。
その後、乳がん発覚。
非浸潤性乳がんの全摘&自家組織で同時再建。
痔の手術も経験。

痛みの話・術後の場合

2016-04-17 17:30:41 | 乳がん手術と同時再建
術前検査から術後に至るまで、ほとんど痛みと縁がなかった私。

術後に唯一、痛くて鳥肌たったことがある。

そーれーはー「排便」です。

元々便秘な私。環境が変わり、緊張などもあって便秘悪化は予想はしてた。

手術当日の朝、奇跡的に?!普通に排便があり「おぉ、これなら独歩でトイレ行けるようになる頃、下剤あれば楽勝かな?」と思ってた。

手術から3日後、自力でトイレへ行き始めてみると。

・・・普段から3日出ない事なんてザラな私。「どーせ便意なんてもよおさないよ。」と高をくくっていた。

ところが、ひたすら安静にしてた体は、歩き出した事で腸に刺激を感じたらしい。「あれなんか・・・出るかも??

術後の生活の注意点などをまとめた冊子。これによると

「いきむとお腹の傷にひびくので、下剤などを使用して排便コントロールをしましょう。」とある。

便を柔らかくして、腹筋に力を入れないようにって事です。そりゃね、腹には真一文字の傷あるし。

どーしよ。まだ看護師さんに下剤もらってないなぁ。・・・まてよ。ちょっと出そうとしてみて、激痛だったら途中であきらめればいっか!

こんな風に、この時の私は思った。そしてトイレへGO!


ちょっと腹に力をいれてみる。うん、この程度なら平気。そして排便。

・・・・3日ぶりに排出されるブツは、発熱で体が水分を失ったりしたせいか、ご飯を残していたせいか

予想以上に硬かった

更に言うなら「出始めてしまったブツを、途中であきらめる事なぞできません(;一_一)」

ここまで来たら出すしかあるまい。覚悟決めていきんでみる。「何がなんでも出すんじゃーーーー!」

・・・結果、なんとか出し切る事ができました。スッキリ。

が痛みはすごかったなー。お腹も尻の穴も痛かった。


超絶痛かったっす。マンガのように、1人で便座で座ったままもがいたし。

腹を両手で抱えるように押さえつつ、踏ん張る。腹に電気が走るような痛みがビリビリと

入院以来、初めて冷や汗が出た瞬間でありました。


あと、手術時に気道に挿管するから、麻酔明けに喉が痛かったり、声が枯れたりすることがあるんです。

冗談で「ハスキーボイスで、天竜源一郎のモノマネできるかも?」なんて、術前に言ってた私。

手術が終わってみると、喉の痛みも声枯れもなかった。

ところが3日過ぎた頃、部屋の乾燥の為なのか?急に喉がイガイガし始めた。

ちょっとした拍子で咳き込む事がしばしば。これがもう、腹の傷にひびくったらありゃしない。

腹を押さえつつ、できるだけ浅く咳をする努力してみたり。

マスク着用&喉スプレーで対処したものの、咳の痛み&クシャミは退院時まで、なかなかの威力でありました。

排便時の痛みは、最初に懲りたので、その後は看護師さんに薬をもらいました。


これ以外は、特に痛くて大変と思う事がなかったです。

あくまでも私の場合です。痛みの感じ方は個人差が大きいと思うので、参考までに。








傷跡ケア

2016-04-15 11:21:49 | 乳がん手術と同時再建
退院後の生活や傷の処置等について、ダンナ同席で看護士さんから説明を受けた。

乳がん専門の認定看護士さんってのがいて、看護士としての一定の経験&研修を受けないとなれないらしい。

乳がんについて、かなり詳しいプロという事ですね。

色々と説明あった中で、印象に残ったのが傷の処置について。

抜糸後に先生が貼ってくれた処置を、自分でもやれって事なんですが…

私、細かい作業苦手。おまけに再建胸の下縁は、まだ固くて、ぐいっと寄せたり出来ない。

なので鏡を見ながら、傷の上を丁寧にテープで貼っていかねばならない。

…不器用すぎるので、この「鏡を見ながら何か作業する」事が出来ないのです。

例えば髪をブローやカール。鏡に向かってやってると、手の動きが訳わからなくなる。もう、昔から苦手。

そんなんだから…

真逆な性質の夫婦なのです。

「こりゃ私、できないわ~」ぼけーっと聞いてるフリして説明うわの空な私。

ダンナは瞬時に自分の仕事と思ったらしく、気になる点を質問していく。

そこで


この方が貼るの早いし、テープ節約で効率的だと思ったらしいんですなぁ。

質問するダンナ。それを聞かれた看護士さん…


…(゜o゜;)絶句


な、なんでびっくりされてんだ?!

気を取り直したらしい看護士さんが言うには

「そういう質問されたの初めてで、おまけにご主人から聞かれたので💦」と。

皆さん黙って説明聞いて、質問とかされないんですねぇ。疑問点とか無いのかな?質問我慢してるとか?

