ちびもかの裏庭(乳がんとかヘルニアとか痔とか)

腰椎椎間板ヘルニアを手術。
その後、乳がん発覚。
非浸潤性乳がんの全摘&自家組織で同時再建。
痔の手術も経験。

新聞記事より

2018-11-27 16:23:21 | 乳がん
今日付けの朝日新聞に、こんな記事


あくまでもアメリカの話




アメリカでは豊胸や乳がんでの乳房再建時に使用した、シリコンインプラントによる

事故(破損やそれによる液漏れ) 及び後遺症の報告例があがっているようです。


確か日本で保険適用になっているシリコンインプラントは、中身は液体でなくって

羊羹くらいの弾力のある、固形物だったかと。

破損や液漏れのリスクは、だいぶ低いものだったはず。

更に、表面がザラザラに加工されていて、以前の表面がツルツルのシリコンインプラントに比べて

被膜拘縮が出来づらいものになっている。

どんどん進歩しているし、事故も少ないのだろうけど、ゼロではないって事かと。


私がお世話になっていたS大病院では、シリコンインプラントによる再建した人向けに

5年~10年以降、獎液腫や被膜拘縮の可能性の示唆と、受診を勧める通達が出ていた。

人工物故に、人によっては交換が必要になる場合もあるということ。


自家組織でも、シリコンインプラントでも、定期健診は、ずーっとって事なのだなぁ。

病気をした事を忘れたい人、忘れられない人、しっかり覚えておこうという人

どんな人でも、定期健診を通して、長い付き合いになる。それがガンというものなんだ、と思う。

身近な人ならどうするか?

2018-11-25 18:08:31 | 乳がん
もし、身近な人が、自分と同じ病気になったら?

自分ならどうするか? 何ができるか?

ぼんやりと考えた事もあったけど、それが現実になった。


先日、私が長年関わっている顧客からのメール

「先生(←仕事ではこう呼ばれている)、私ガンになっちゃったー」と。

びっくらこいて読み進めると

毎度しつこく勧めていた、乳がん検診に行ったら、検査に引っ掛かり

別日に針生検を受けたと。「針、痛かったよー(;_;)」と。

この時はここまでで、「検査結果出たら、またメールします」とあったけど

この時点で、この人の不安が手に取るようにわかる。

口数少ないけど、元来怖がりの人なんだよなぁ。


で、後日のメールで報告。「ガンって言われて、紹介状出された。仕事あるから続けられるかが不安」

うんうん。だよね。

仕事のことしか書いてなかったけど、言葉にできない色んな不安があるよね。

その数日後に会う機会があったので、その日までに私にできることって?

私のポリシーは「闘病に必要なのは、正しい情報。自分で納得いく選択」

ガセネタ、噂、科学的根拠のない情報は、ここでは排除。

と、余計なお世話かもと思いつつ、私がS大病院で貰った「乳がん用の冊子」をコピー。

あれから2年程経ってるけど、あまり治療方法に変化無いと思われたし、とても分かりやすいので。

病院によって、こういう資料は、くれたりくれなかったりするみたいですね。

あと、以前参加した市民フォーラムの時貰った、「がんと仕事」についての冊子。

仕事への不安が大きいみたいだったので、これも役にたつかも。


あとは「聞かれた事で、私に分かること。確かなこと。は応える」

で、当日お会いした時に資料を渡した。

色々聞きたいようだったけど、まだ気持ちの整理が追いついていないみたい。

これから紹介先で確定診断までの検査、そこから治療計画&手術になるだろう。

慌てず、じっくり仕事の整理して。病気への準備しても大丈夫!



この日、この方のお母様にも会ったんだけど、その時に

「先生見てると、なんだか大丈夫!って気持ちになるわ」とおっしゃってた。

えぇえぇ、そう思って下さい。プラスに思って貰えたらと願って、自らの病気については、ざっくばらんに話してるんだもの。



ついつい病気が分かると、みんながやってしまう事あるある

「色々と検索しまくって、何故だかネガティブな事ばっかり拾ってしまう」

コレです(;´∀`)

くれぐれもそうしないように忠告。

だってね、今ですでに「先生、頭痛が時々するのって・・・これって脳に転移してたりしない?!

これですもの(-_-)

「考えすぎじゃー!それ、いつもの片頭痛でしょっ」と返す。

不安でいっぱいいっぱいなのです。ここはアホみたく明るく返してあげたい。


つかず離れず。絶妙な距離感を計りつつ

つっかえ棒程度でもいい。お役に立てたらいいなぁ。


感染症に注意?

2018-11-15 19:11:30 | 乳がん
乳がんの手術した人ならば、皆さんが経験あるハズの

「術後の生活と注意点」の説明。

えぇ、私も看護師さんから、冊子見ながら、色々と説明を受けました。

手術してすぐの傷のお手入れから、肩のリハビリ。日常生活や仕事場での注意点。

パートナーとの性生活や、下着選びなどなど、冊子の内容も多岐に渡ってたと記憶。

そこで印象的だったのが

「術側の腕への注射や点滴は避けましょう」

「虫さされや傷などに注意しましょう」

「ムダ毛の処理は毛抜きでなく、カミソリを使いましょう」

確かこんなんだったかと。

リンパ節郭清した方は、特に気をつけた方が良いと書いてあった。

細菌感染などで「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」など重症化しやすいらしい。

腕がものすごく腫れるといいます。説明聞いてちょっとびびった記憶があるもの。

ただ、私はセンチネルリンパ生検の為、一個切除。なのであまり神経質になるのも??と思っていた。


それから数年が経ち、このびびった記憶が蘇る出来事が

術側の腕に傷

指先も

にゃんこに噛まれ、ひっかかれた傷。

健康な人でも、動物の噛み傷は要注意。感染症が重症化する例は多い。

縫うほどの深い傷じゃなかったし、最初は「きちんと洗って止血すればいっか」と思った。

が、ダンナが「先週、じんましん出てなかった?なんか体が弱ってる時じゃないの?病院行きなよ」と言う。

そうだった。なんか調子イマイチで、原因不明のじんましん出たんだった。

普段は平気でも、こういう時は注意。思わぬ事になったりして・・・

翌日仕事してたら、傷がジンジンして、徐々に腫れてきたので慌てて病院へ行きました。


破傷風の注射して(勿論、健側に)

抗生剤の飲み薬、一週間分の処方となりました。

「もしかしたら、リンパが腫れるかもだから、覚悟しといてね」と医者に脅かされるも、幸いリンパに腫れは無し。

大事にならずに済みました。


こういうのって、やっぱり術後何年経っても注意すべき事なのかな?

当時はそこまで考えが浮かばなかったから、聞いてない。

数年経ってから、リンパ浮腫を発症する人もいるというし。

一生、術側は注射針NGなんだろか? うーーーむ悩ましい。