びっくりされ過ぎてしまい、この時は明確な回答が得られず。後で主治医に私が聞いた所

「傷は治癒の間、傷と反対方向に引っ張っられる性質があるので、傷跡が大きくならないよう、テープ固定する」…ざっくりこんな説明でした。

ま、よう分からんが、傷跡を最小限にする為なのは確かのようです。

これがテープ

家戻って来て、腹は自分でも出来たけど、やはり胸の下縁はムリだったので、ダンナにやってもらってます。

保湿するのも良いとの事で、医師から薦められたのがコレ↓
バイオイル

ソニプラやロフトに売ってます。医師からは、「かぶれやすい体質みたいだからどうかなぁ。ま、かぶれ辛いオイルではあるんだけど」と言われてた。

試しに使ってみたら大丈夫だったので、体のあちこちカサカサする所に使用してる。

テープは2週間ごとに貼り替え。かゆくなるようなら1週間ごとでも、もっと早くてもOK。

お腹にこんなカンジで貼ってます

夫婦でどっちか片方が具合悪くなった時、サクサク動いてくれると楽だなぁ…しみじみ思ったりもしました。


術後10日目 その2

2016-04-13 14:28:57 | 乳がん手術と同時再建
お昼近くになり、主治医が若い男の先生を1人引き連れてやって来た。

この男の先生、オペ終わってすぐに「ちょっと抜糸手伝って」とでも言われて、連れて来られたんだろうな。という格好だった。

看護師さんもサポートに入ります。

抜糸後の傷の上に貼るテープを、3センチ位に切ってたくさん用意。

先生が使いやすいように、せっせとハサミでカットしてテーブル脇にくっつけていく。

医師2人がかりで抜糸。「お腹だけで100針以上縫ってるからね~」とか言いながら、プチプチプチ

細かい縫い目にハサミの先を入れて、糸を切っていきピンセットで糸を取る。

これ、私なら皮膚も一緒に切りそうだ。刃先ささっちゃったりして器用の最高峰。それが医師

新たに作って貰ったヘソも抜糸。このNEWヘソ、個人的にとても気に入っている。

入院前から友人と「どうせならモデルさんみたいな縦ヘソがいいね~」と話してたし、主治医にもお願いしてた。

そんなんで、私はこの時「先生、このヘソ最高!オリジナルよりいいと思う」と言った。

すると主治医が「お~!良かったじゃんおへそ作ったの、この先生なのよ」と男性医師を指す。

「へ~!先生が作ってくれたんだぁ。サイコー!有難うございます」と私が言うと

この、お若い先生、はにかんだ笑顔を見せてくれました。照れもあったかな?

主治医が「先生の趣味のおへそだもんね(笑)」と冗談を言いつつ、それにも照れ笑い。

そっかー、形成外科の医師の美意識=自分の趣味嗜好・・・そう考えると、ちょっと面白い


そんなこんなで抜糸完了。傷の上にはテープが貼られました。

午後に退院なので、お昼ご飯もちゃんと出る。しっかり食べてごちそうさまでした。

余談だが、このS大病院の食事は美味しいと思った。

皆さん病院食は「味が薄い、まずい」とおっしゃるが、ここのは薄味を感じさせない工夫を感じたし、メニューもバリエーション豊富。

入院中にカレーやシチュー、麻婆豆腐なんかが食べられるとは思ってもみなかった。

暖かい物、冷たい物も、それぞれちゃんとしてた。スタッフさんの頑張りを感じました。


ダンナも迎えに来て、会計課から連絡。やっとこ退院手続き、病棟とはサヨナラです。

「病棟出る前にひと声掛けて下さいね!」と言ってた仲良くなった看護師さん2人に声をかける。

「んじゃ帰るよーん。世話になったね!おかげで楽しい入院生活だったよ

2人してキャッキャッとお見送り。握手され「ちびもかさんみたいな患者さん、なかなかいないし。私達も楽しかったです」

ガン患者の病棟で楽しいもクソも無いっしょ!とお思いかもしれませんが、「楽しい」を見つけるだけで免疫力はアップ

そう思って過ごした日々でありました。


無事に会計も済ませ、車で自宅に向かいます。久々のお外の空気は、やはりいい。

傷もさほど痛む事なく、家に到着。こうして12泊13日の入院生活は終わりました。



そうそう、ドレーンの小ネタ話



抜けたそばから傷が収縮して閉じるってのは、生き物の正常な反射みたいなもんだとは思う。

オス猫の去勢手術。タマタマを切って中を出すんだっけな?昔の事で忘れたけど

そのメスを入れたタマの傷。傷自体もとても小さいし、すぐにふさがる。よって抜糸も無い。・・・このような事を言われたような覚えが。

今は違うかもしれないです。





看護師さんが撮ってくれた参考資料。

見たくない人はやめてね。

お腹のドレーン。ガーゼはかぶれ悪化防止の為。




再建胸にドレーン2本。お腹の真一文字の傷も、ちょっとだけ写ってるかな?


ぼちぼち画像も貼っていく・・・かも?







術後10日目 その1

2016-04-12 11:32:15 | 乳がん手術と同時再建
術後10日目

前日に回診に来た形成の主治医である女医さん。

「どーする?明日退院もできるけど午後になっちゃうし、明日抜糸してあさって退院する?」とおっしゃっていた。

「いやいやいや、明日オッケーなら午後でも退院しまっす!」と私。

そんな訳で、この日の退院が決定していた。

午前中に最後に残っていたお腹のドレーンを抜いてもらった。

その時に主治医が「抜糸、回診がお昼位になっちゃうから、その前にシャワー浴びちゃっていいよ」と言ってた。

わ~い手術前日のシャワー以来、11日ぶりのシャワー。う・・嬉しい。

ドレーン抜いた直後でも、シャワー浴は全然大丈夫なんですよね~。

そういえば術後しばらくして、退院後の傷のケアや患部の洗い方etc、看護師さんから教わる機会があった。

1.泡立てネットでボディソープをよーく泡立てて

2.ゴシゴシこすらず、泡で包み込むように洗う

3.お湯で流す時、直接シャワーを当てるのが怖い時などは、肩や背中などから優しくお湯をかける

・・・確かこんな手順だったかと。


言われたとおり泡で優しく洗ってと・・・他の部位はゴッシゴシ!洗いまくり。普通にシャワーでザーザー流してしまったという

だって、スッキリして気持ち良かったんだもん。

「ふ~っ!すっきりさっぱり。らららんらん」鼻歌歌いつつ、パジャマ着て髪を乾かしてっと。

後は先生が抜糸に来てくれるのを待つのみね~。と、病室に戻り呑気に過ごしていた。

そんなんしてたら、看護師さんが傷口の様子を見に来た。はいはい、見せるよーんとパジャマめくって・・・

「あら!ちびもかさん、ドレーン抜いた所が結構シミになっちゃってるじゃないですか~。」

・・・・しまった。シャワーですっきりして、ガーゼ貼って貰うのすっかり忘れてもうた

シャワーOKでも、抜いたばっかだもん、そりゃ廃液でますわ。

ガーゼ貼ってもらってから、もう退院だっつーのに新しいパジャマに着替えます。やれやれ。

準備万端、抜糸待ちとなりました。

この話続く・・・






術後8、9日目

2016-04-11 11:26:31 | 乳がん手術と同時再建
術後8日目

午前中にお腹のドレーンを一本抜いてもらえた。

手首の点滴針のトコが痛くなってきたのを看護師さんに伝えたら「あ!じゃあラスト一個さっさとやっちゃいましょう!」

と、最後の点滴実施。終わったら早々に針も抜針してくれてスッキリ~。

この時に看護師さんと話していたのだが、「残るドレーン、お腹の一本も同時に抜いてもいいくらい、廃液量は少ないのにね~」

そうなのです。この時点でドレーンパックに溜まる廃液ほぼナシ。なのに慎重な医師は一本ずつ抜く方針らしい。

「もー、邪魔くさっ」と思いつつも、手首の点滴針も無くなったことだし、ラスト一個のドレーンパックをパジャマのポケットに突っ込み

「じゃっ、シャンプーしてくるわ」と私。洗面台へいそいそと向かいます。

看護師さんが「え?!待ってー!手伝いますからっ」と焦って言ってたけど「こりゃあかん」っつー状況になっちゃったら呼ぶからへーき。

と制止。「ダメになる前に言って下さい」と言ってた(笑)

出来そうならやってみないとね。どのみち家帰ったら自分でやるんだし。

ま・・・私の場合、腕の上げ下げにほぼ支障なかったからなんですが。

乳房切除したものの、加えて、センチネルリンパ節1個切除で済んだ為、傷が突っ張るもののシャンプーするのに問題なし。

この頃は、長時間、腕を挙げろと言われるとしんどいな。という状態でした。


術後9日目

今日こそラストのドレーン抜いて貰えると思ってたのに~。

どうも形成外科の先生達が手薄なのか?本日もドレーンと共に、院内お散歩。ヒマを持て余しまくり。

ついつい背筋を普通に伸ばしがちで、その度に「おっと!腹の皮突っ張るんだった」と思い出す。


それにしても・・・下っ腹ぽっこり、何しても取れなかった脂肪が、まさか役に立つ日が来るとはねぇ。

自分の体の組織、リサイクル利用!的な???

そうそう、おへそも一緒に切り取ったので、新しいおへそを作ってもらいましたよん


おそらく怖くて見られない人もいらっしゃると思いますが、私は好奇心の方が勝っているので・・・

おうっ!そんなに入ってたんだ!と思いました。


20~30センチ位、体内に収まってました。収納できるもんなんだな~と感心

入院中に思ったんだけど・・・「生き物の体って、私が思ってたより適応力があるなぁ。」

人体の不思議を体感です。